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【選挙ウォッチャー】 れいわ新選組・野原善正さん離党ゴタゴタ問題。

れいわ新選組にとっては、一難去ってまた一難です。先日、優生思想の持ち主だった大西つねきさんを除名処分とし、ひとまずの決着がついたように見えたのですが、今度は昨年7月の参院選で東京都選挙区から立候補した野原善正さんが離党を決断。すんなり辞めさせたらよかったのですが、変に引き留めたことから、ちょっと面倒臭そうな展開に発展。れいわ新選組が抱えている部分が見え隠れするようになってきてしまいました。


■ 信念の人の取り扱いを間違えた「れいわ」

野原善正さんは、2018年の沖縄県知事選の時、文字通り、創価学会に反旗を翻し、創価学会の象徴である「三色旗」を掲げ、玉城デニーさんの応援に入ったことで有名になったオジサンです。ゴリゴリの創価学会員でありながら、「辺野古基地を建設するのは池田大作先生の教えに反している」と主張し、佐喜眞淳さんを推す公明党に猛反発。生粋の創価学会の人が公明党を批判するのは珍しいこともあって、たびたびメディアで取り上げられることになりました。しかし、その知名度も沖縄止まりで、当然、全国の人は野原善正さんのことなんて知りません。れいわ新選組は、山本太郎さんを含む10人が比例区から立候補しましたが、唯一、東京都選挙区から立候補したのが野原善正さんでした。これこそ「れいわウォッチャー」の人たちが「マサシっぽい」と感じる戦略なんですが、東京都には「信濃町」に公明党や創価学会の総本山があり、そこに野原善正さんが乗り込んでいけば、大きな話題になると考えたのです。実際、この選挙期間中の目玉として、野原義正さんが信濃町の創価学会本部前に乗り込むこともありました。

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この戦略がどれくらいスベっていたのかは、参院選・東京都知事選のレポートで紹介しようと思いますが、野原善正さんが創価学会の本部の前に乗り込んでしまうのは、戦略に乗せられている面もありつつ、やはり「信念」があるからだと思います。そして、こうした「信念」で動いている人たちを取り扱う時には、注意が必要であることは言うまでもありません。創価学会がちゃんとしていないから行動を起こしているところを見ればわかるように、れいわ新選組がちゃんとしていなければ、それはそれで行動を起こすのが野原善正さんです。

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野原善正さんは、れいわ新選組の意思決定プロセスがブラックボックスになっていると主張し、公開討論会を求めることになりました。しかし、これはれいわ新選組にとって、大西つねき以上の大ピンチかもしれません。ポイントは、野原善正さんが山本太郎さんだけでなく、「沖永さん」という人にも呼び掛けていることにあります。この「沖永さん」という人物は一体、何者なのでしょうか。

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