【災害情報】 宮城県・福島県の震度6強の地震について。
2022年3月16日23時36分頃、福島県沖でマグニチュード7.3の最大震度6の地震がありました。震源の深さは60kmと推測され、震源が深かったため、東日本大震災の時よりも津波の被害が少しだけマシになったと考えられます。
宮城県北部、宮城県南部、福島県中通り、福島県浜通りで震度6強となっており、津波注意報が発表されました。津波は既に到達中となっており、津波は第2波や第3波の方が大きくなる可能性があります。海岸や川には近づかないように気を付けてください。
■ 各地の震度
とても心配なことに、福島第一原発のある福島県浜通りで震度6強となっています。福島第一原発周辺の放射線量などをモニタリングし、異変がありましたら、すぐにご報告いたします。
この他、震度3は北海道から石川県、岐阜県、三重県などで、日本列島の非常に広い範囲で地震の揺れが大きかったことがわかります。京都府などでも揺れを感じたということです。
■ 3月17日0時52分頃の地震
福島県と宮城県で、最大震度4の地震が発生しました。マグニチュードは5.6で、震源地は福島県沖、震源の深さは約50kmでした。震度4を観測したのは、以下の自治体です。
その他、岩手県、山形県、福島県、宮城県の各地で震度3を観測しています。千葉県柏市でも弱い揺れを感じました。
■ 地震による死者が出ている
今回の地震で、宮城県登米市の70代の男性、宮城県七ヶ浜町の70代の男性、福島県相馬市の60代の男性などが死亡。登米市の男性は地震の揺れにびっくりして卒倒したとのこと。
岸田文雄首相は「死者4人、負傷者97人」と発表。
■ 津波注意報発令中につき、要注意!
宮城県と福島県に「津波注意報」が発令され、高さ1mの津波が到達すると予想されています。既に到達中と推測されますが、2回目・3回目の方が津波が高くなる可能性がありますので、到達中となっていても、注意報が解除されるまでは海岸や川には近づかないように気を付けてください。
仙台港や小名浜では、午前0時20分頃に最大1メートルの高さの津波が来ると予測されています。津波は繰り返し来ます。時間が過ぎても海には近づかないようにしてください。
※宮城県、福島県の津波注意報は、午前5時にすべて解除されました。
■ 関東地方200万軒以上で停電発生
東京電力によると、各地で200万軒以上の停電が発生していると言うことです。千葉県柏市にある僕の仕事場は、停電は発生していません。千葉市や横浜市など広い範囲で停電しているということです。
現在、この停電は復旧しております。今回、部分的に停電が起こったところがありますが、北海道で起こったような大規模なブラックアウトを防ぐための装置が働き、まだら状に停電のエリアが生まれたと考えられます。
機能がうまく働いたため、北海道のような大規模ブラックアウトが起こらずに、巨大な経済損失につながらなかったことは不幸中の幸いですが、こうした地震で大停電が発生する可能性はゼロではありませんので、2日から3日ほどの停電が起こる可能性についても考えて行動していかなければならないということです。これからコロナ禍で避難所に行くのもしんどい可能性があるので、なるべく早く目標に辿り着けるように頑張らなければならないことが今回の地震で改めてわかりました。
■ 列車や高速道路に影響が出ている
JR東日本によると、地震の影響により、関東地方を走る列車がすべて停止となっていましたが、0時15分の情報で、一部列車は遅れながら運転を再開しているといいます。東海道新幹線は運転を再開したとの情報です。
福島駅と白石蔵王駅の間で、東北新幹線が脱線し、復旧には相当の時間がかかるとしています。これからは東京-那須塩原間、盛岡-新函館北斗間で本数を大幅に減らしながら運行していくということです。
高速道路は、東北道をはじめ11路線の一部区間で通行止めになり、常磐道では10センチ程度の段差が複数個所見つかっているということで、修復までには時間がかかる見込みです。常磐道で通行止めになっているのは、主に宮城県内で、福島県までの常磐道は無事です。山形県でも米沢や寒河江周辺で通行止めになっていますが、宮城県を走行する人は注意が必要です。
■ 福島第一原発・第二原発の異常
東京電力は、福島第一原発と福島第二原発で異常がないかを確認しているということですが、明るくならないと確認できないことが多いため、本当に異常がないかどうかを知るのは、3月17日の午前中ということになると思います。放射線量の異常を検知しましたら、すぐにご報告いたします。
福島第一原発のライブカメラからは、建屋、排気筒、クレーンなどに大きな異常は確認できません。また、モニタリングポストの放射線量にも大きな変化は見られません。変化がありましたら、お知らせいたします。
■ 福島第一原発5号機のタービン建屋で火災警報
福島第一原発の5号機ではタービン建屋で火災警報が鳴っており、現場で確認を急いでいるというニュースがありました。廃炉作業ロボットの遠隔操作室がある事務本館でも火災報知器が作動していたということです。いずれも3月17日2時24分頃に火災報知器の誤作動だと確認されたということです。
■ 福島第二原発で燃料プールのポンプ故障
福島第二原発では、1号機と3号機の使用済み核燃料プールのポンプが故障し、停止しているという報告が入りました。福島第二原発は2011年の東日本大震災、および、福島第一原発事故をキッカケに、福島第一原発の5号機や6号機とともに廃炉の機運が高まり、停止していました。
