見出し画像

【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#131)。

どうして僕が「NHKから国民を守る党」をこれだけ徹底的にマークしているのか。それはNHKをぶっ壊すことや既得権益をぶっ壊すことに反対しているからではありません。むしろ、NHKの受信料問題については見直すべきだと思うし、社会悪となってしまっている既得権益はぶっ壊した方がいいでしょう。しかし、それでも「NHKから国民を守る党」を監視し、皆さんに起こっていることを粛々とお伝えするのは、お金儲けのためでも、立花孝志代表のことが嫌いなわけでもなく、「無能ゆえにNHKや既得権益側をサポートすることにしかならないレベルのアホがデタラメを並べ、多くの人を騙している」という事実に気づいていただきたいからです。先日、予備校の前でNHKに対する抗議をして問題になりましたけど、果たして、あれをやってNHKを壊すことができるのかという話です。本当にNHKの受信料問題を改善したいなら、受験生の迷惑にならない別の方法があるはずだし、あの街頭演説が何の攻撃になっているのでしょうか。NHKの受信料に対してガタガタ言っている人たちに対して軽蔑する気持ちが芽生えるだけです。これこそNHKをアシストする行為でしかありません。


■ 受験生には謝らないと宣言した立花孝志

画像1

立花孝志代表は、川越市の予備校の前で迷惑な街頭演説をしたことについて謝らないことを明言しました。NHKという悪い人たちに抗議しているのだから、勉強する自由と抗議する自由がぶつかった時には政治を優先するべきだというのが立花孝志代表の考えです。しかし、NHKに対する抗議は急ぐ話ではありません。べつに川越でやらなくてもいいし、わざわざ月曜日にやる必要もありません。なるべく受験生の負担にならない抗議の仕方を考えることだってできたはずです。メンタリストDaiGoさんには悪くなくても謝るのに、迷惑をかけた受験生たちには謝らない。政見放送では自分たちのことを「ごめんなさい」が言える人たちだと紹介していましたが、立花孝志代表はどこからどう見ても「ごめんなさい」を言ったら死んでしまう人です。目の前の受験生を配慮できない人間が、果たして国民を守ることができるのでしょうか。こんな自己中心的なバカは、政治家にしてはいけないのです。


■ 借金のリスクを貸した人に押し付ける

画像4

立花孝志代表がN国信者が立ち話をしている動画があるのですが、ここで立花孝志は「借金ではなく出資である」という趣旨の発言をしています。もし出資を募ったのだとすると出資法違反に問われる可能性があるので、あくまで借金だと言っておいた方がいいのではないかと思いますが、この発言はとても重要なので全編を書き起こしておこうと思います。

「だったらどうするんですかって言ってたけど、ものすごい確実な返済計画出してるのに分からへんのやね。あれね、頭の悪い人は分からへんと思うわ。あっはっは、あの、お金借りても全部使うって言ってるわけじゃないんだから。4億5000万円借りても1億ぐらいしかまず使わないから、あれが理解できへん、だって、あの、何だろうな、べつに税金を使ってるわけじゃないので、あの借入金に関しては。だから、貸す人が損をするかも分からないわけで、その、貸す人は当然、利息というメリットを受けるわけだから、リスクは必ず負うわけよ。あれをリスクがまったくありませんって言ったら、それこそ出資法違反とかに抵触する恐れがあるわけ」

