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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・府中市選挙区レポート。

6月25日告示、7月4日投開票で、東京都議選が行われ、府中市は定数2に対して3人が立候補しました。立候補したのは、都民ファーストの会を離党して無所属になった現職、自民党の元職、共産党の新人の3人でした。こうなってしまうと、ある意味、選挙をやる前から結果が決まっているような構図になってしまい、共産党の柄沢地平さんにとっては、かなり厳しい戦いになってしまったと思います。

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小山 有彦 45 現 無所属(元都民ファーストの会)
鈴木 錦治 65 元 自民党(元都会財政委長)
柄沢 地平 32 新 共産党(団体職員)

前回は都民ファーストの会が2議席を獲得した選挙区ですが、今年は小山有彦さんが無所属になり、藤井晃さんが町田市に鞍替えしたため、自民党の鈴木錦治さんにはチャンスが巡ってきました。なお、町田市に鞍替えした藤井晃さんの戦略は見事に当たり、藤井晃さんは町田市で厳しい戦いを制しています。さすがです。


■ 鈴木錦治候補の主張

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自民党の鈴木錦治さんは、前回の都議選で敗れたものの、今回はリベンジを目指して立候補してきました。4年前に病気の治療のため、右足の膝下を切断し、現在は義足で生活をしているそうで、障碍を持って初めて気づくことがあるとアピールしていました。ただ、新型コロナウイルスに対しては何をしているのかと言うと「感染症から健康を守る」という漠然としたことを言っているに過ぎず、一応、保健所の機能強化を言っていますが、結局はワクチン接種の円滑・迅速化というところに尽きるようです。自民党が頑なにPCR検査を進めようとしないのは、かなり深刻です。

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鈴木錦治さんの推薦人の中には、今度の衆院選で東京18区から立候補する長島昭久さんの文字もあるのですが、武蔵野市は「ゼロ打ち」で立憲民主党が圧勝。小金井市は二人三脚で挑んだ広瀬真木さんが落選。そして、この府中市では鈴木錦治さんが2万3335票なのに対し、連合系の組織票をガッツリ持っている小山有彦さんが4万1037票。この他に共産党の柄沢地平さんの票が1万5329票あって、これらは菅直人さんに流れる可能性が高いと考えると、どこからどう見ても長島昭久さんに勝ち目はなさそうだということになってしまいます。


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