見出し画像

【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・和歌山3区レポート。

10月19日公示、10月31日投開票で行われた衆院選。ここは「日本の妖怪」と言われている二階俊博さん(御年82歳)が地盤としている選挙区であり、「日本の闇」を象徴する場所だと言っても過言ではありません。橋を作ってほしいとか、トンネルを作ってほしいとか、道路を作ってほしいとか、さまざまな「国土交通利権」は、二階俊博さんを通せばどうにでもなると考えられており、自民党の幹事長を退いた今も非常に大きな力を持っているとされます。噂によると、自分で何を喋っているのかが分からなくなってしまうほど痴呆が進行していると言われ、日によって元気な日と元気じゃない日があるとも言われていますが、そんな状態でも二階俊博さんを通すことで進むプロジェクトというものがあるようで、今でも「二階詣で」が続いているとされます。

画像1

二階 俊博 82 現 自民党
畑野 良弘 61 新 日本共産党
本間 奈々 52 新 新党くにもり
根来 英樹 51 新 無所属

ここが日本をダメにしている元凶だということは、だんだん国民も気づいているようで、最もビビットに反応したのが「新党くにもり」というネトウヨ政治団体でした。情けないことに、立憲民主党や国民民主党が立ち向かおうという気配はなく、今年も申し訳程度に共産党が立候補している程度。80歳を過ぎているので、二階俊博さんは比例復活の権利を有してしなかったのですが、それでも和歌山3区の田舎では長らく二階俊博さんに投票するのが常識になっているため、今年も危なげない戦いになりました。


■ 根来英樹候補の主張

画像5

根来英樹さんは、とてつもなくパチキレた候補です。選挙ポスターを貼っていなかったので、どんな人なのかを知ることはできなかったのですが、選挙公報が抜群にイカれていて、「愛」しか書いていません。この1文字にすべてが集約されているということなのかもしれませんが、どこの馬の骨かも分からないようなオッサンが突然現れ、いきなり直筆で「愛」と書かれたところで、「キモい」としか思われません。「国会議員になって何がやりたいのですか?」に対して、「愛」です。これで日本の政治を牛耳る二階俊博さんに勝とうという話をしているのです。日本の30年近い停滞を招いている最大の原因が「二階俊博」だと言われていて、そいつを倒さないと日本の未来がないと言われている時に、いきなりオッサンが出てきて「愛」。日本、終わってるだろ! マジで、オッサンたち、ちゃんとしてください!


ここから先は

4,094字 / 6画像

¥ 110

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。