まず立花孝志代表は、僕をそこらへんのニートだと思っているようですが、実際は全然違います。そもそも「法律の専門家」を自称しながら、僕に裁判で2連敗しているくせに、どの口でアホ扱いしているのか知りませんけど、めちゃくちゃ当たり前のことを言えば、お金を1億円しか使わないなら1億円しか借金をしてはいけません。理由はめちゃくちゃ簡単です。年利10%だとすると、1億円の年利10%は1000万円ですけど、4億円の年利10%は4000万円だからです。何もしないのに返済しなければならないお金が3000万円も無駄に増えちゃうのです。立花孝志代表はお金を集める時にこれが「借金」であることを明言していますので、これは投資ではありません。投資の場合には元金が保証されるとは限りませんが、借金の場合には返済されることが前提になるため、基本的に元金は保証される約束です。これは「借金」なので、もし立花孝志代表が期待するような収入が得られなかったとしても、その時はパチンコで稼ぐなり、YouTubeで稼ぐなり、マグロ漁船に乗るなりして、どんな手段を使ってでもお金を返さなければなりません。「うまくいかなかったら返さない」というのは借金ではありません。借金というのは、お金を貸した人にリスクがあってはいけない大人の約束なのです。

「だから、銀行からお金借りたことのないような人はそうなるの。事業計画っていうのを出すわけ。で、これぐらいの売上があるから、これぐらいの弁済、利息を払っていきますっていう計画を立てるわけ。で、その計画が遂行されるだろうって思うから銀行や出資者はお金を、投資家はお金を出すわけ。だから、その通り行かなければ諦めるのが融資。出資じゃなくて融資なの。出資と融資の違いなのね。だから、お金を出すということは利息をもらうことであって、出資は株の配当とかになるから。この人にお金を貸せば、あの、返ってくるかどうかを判断して、で、あの、お金を貸すかどうかを決めてるわけで、その選挙の票が取れなかったらどうするんですかって、そりゃ返せないよねっていうのが、あは、あは」

まず、立花孝志代表は一般の人から「融資」をしてもらっているだけで、あくまで借金ではなく「融資」だと言いたいようです。しかし、融資であっても返済しなければならないことに変わりはないので、計画通りに返済できなければ、ただ倒産するだけの話です。「お金がないから返せませんでした、てへぺろ」で終わる話ではないので、計画通りに返済できなかった時点で党は解体されるし、最後は立花孝志代表がマグロ漁船に乗るだけの話です。慣れない海での生活は大変だと思いますけど、頑張ってください。マグロ漁船をぶっ壊~す!

「だって、法律が変わったらどうするのってなるわけじゃん。政党助成金の額がドーンと下がる可能性だってゼロじゃないわけでしょ。だから、たられば言い出したらどうしようもできない。ただ、こちらが言っている計画が嘘があれば、それは詐欺罪の疑いがあるわ。で、それはいくら、そのちだい君のように言っても、立花のことを信用してない人に説明しても無理なんで。疑い出したらキリがないし、まあ、彼のように頭のおかしな子に言っても無理だから」

立花孝志代表は肝心なところを理解していないのですが、計画通りに行かなかった時に困るのは立花孝志代表です。お金を貸している人からすれば、うまく行こうがうまく行かなかろうが、とにかく貸したお金は利息をつけて返してもらうだけです。返せなかった時には待ってもいいですが、その時は最初に約束した金利にプラスして法定利息がつくだけです。「うまく行かなかったから残念でした」では終わりません。さらに、立花孝志代表は「こちらが言っている計画が嘘であれば、それは詐欺罪に可能性があるわ」と言っていて、これは今後起こるであろう刑事・民事の裁判の言質として取れると思いますが、政党助成法第14条で「政党助成金は借金返済には使えない」と明記されているので、政党助成金で返すと言っている時点で「嘘」ということになり、だとすると詐欺罪に問われる可能性があります。こんな状態で週刊文春を訴えるとか言っているのですが、これまでに起こしてきた僕や扶桑社の裁判を見れば分かる通り、こんなの返り討ちに遭うのは目に見えています。だいたいフジサンケイグループが抱えている弁護士さんが優秀であるように、今をときめく週刊文春先生の顧問弁護士がザコであるはずがありません。なんなら日本で指折りの優秀な弁護士先生がついているに決まっているわけですから、なんでこんな無謀な戦いを繰り広げるのでしょうか。僕のことを「頭のおかしな子」と表現していますが、公党の代表がYouTubeに流すことを前提にしているカメラの前で、こんなにきれいな名誉棄損をかまして大丈夫なのでしょうか。だいたい立花孝志代表はその「頭のおかしな子」に裁判で2連敗しているんですから、そうなってくるとご自身の頭も疑った方が良くなります。