そのため、福島第二原発の使用済み核燃料プールに置かれている燃料棒は十分に冷却されているため、仮にポンプが故障しても、水に入った状態が続いているのであれば、すぐに大きな事故に至ることはありません。これほど大きな地震があっても「時間的には余裕がある」という状態になっているのは、福島第二原発が「廃炉」に向かっていたことが非常に大きいと考えられます。
■ 日本で原発を再稼働させるのは「無理」
ロシアによるウクライナ侵略による影響で、それまでロシアから調達していたエネルギーを受けないことになり、日本のエネルギー構成を見直さなければならなくなりました。バランスが悪くなったため、原油価格も高騰してしまい、電気代やガソリン代の値上げにつながってしまうからです。
そこで、日本維新の会や国民民主党、NHKから国民を守る党など、世の中のアホの層をコアターゲットにしている政党が言い始めているのが、混乱に乗じた「原発再稼働」です。福島第一原発事故をキッカケに、福島第二原発も廃炉になることが決まりましたが、老朽化が著しく、いざとなった時に首都・東京に人が住めなくなるかもしれない東海第二原発、浜岡原発は10年以上も止まったままになっています。
今回の地震を見れば分かるように、地震大国の日本で「原発」を安全に動かすことはできません。今回、福島第二原発が無事だったのも「再稼働していないから」であり、稼働中の原発でポンプが壊れたら、また福島第一原発と同じようにハラハラすることが起こっていました。今回は「福島沖」が震源であり、もしかすると11年前の東日本大震災とも関連があるかもしれませんが、日本はずっと「南海トラフ地震」が懸念されている国です。もし浜岡原発を再稼働させて、この「南海トラフ地震」に襲われてしまったら、いよいよ本格的に日本が滅亡する可能性があります。ロシアのような他国に侵略をされるでもなく、自分たちの手で滅亡することになるのですから、僕たちはロシアよりも「維新」や「国民民主党」を警戒した方が良いということになります。自民党ですら再稼働には慎重なので、アホに政治家をさせてはならないのです。
■ 政府は災害救助法の適用を決定
今回は政府の対応がいつになく早く、災害救助法が適用されることになりました。避難所の設置、食料供給などにかかる費用を国と県が負担することになります。
■ 被災地では18日・19日と天候悪化
東北南部では、18日の午前中から雨や雪が降り出すと予想され、東北北部でも18日の夕方には雨や雪が降り始め、19日の朝にかけてピークになると見込まれています。土砂災害が発生する危険性がありますので、しばらくは危険そうな斜面などには近づかないように気を付けてください。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
地震が起こった3月16日は、ちょうど栃木県の大田原市長選を取材していました。幸いにもスムーズに取材が終わり、16時の街頭演説を取材して帰ることになりました。本当は那須町長選の取材もする予定で、宿泊も検討していましたが、那須町長選が無投票当選となりましたので、日帰りで取材を終えて帰ってきました。那須町で震度5弱だったといいますので、運良く被災しませんでした。
地震があった時間帯は、たまたまお風呂も入り終え、ぼちぼち布団の中に入ろうと思っていたタイミングだったので、全裸でオロオロすることもありませんでした。なお、千葉県柏市の震度は「震度4」でした。非常に長い横揺れがずっと続いていた感じです。
これからしばらくは余震に警戒しなければなりませんが、3月20日からの取材は、逗子市議選、市川市長選、市川市議補選、中央市長選、上田市長選、上田市議選、西宮市長選、西宮市議補選、京都府知事選というラインナップになっており、福島・宮城地方の取材は計画にありませんでした。3月27日からの取材は清瀬市長選、清瀬市議補選のみ。福島・宮城地方の取材は計画にありません。よって、余震を警戒しての取材スケジュールの変更はありません。
■ ポータブル電源の購入を目標とする
こうした災害を経験するたびに、自分の装備について見直す必要があろうかと思いますが、「選挙ウォッチャー」として旅先で被災する可能性を考えると、ポータブル電源を持っておく必要があるのではないかと考えております。停電が起こってもパソコンやスマホで情報発信できる体制は整えておきたいと思いますので、将来的な装備品として購入目標にしたいと思います。
ポータブル電源は、理論上は3000回ぐらいは充電能力が保たれるはずなので、毎日のように使っても8年くらいは買い替える必要がありませんので、滅多に使わないことを考えれば、もっと持続できると思います。将来的にはキャンピングカーでの移動を考えていますので、車内での調理や仕事で電源は必要になると思います。余裕のある時に買っておけば、将来的にも役に立つということで、無駄にはならないと思います。
この「ポータブル電源」は、クラウドファンディングではなく、売上の中から捻出できるように目標としていきたいと思いますので、目標があるだけ頑張れるという話です。
また、トランクにカロリーメイトと水だけは詰めておきます。マジでヤバい時に1食分ぐらいあれば、どうにか食料を調達できるところまで辿り着くと思いますので、一応の備えだけはしておきたいと思います。
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