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【選挙ウォッチャー】 刈羽村長選2020・分析レポート。

11月10日告示、11月15日投開票というスケジュールで、刈羽村長選が行われました。こちらは「村」なので、選挙期間が5日間しかないのですが、正直言って、この村長選に選挙期間なんて必要ないというぐらい、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙になっていました。福島第一原発事故を起こした東京電力が何の反省もなく柏崎刈羽原発を動かすかどうかを決める、日本の未来を大きく左右するほどの超重要な選挙のはずなのですが、ここには原発に反対するような候補も立たないばかりか、まともな候補が立たない始末です。この闇については無料で読めるレポートもご用意しておりますので、お金を払ってまで読みたくない方は、ぜひそちらを読んでいただければと思います。なお、お金を払って読む方には、もう少し深い選挙の話をお届けいたします。

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品田 宏夫 63 現 6期目を目指す
後藤 浩昌 59 新 選挙大好きオジサン

現職の品田宏夫さんは、今年で6期目を目指す大ベテランです。有権者が全部で3753人しかいない小さな村なので、だいたいの人は町長のことを知っています。なので、選挙ポスターは顔さえ掲載していないし、村内35ヶ所しかない掲示板に貼る選挙ポスターを印刷会社に注文するのはもったいないということでコピー用紙製です。新人の後藤浩昌さんもコピー用紙製だったので、両者ともにお金はかかっていません。日本の未来を背負っている非常に重要な選挙にもかかわらず、「やっつけ」で選挙ポスターが作られているわけで、こんな感じの選挙に、ほぼすべての日本人の運命や日本人の未来がかかっているという事実を知っていただきたいです。


■ 柏崎刈羽原発が事故を起こしたら

僕たちは、もし原発が事故を起こしたらどうなるのかを知らないわけではありません。既に福島第一原発事故を経験していて、あの時は偶然、西から東に向かって風が吹く時間が多かったため、降り注ぐ放射性物質の多くが海に流れ、日本の広い地域が汚染されることはなく、福島を中心とした一部の地域だけにとどまりました。しかし、もし柏崎刈羽原発が事故を起こした場合には、非常に広い範囲で汚染されることは確実であり、双葉町や大熊町のように長年にわたって帰宅困難区域となる場所が福島第一原発事故の時よりも広くなることは間違いありません。東北や北関東の広い地域で故郷が失われると予想され、東京もノーダメージでいられることはないことでしょう。つまり、柏崎刈羽原発が再び事故を起こすというのは、日本の広い範囲が住めない地域になってしまうと言ってもいいわけです。これは日本という国そのものを破壊することになり、日本という島国は、他の国からも核廃棄物を集め、「世界のゴミ箱」として生きるしかなくなってしまうことでしょう。国民は貧しくなり、誰もこんな所に住みたくなくなってしまう。まさに日本という国を存続できるかどうかが懸かっていると言ってもいいほどの非常に重要な選挙です。それがどんなふうになっているのかを皆さんにご覧いただきたいと思います。


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