【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#127)。
連日、新型コロナウイルスの最新情報ばかりお届けしておりますが、アクセス数はまったく増えていません。こんなに「オミクロン株はただの風邪」のバカタレどもにカラまれたりしながら、一生懸命頑張っているのに、まったく報われません。いつか、これをやっていて良かったと思える日が来るでしょうか。
ただ、1月20日に発売された僕の本は、ジワジワと数冊単位で売れているようです。三浦瑠麗先生の予測とは裏腹に、ピークアウトはまだまだ先になりそうなので、ステイホームのお供にどうぞ。
■ オミクロン株で重症の子どもが増加傾向
新型コロナウイルスは、これまでに何度も変異を繰り返し、そのたびに特徴を変えています。今回のオミクロン株は、デルタ株のような肺炎を起こすことは少ないとされますが、その代わりに感染力が非常に強く、後遺症に悩まされる確率も高いのではないかと考えられています。そして、感染者が多くなれば多くなるほど、重症化する子どもも散見されるようになってしまいました。「確率」は低くても「実数」は多くなってしまうパターンです。
バカはすぐに「確率」の話をして安心しようとしますが、どんなに確率が低くても、母数が多くなった結果として実数が増えてしまうのでは意味がありません。オミクロン株による重症化は、時間を置いて顕著になってきますので、子どもの重症化(死亡リスク)にも目を向ける必要があります。デルタ株の時にも重症化する子どもはいて、全部で4名(男児3名・女子1名)でした。今回のオミクロン株では1月12日週から重症化する10歳未満の子どもが見られるようになり、今後も増加することが予想されます。どこまでカウントされているか分かりませんが、東京都で2名、愛知県で2名、大阪府で未就学児1名の重症が確認されておりますので、早く回復されますようにお祈り申し上げます。
■ ホテルの感染リスクは低いかもしれない
これは「選挙ウォッチャー」にとっては、かなり朗報とも言えるデータが出てまいりました。新型コロナウイルスの感染者が病室をどれくらい汚染しているのかを調べたところ、病室の床やベッドからは、ほとんど感染性を保ったウイルスが検出されなかったというのです。病室なので、定期的な消毒が行われているものの、感染者が寝ているだけで部屋中のものが汚染されてしまうのかと思いきや、そんなことはなかったというのです。つまり、自分が宿泊する前に感染者が寝ていたとしても、ホテルの壁などに触れて感染することは、まったくないとまでは言わないけれど、稀なケースだと考えられます。ソースとなる論文(引用元リンク)は英語ですが、これが心配だから宿泊を伴う取材を控えていたところがあるので、油断は禁物ですが、この科学的知見があるだけで随分と行動しやすくなります。これは逆に「ほとんどは空気感染だ」ということでもあり、部屋をアルコール消毒するよりも、まずは部屋の換気が何より重要だということになります。もちろん、食事をする前に手を洗う行為は、食中毒やノロウイルスなどの防止にも役立つし、何より衛生的なので、手洗いそのものを否定する必要はないと思いますが、重要度で言うなら「圧倒的に換気」です。電気のスイッチや食事をしそうな棚などを中心に気を付けるべきところを気をつけ、部分的にアルコール消毒をすれば、どうにかなる気がしてきました。
■ 飲酒・喫煙をする人は抗体量が減る
東北メディカル・バンク機構は、喫煙する人と飲酒をする人の抗体量を調査した結果、喫煙や飲酒をする人ほど抗体量が減っていることが明らかになりました。調査は、昨年7月から11月、調査対象となったのは27歳から94歳までの仙台市民ら3008人です。ワクチン2回目の接種の翌月から3ヶ月間に1日2合以上の飲酒をする人は、お酒を飲まない人に比べて0.8倍に。1日20本未満の喫煙者は、非喫煙者の0.74倍に抗体量が減ることが明らかになりました。これまで喫煙歴のある人の重症化リスクが高いことは知られていましたが、飲酒も影響があることがわかりましたので、今日から原則として酒を飲まないことにしたいと思います。
