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【選挙ウォッチャー】 日本維新の会の勢力2021夏・分析レポート(パイロット版)。

今、全国で最も警戒されている政党は、自民党でも、立憲民主党でも、日本共産党でもなく、「日本維新の会」だと思います。「改革」と称して大阪で行われてきた行政サービスの著しい低下、命の選別、新自由主義による格差の拡大など、これまでの政策はほとんどが「破壊」でした。それでも関西メディアを完全に掌握していることもあって、多くの人は「これでも頑張っている」と認識していますが、GDPは愛知県に抜かされ、静かに人口流出が止まらない街になっています。「コロナにイソジンが効く」に代表されるような反知性的な集団が、これからますます日本中に蔓延るのではないか。そう思っている人も少なくないことでしょう。今、「日本維新の会」の勢力は増えているのか、減っているのか。ここに検証したいと思います。


■ 兵庫県では爆発的に勢力を伸ばしている

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7月18日には兵庫県知事選が行われ、兵庫県にも「維新」の知事が誕生してしまうのではないかと見られていますが、おそらく避けようがないぐらいに「維新」が勝ってしまうと見ています。日本維新の会が大幅に議席を増やした尼崎市議選を見れば一目瞭然です。

維新会:2万1445票→3万6399票(+69.7%)
公明党:4万9121票→4万4045票(▲10.4%)
自民党:2万7159票→2万1997票(▲19.1%)
共産党:1万9823票→1万5601票(▲21.3%)

兵庫県の人口は約542万人ですが、そのうち尼崎市民が約53万人となっています。つまり、人口の約10%を尼崎市民が占めています。政令市となっている神戸市の人口が約151万人で、人口の約30%です。実は、神戸市では「自民党議員の維新化」が進んでおり、神戸市民が「維新」を受け入れる事態になっています。兵庫県では、ほとんど大阪と変わらないぐらいに維新支持が広がり始めていると言ってもいいと思います。


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