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【選挙ウォッチャー】 茨城県議選2022・筑西市選挙区レポート。

 12月2日告示、12月11日投票で、茨城県議選が行われました。
 筑西市選挙区は、定数2に対して3人が立候補しましたが、現職2人に元職が挑む構図となっており、全員に選挙で勝った実績があるため、非常にレベルの高い殴り合いになると予想されています。
 注目は、国民民主系の「茨城県民フォーラム」を抜け出し、今年から立憲民主党に入った現職の設楽詠美子さんが勝つのかどうか。立憲民主党は、水戸市と筑西市と美浦村・阿見町で候補者を擁立していますが、若干の向かい風が吹いている状態の中で、果たして、しっかりと議席を獲得できるのでしょうか。

設楽 詠美子 46 現 立憲民主党
水柿 一俊  66 現 自民党(公明推薦)
宮崎 勇   57 元 無所属(自民系)

 筑西市は、茨城県民の心の山である「筑波山」の西にある自治体です。ほとんど栃木県に近く、風光明媚な田舎という感じです。
 衆院選の区割りでは「茨城1区」にあたるため、ここも選出されているのは福島伸享さんということになります。福島伸享さんは、もともと民主党の議員であり、設楽詠美子さんをバックアップしています。一方、自民党は割れており、普通に考えれば「保守分裂」で、設楽詠美子さんは安泰ということになりそうなのですが、立憲民主党に期待感がないこともあり、苦戦するのではないかという見方もありました。


■ 宮崎勇候補の主張

 宮崎勇さんは、2001年に関城町議になり、2005年に筑西市議になり、そして、2010年に茨城県議選に挑んで初当選。しかし、2014年に落選してしまい、しばらく浪人生活を過ごしていました。
 あれから8年経って、やりたいことは沸々とみなぎるようになってきたそうで、このたび、無所属で立候補することになりました。基本的には自民党のオッサンですが、茨城の自民党は「新人は公認しない」というルールがあるため、元職ではありますが、無所属に戻っての再挑戦。自衛隊などの組織票を持っているようですが、今回も落選してしまいました。
 想像以上に厳しかったのは、この選挙区が「茨城1区」の代理戦争となっており、「田所嘉徳vs福島伸享」のガチンコ対決すぎて、福島伸享さんがバックアップする立憲民主党の設楽詠美子さんが、なかなかしっかり選挙を戦ってくるタイプだったことにあると思います。


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