■ 着実に進んでいく立花孝志包囲網

画像2

かねてからアンチN国界隈では立花孝志代表のポンジスキームが話題になっていました。そんな中、「切り込み隊長」の異名を持つ人気ブロガー・やまもといちろうさんに目をつけられることになり、Yahoo!ニュースにも取り上げられることになりました。僕のレポートはnoteでしか読めませんが、やまもといちろうさんの記事はYahoo!でも読めるし、読者もインテリ層が多く、僕がシコシコと書くレポートの100倍以上の影響力があると言っても過言ではありません。とうとう立花孝志代表の「お金の問題」がメジャーなニュースに昇格しつつあるということです。

画像3

立花孝志代表は通帳を片手に、これまでに3億4800万円が集まったと説明し、12月3日までに着金のあった人には借用書を送ったと動画で説明しています。実際、お金を貸したと思われる人が「借用書が届いた」と動画でアップしており、そこには法人の履歴事項全部証明書と印鑑証明書、借用証書なるものが入っていたというのですが、さっそくやまもといちろうさんが39度以上の高熱を出しながらも動画をアップしていて、「印紙を貼ってないじゃないか!」とツッコんでいます。確かに、借用書に印紙がついている様子はないのですが、おそらく立花孝志代表は印紙が必要だということを知らなかったのではないかと思います。いつも隣には司法書士がいるはずですし、毎月破格の顧問契約料を払っているという話なのに、印紙すら貼っていないというのはいかがなものでしょうか。やまもといちろうさんも指摘していますが、印紙を貼らなかった場合には脱税になってしまう可能性がありますので、スタバのコーヒーを持ち帰りだと言いながら店内で飲むのとは次元が違います。ましてやNHKから国民を守る党は「国政政党」なので、脱税が許されるはずはありません。「あとですべてを貼るから大丈夫だ」と言いたいのかもしれませんが、金銭借用証書として中途半端な紙を送っている時点で、めちゃくちゃ怪しいです。果たしてこの人にお金を貸して大丈夫なのでしょうか。これは金欠の友達に1万円貸すのと意味が違いますので、ちゃんとやらなければならないのですが、いろんな人がお金の流れを見守るようになってしまったので、立花孝志代表はちゃんとお金の流れをクリアにしないと、サンタクロースじゃなくて、裁判所経由のA4の紙と段ボールを持ったオジサンたちがやって来ることになります。立花孝志代表の包囲網は着々と狭まってきていると言えるでしょう。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

画像5

立花孝志代表は「&」が書けないオジサンなので、こんな人に「頭のおかしな子」とか言われたくないんですが、立花孝志代表のお金の流れはとても気になります。僕が今、一番気になっていることは「この人、税金を払っているのだろうか?」ということです。たいして儲かっていない僕ですら税金のことで四苦八苦しているのに、立花孝志代表が税金関係の話をしたのは参院選の贈与税の話ぐらいで、それも計算が合っているのかどうかがよくわかりません。例えば、YouTubeの広告収入が月に1000万円あった時は、かかっている経費はせいぜいホワイトボードのマーカー代ぐらいなもので、ほとんどすべてが利益になってしまうことを考えると、立花孝志代表は本来、えげつないほどの税金を払わなければならない人です。利益の話はたくさんするのに、なぜか切っても切れない税金の話は出てこない。それだけでも、立花孝志代表のお金まわりは不透明なのです。なにしろ、NHKから国民を守る党は赤字だけれど、立花孝志ひとり放送局はYouTubeの広告収入が止められるまでは儲かっていたはずなのです。NHKから国民を守る党は政党なので、政治資金収支報告書や政党交付金使途等報告書の提出が義務づけられていますが、マルサが入る日も近いのではないかと思っています。

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。