■ 大阪市消防局が高齢者施設に119番自粛要請
とうとう来るところまで来てしまったと言っても過言ではありません。大阪市消防局が高齢者施設で療養している新型コロナウイルスの患者の症状が悪化した場合でも、すぐに119番通報するのは控えるように、市内の施設に通知していたことがわかりました。この通知で書かれていることは「高齢者施設から119番がかかってくるけど、施設の医師や看護師が経過観察していたり、酸素投与などの適切な処置が施されている場合も多く、保健所を介さずに、ダイレクトに119番通報しているけど、どうせ呼ばれたところで病院に運べないので、簡単に呼ばないでくれ!」という話です。施設の関係者からは「救急車を呼ぶなってこと?」との声が上がりますが、大阪市消防局は「そういうわけじゃないけど、どうせ救急隊が到着しても、すぐに病院に搬送できるわけではないし、調整を待っている間に他の人を搬送できるかもしれないし!」ということだそうです。いよいよ来るところまで来ているのですが、どうして大阪市消防局がこんなことになっているのか。それは松井一郎市長や吉村洋文知事が「大阪都構想」の例を見ても分かるように、強烈に締め上げているので、維新様の言う通りにしなきゃいけないということになっていて、いよいよ高齢者施設に「119番するな!」とまで言うようになってしまっているのだと思います。これが問題になったら問題になったで、「大阪市消防局が悪い」と言われてしまうのでしょうが、すべては市長や知事が「無能の極み」だからです。いよいよこんなところまで来ているのですから、大阪府はまだまだ人が死にます。
■ 早期退院をさせるのは現実的ではない
病床が逼迫していることもあり、高齢者施設に入居していた患者を国の方針に従って早期退院させようとしても、高齢者施設側が「他の入居者に感染しかねない」として受け入れを拒否。施設での療養に切り替えることができた患者は少なく、患者の入院期間が長くなる傾向にあることが明らかになりました。いろいろな面で無理があるので、やはり「緊急事態宣言」を発令して感染者を抑え込む以外にありません。
■ 全国の感染状況まとめ(2月10日版)
全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。
北海道:4098人。コロナ後値上がりを期待してニセコに中国資本参入。
青森県:469人。弘前市が飲食店以外にも経営悪化企業に最大40万円。
岩手県:189人。ウミガメの排泄物に不織布マスクが含まれていた。
宮城県:713人。仙台市397人、石巻市61人、名取市29人。
秋田県:216人。1月は医療機関の3割にコロナ関連の欠勤者が出た。
山形県:232人。3月13日から米沢市で5歳から11人にワクチン。
福島県:463人。福島市は未就学児に子ども用の不織布マスクを配布。
茨城県:1484人。つくば市144人。保育施設や学校などで集団感染。
栃木県:875人。宇都宮市236人。検査が飽和していて正確ではない。
群馬県:844人。渡航歴のない60代女性が「BA.2」に市中感染した。
埼玉県:5947人。一転して「みなし陽性」を運用することを発表。
千葉県:6604人。柏市689人。幼稚園や小学校の感染が止まらない。
東京都:1万8891人。80人に1人がコロナ療養中で社会機能が低下。
神奈川:8681人。県の認証店は8時30分まで酒類の提供時間を延長。
新潟県:544人。佐渡市の名門「両津やまきホテル」がコロナ倒産した。
富山県:399人。累計1万人超。1月13日に5千人を突破したばかり。
石川県:546人。金沢大付属病院で11人の集団感染で、新規入院停止。
福井県:200人。福井市73人、鯖江市13人、敦賀市12人。
山梨県:299人。知事がマンボウに否定的なので飲食店から悲痛の声。
長野県:657人。飯田市に焼肉用の肉やタレが買える自動販売機が登場。
