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【選挙ウォッチャー】 太田市長選2021・分析レポート。

4月4日告示、4月11日投開票で、群馬県の太田市長選が行われました。この選挙は、太田市長を通算7期務め、今年で8期目を目指す79歳の現職以外に選択肢はなく、さまざま批判はあるかもしれませんが、カルトよりは圧倒的にマシ。どう逆立ちしても現職にしか投票できないはずなのです。舘林市長選では刺客が送られ、山本一太知事が応援する現職が負けるという波乱があったのですが、太田市は完全なる無風。そこにつけ込んだのが「NHK受信料を支払わない方法を教える党」の男だったというわけです。現職に対するアンチ票が一定程度見込めるため、供託金没収ラインを上回ることはほぼ確実で、ほとんどの人がN教党のカルト性をよく知らないために、過去最多得票数になってしまうのではないかと心配していました。

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清水 聖義 79 現 通算8期目を目指す
町田 紀光 41 新 NHK受信料を支払わない方法を教える党
東 外喜夫 71 新 パチキレたジジィ

超多選&高齢のジジィの現職と、反知性派カルト集団の一味である「とちおとめ町田」こと町田紀光との一騎打ちだったら良かったかもしれないのですが、実はもう一人、N教党カルトがまともに見えてしまうレベルの頭のイカれたジジィが立候補してしまったため、町田紀光に追い風が吹いてしまうという最悪の展開でした。どれだけ多選であろうと、どれだけ79歳の高齢であろうと、どれだけ過去に失言があろうと、それでも「テロリスト」と表現した方が適切ではないかと思うぐらい、法律を守らず、社会の秩序を乱す反知性派カルト集団の一味よりはマシなのですが、太田市民の皆さんにはどれだけ伝わっていたのか。ある意味、僕がこれまでやってきたことが問われる選挙でもあります。


■ 最近のN教党と立花孝志

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現在、NHK受信料を支払わない方法を教える党(旧・NHKから国民を守る党)は、次期衆院選を見据え、「諸派党」または「諸派連合」なるものに変更し、さまざまな政党を集め、各政党から300万円の供託金を支払わせる計画を立てています。今のところ、売れないビジュアル系バンドが設立した「ジャックケイパー党」と、先日の東金市議選で候補者を擁立した「子供の未来を守る党」の2つが参加する予定となっており、立花孝志が動画で提案した「ハゲ党(ハゲの人権を守る党)」には、堀江政経塾に参加していたハゲが党首になることを承諾。こうしてさまざまな政党を集め、それらを立花孝志がまとめ上げるという構図になりそうです。ただ、これまで立花孝志やN国党の動きを監視してきた僕は、この計画にそれほど高い警戒心は持っていません。この計画は間違いなく不発に終わると考えていて、今でも立花孝志を支持している「周回遅れの情弱」を除き、こんなものに参加する政治団体は滅多にあるものではないと考えるからです。そもそも新型コロナウイルスが猛威を振るい、いよいよ日本経済が本格的にヤバくなろうとしている中で、立花孝志が提唱する「ハゲ党」やら「パチンコ党」やらに本気で賛同してしまうバカの数は少なくなってしまったと見るからです。昔のように笑いながら立花孝志に入れられる時代ではなくなってきているのです。激動の時代という観点から見ても、立花孝志は完全なるオワコンのオジサンで、これから高い塀の向こう側に行く運命だけが決まっているのです。なので、極論を言うと、間違って太田市長選で町田紀光がそこそこ票を取ってしまったとしても、町田紀光は調子に乗って、これからも選挙に立候補してくることがあるかもしれないけれど、少なくともN教党で当選することはないし、物の善悪の判断がつかない人間であることに変わりはないので、これからも政治に進出するようなことがあれば「落とし続ける」ということが大事になるというだけです。自分が所属する政党の党首が犯罪に手を出しても「犯罪はやめるべきだ」と声を上げるようなこともせず、自分の所属する政党の副党首が「コロナに効く」と言いながら、他人に亜塩素酸ナトリウム水溶液(キッチンハイター)にクエン酸を混ぜたものを飲む動画を発信し、それをマネした人が深夜に病院に駆け込むことになっても、「面白い」と笑っていられるような人間が町田紀光なのですが、こんな人間が「こども食堂」なんかを開いたりしているわけですが、便利なら利用するだけ利用したらいいのかもしれませんが、これはハロウィーンに暴力団が子供にお菓子を配るようなものだということがわかっていれば、今後もカルトが政治に進出するようなことはないのだと思います。


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