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【選挙ウォッチャー】 館林市長選2021・分析レポート。

3月21日告示、3月28日投開票で、群馬県の館林市長選が行われ、保守分裂の熱い戦いとなりました。立候補したのは、山本一太知事に推されている現職の須藤和臣さんと、新人で山本一太知事以外のすべての自民党員たちに応援されている群馬県議の多田善洋さんの2人です。どうしてこんな保守分裂の選挙になってしまったのかという点が非常に面白く、このレポートは自民党を支持している人ほどニヤニヤしながら読んでしまうのではないかと思います。どんな世界でもそうですが、「お山の大将」になったらアカンということなのだと思います。今週は、羽村市長選や蟹江町長選なども見てきたのですが、館林市長選が最も面白かったので、これだけは真っ先にお届けしたいと思います。

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須藤 和臣 53 現 2期目を目指す
多田 善洋 61 新 群馬県議

今回の館林市長選は、反山本一太軍団に刺客を送られたような形になっており、現職の須藤和臣さんが勝つか負けるかは、今後の山本一太知事にとって非常に大きな意味を持つと言っても過言ではありません。もし、ここで負けるようなことがあると、山本一太知事が方針を曲げ、無駄なハコモノを作るタイプのオジサンに成り下がる可能性も否定できないのです。しかも、とても恐ろしいことに、今回の選挙は「山本一太vs他全員」という構図になっています。なんと、山本一太知事が全自民党員を敵に回して戦っていると言っても過言ではないのです。これはかなり見に行ってよかった選挙です。


■ 今年は群馬県で注目の選挙だらけ

今年は1月に伊勢崎市長選が行われましたが、2月に前橋市議選、3月28日が舘林市長選、4月11日が太田市長選、4月18日に榛東村議選、大泉町長選と大泉町議選、5月23日に上野村長選、8月29日に渋川市長選が行われる予定です。

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かねてから警鐘を鳴らしておりますが、4月11日の太田市長選にはN教党から町田紀光が立候補してきますので、太田市民の皆さんにはくれぐれもご注意いただき、間違っても投票しないようにしてください。日本全国の選挙を見ていると、自民党にしろ、立憲民主党にしろ、「こいつに投票してはアカン!」という人は出てきます。しかし、N教党の場合には「反社会的カルト集団」なので、代表の立花孝志が法の一線を越えても「立花さんがやっていることだから」でOKになってしまう人たちです。どんなクソ政党でも法の一線を越えたらアウトというのが常識の世の中で、いよいよ法律を守らなくても良いと言ってしまう政党が出てきてしまうというのは、法治国家ではなくなってしまうし、これほどの「カルト」はありません。どっぷりカルトにハマっている人間たちは、当然、落選させなければなりません。


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