岐阜県:930人。高齢者施設11人+12人+18人。保育園32人。
静岡県:1830人。御殿場市のフジ虎ノ門整形外科病院で7人感染。
愛知県:6122人。名古屋市は検査キット不足で陽性率5割超えと説明。
三重県:784人。70代女性は高齢者施設で感染し、無症状なのに死亡。
滋賀県:915人。12日にコロナ陰謀論者たちが2か所でシンポジウム。
京都府:2982人。未承認の抗原検査キットを販売した京都の会社罰金。
大阪府:1万2828人。大阪市が高齢者施設に「救急車呼ぶな」と通知。
兵庫県:6577人。早期退院させようにも高齢者施設が受け入れを拒否。
奈良県:1241人。人口あたりの感染者数で全国5位。マンボウは拒否。
和歌山:547人。マンボウを出して繁華街に人がいなくても高止まり。
鳥取県:69人。米子の介護施設で10人感染。小学校でも感染広がる。
島根県:96人。松江エリアで感染者が減らず、鳥取西部のせいだと言う。
岡山県:1090人。航空業界のノウハウをコロナ後に生かす講義を開催。
広島県:1008人。谷本誠一市議「コロナは闇の組織が仕掛けた茶番」。
山口県:326人。下関市131人。宇部市38人。米軍岩国基地10人。
徳島県:330人。「徳島アラート」の警戒レベルを「レベル2後期」に。
香川県:369人。高松市174人。学校や高齢者施設で8件の集団感染。
愛媛県:230人。知事が3連休こそ感染回避行動の徹底を呼び掛ける。
高知県:300人。特急「あしずり」が来月9日まで需要減少で一部運休。
福岡県:4659人。連休中は福岡市内で酸素ステーション34床を稼働。
佐賀県:470人。園児の解熱後3日間は登園を自粛してほしいとお願い。
長崎県:572人。松浦市はコロナ対策費4300万円でアジフライ石碑。
熊本県:940人。検査体制の整備に49億円、ワクチン接種に44億円。
大分県:455人。うち247人は家庭内感染。大分市232人。
宮崎県:319人。第6波の死者が17人となり、第5波の15人上回る。
鹿児島:590人。第6波で死亡したのは20人。施設入所中に死亡6人。
沖縄県:699人。2人死亡。ピークアウトと言われながら前週より増加。
本日の新規感染者数は9万9695人となりました。ここから推測される20日後の死亡者数は、致死率を0.4%と仮定した場合、398人となります。ただし、多くの都道府県で検査キットの不足などにより、十分に検査が行われていない可能性が高く、検査が飽和状態に達していることを理由に新規感染者数が増えていないだけだと考えられます。よって、想定を超える死者数になっても不思議ではない状況になっています。なお、本日の死亡者数は164人です。大阪府24人、兵庫県19人、東京都13人、愛知県12人、北海道9人、神奈川県8人、千葉県・埼玉県・広島県6人などとなっています。コロナ倒産した「両津やまきホテル」は1979年にコンベンションホールを擁する9階建てのホテルとしてオープン。1993年には22億6395万円を売上。その後は佐渡島内への観光客の減少や競争激化による宿泊料金の値下げなどで苦しい経営を余儀なくされていたところにコロナ禍の客の低迷で、2021年3月期の売上高は5000万円まで落ち込んでいた。今後の方向性は未定ながら、スポンサー企業を探し、事業の再開を目指しています。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
僕がこの本を通じて、皆さんに一生懸命訴えていることは、「バカを政治家にしてはいけない」ということです。この本は「反知性派カルト集団」である「NHKから国民を守る党」について言及していますが、「維新」も似たような面を持っていることを指摘しています。とうとう「高齢者施設のコロナ患者の体調が悪化しても119番は自粛しろ!」という通達を出してしまうくらいに狂った世の中になっているわけですが、これが「維新の政治」であることに気づかなければなりません。それでも関西メディアでは持ち上げられ続けるのでしょうけど、こうしている間に人は死にます。