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【選挙ウォッチャー】 尼崎市議補選2022・分析レポート。

 11月13日告示、11月20日投票で、兵庫県の尼崎市議補選が行われました。こちらは欠員1に対して5人が立候補する大激戦となっておりまして、誰が勝つのかが非常に気になります。
 今回、欠員が生じるようになったのは、共産党の広瀬若菜さんが辞職したためです。どうして辞職したのかは公表されておらず、一身上の都合としか書いていません。SNSやブログなどでも挨拶はなく、2期目の途中でしたが、何か特別な事情があったようです。あんまり深くほじくっても良いことはなさそうなので、とにかく空いた議席は補欠選挙で埋められることになりました。
 本来であれば、「欠員1」ではなく、「欠員2」になっていなければおかしい話です。というのも、日本維新の会で当選した光本圭佑さんは、政務活動費をちょろまかし、有印私文書偽造の疑いまである状態です。議会からは辞職勧告が出ているにもかかわらず、しがみついて辞めません。なんなら次も無所属で立候補してくるのではないかと思うほどです。
 しかも、日本維新の会は、光本圭佑さんの反省をすることもなく、さらなる1議席を狙って、新たな候補者を擁立する始末。彼らに恥も外聞もあったものではありません。

磯田 雅司  59 新 自民党(公明党推薦)
高谷 浩司  59 新 日本維新の会
柴田 稔   57 新 日本共産党
井関 あゆ子 32 新 無所属
尾ノ上 直子 53 新 無所属

 3年後の尼崎市議選には、NHK党から山崎藍子が立候補する計画になっています。かつてはNHK党は武原正二が尼崎市議として議席を持っていたこともありましたが、N国党の活動を通じて知り合った多田ひとみと結婚することになり、風の噂で聞いた話によると、多田ひとみのご両親がNHK党の活動を認めなかったため、一般企業に就職したらしいです。NHK党から離れていった人たちの方がよっぽど生き生きと暮らしているというのはギャグでしかありません。
 いつものNHK党であれば、3年後を見据え、売名のために今回の尼崎市議選に立候補してもおかしくありませんでしたが、山崎藍子が立候補する気配もありませんでした。山崎藍子が地元で精力的に活動している様子も窺えないし、せっかく1000万円の政治資金をゲットしておきながら、こういったところに使う様子も見られないので、どこまで党や尊師に忠誠心があるのかが分かりません。下手すると、3年後には消えている可能性がありますが、今後の動向を引き続きチェックし、皆様に警鐘を鳴らしてまいりたいと思っております。


■ 尾ノ上直子候補の主張

 尾ノ上直子さんは、前回の尼崎市議選で働く「働くオカンの挑戦」をキャッチフレーズに立候補してきた女性です。当時のポスターを見ていただければ分かりますが、非常に良いかっこいい感じの仕上がりになっていて、黒を基調とする大変珍しいポスターでした。
 しかし、このポスターで失敗したと思ったのか、今回は明るくポップで可愛く清楚に仕上がっています。「1児の母」ということですが、前回の市議選に落選しても情熱が冷めず、今回、改めて立候補してきたことは評価できるポイントだと思います。
 ただし、組織などを持っているわけではないので、今回の選挙もまた大変厳しいものになったと思います。本選はともかく、補欠選挙となると、組織の力がなければ戦えません。今回はリベンジが叶いませんでした。

今年と去年ではポスターの雰囲気が全然違う尾ノ上直子さん(2021年撮影)

 尾ノ上直子さんはガテン系で、外壁改修工事、塗装工事、水漏れ、屋上緑化、防犯カメラ設置、太陽光発電設置、ボルダリング設置工事などを担当する会社の取締役です。選挙のポスター貼りには夫も参戦しており、協力的だったようです。また、朝は清掃活動から選挙を始めるなど、かなり好印象な選挙を展開していました。
 この調子で3年間活動すれば、次の選挙で当選するのも夢ではないのではないかと思われ、しっかり地盤を固めるための活動を継続していただきたいところです。ちなみに、今回も前回もポスターのデザインには再考の余地があり、信頼できるデザイナーが見つかると良いと思います。


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