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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#59)。

とても厳しい宣告をすることになりますが、日本は新型コロナウイルス対策が何一つまともにできず、中小企業に対する支援もろくすっぽできず、多くの人が路頭に迷い、多くの人が新型コロナウイルスに感染して死亡することになるでしょう。これまで政治に無関心を決め込んできた僕たちが、とんでもない代償を払わなければならなくなってしまった瞬間でもあるのですが、まずは多くの国民が「自分たちの立ち位置」を正確に把握する必要があり、政府がどれだけ役に立たないものになってしまったのかを認識しなければなりません。こうして多くの人が政治のことを「1」から勉強している間にもどんどん人が死んでいくわけですから、それではあまりに遅すぎます。しかし、それでも「1」から勉強し、100万人の死者を99万人にする努力をしなければなりません。そのために、僕はなるべく皆さんと情報を共有してまいります。


■ 持久戦に突入するというのは無能の証

どうやら5月7日以降も緊急事態宣言が解除されず、さらに1ヶ月ほど自粛生活を続けなければならなくなったようです。いまだ多くの日本人が「まだまだ感染者がたくさんいるんだから、しょうがないよね」と思っているかもしれませんが、短期集中で封じ込めができなかったのは、単純に「無能だから」としか言いようがありません。ネトウヨになると「そうは言っても、営業しているパチンコ屋とかがあるんだから、感染者が減らないのは政府のせいではない」と言ってしまうことでしょう。しかし、もっと社会の構造をよく理解する必要があります。ワイドショーでもパチンコ屋の社長が証言していますが、パチンコ屋は「銀行から融資をしてもらえない業種」です。世の中には金融機関から借金ができず、赤字に陥った瞬間に潰れてしまうところが存在します。例えば、風俗をはじめとするアダルト産業も、銀行が融資してくれない業態です。今、この期に及んで営業しているのは、営業しなければ死んでしまうところばかり。こちらも生活がかかっているわけで、パチンコ屋の店員にも、風俗で働くボーイさんにも家族があって、子供にメシを食わせていかなければならないのです。今、政府がやっていることは「そんな仕事をしているのがいけないのだから、路頭に迷うのは当然だ」です。しかし、こういう業態は基本的に黒字経営しかできないので、税金でウマウマしている某マスクの会社より、よっぽど多くの税金を払っています。これまでしっかり納税してきたのに、いざとなったら切り捨てられてしまうのですから「殺されるぐらいなら営業する」という心理が働くのは当然でしょう。それを上から圧力をかけ、「営業やめて死ね」と大合唱しているのが、今の日本だというわけです。何の補償もなく、スパッと営業を自粛できる環境を用意するわけでもなく、特定の業界で働いている人たちを路頭に迷わせ、あげく「持久戦に突入する」とホザいているのです。1ヶ月はギリギリで耐えられても、2ヶ月以上は耐えられない会社はたくさんあるはずです。言うまでもありませんが、この新型コロナウイルス対策はダラダラと続けるのでは意味がなく、短期決戦で封じ込めをしなければ、経済にも大きな影響を及ぼすことになるのです。本気で封じ込めのために可能な限りの手を尽くさなければならないのに、安倍政権は何もできていないに等しいのです。


■ あしなが育英会よりも劣る安倍政権

世の中には、親を亡くし、苦学生となってしまった子供たちがいます。例えば、東日本大震災の津波に飲まれ、両親は亡くなってしまったけれど、自分だけが生き残った子供。両親が交通事故の犠牲になったけれど、自分だけが生き残った子供。そんな子供たちの教育や生活を支援しようという「あしなが育英会」という団体があります。新型コロナウイルスの影響で募金活動ができなくなり、40億円足らないことが明らかになった時の玉井義臣会長のメッセージがコチラです。

「私たちはどんなことがあっても、今進学に困っている遺児たちを諦めさせるようなことなく、頑張っていく。ちゃんと行かせる自信があるので安心して、勉強なりお母さんの手伝いなり、やって下さい。私は長年の経験で必ず君たちを守るから」

この言葉通り、「あしなが育英会」は1人あたり15万円、総額10億円の支援金を送ることを決め、入金口座が登録されている5000人の子供たちには4月中に送金済み。子供たちには随時、支援の手を差し伸べていくスタンスです。一方、安倍政権はこうした子供たちに何を用意しているのか。今のところ、7億円の予算を計上しているようですが、両親が貧乏で生活に困っている子供は潜在的にもっとたくさんいるはずです。純粋にお金を配るのだとしても、一体、いくらになる計算でしょうか。日本政府は「あしなが育英会」という一財団法人よりも質の低い支援しか用意ができません。これが日本の現実なのです。


■ マイナンバーカードの申請のために密になる

安倍政権は国民1人あたり10万円配ることを決めましたが、「マイナンバーカードを持っている人を対象にしよう」などとガタガタ言っているため、駆け込みでマイナンバーカードの申請をする人が続出。結局、マイナンバーカードを作るために行列ができ、役所が「密」になっているというのです。現在、マイナンバーカードを持っている人は、わずか16.3%。およそ8人に1人しか持っておらず、実際、持っている人だけということになってしまうと、ほとんどの人に10万円の権利がないということになってしまいます。ことごとくツルセコなんですが、最初から国民全員に支給するつもりはなく、なるべく支給したくないから、8人に7人が申請しないといけない環境を作り出したのです。4人家族なら40万円になるわけですから、もらえるともらえないでは大違い。40万円のためならマイナンバーカードを申請するために行列を作るのは自然なことです。政府はそうならないための対策を打つべきですが、あまりに政府が無能すぎて行列を作り出している現実。これが「安倍政権」です。ネトウヨは「何でもかんでも安倍政権に背負わせ過ぎている」と思うかもしれませんが、これが土日にゆっくり休んでいる奴の仕事ぶりなのです。自ら感染が拡大するような環境を作り出していると言えます。


■ 政治家の役割を放棄する松川るい議員

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新型コロナウイルス対策は、自粛するのではなく、みんなで集団抗体をつけた方が良いと主張していた松川るいさんが、とっても頭の悪いツイートをしていました。松川るいさんは、2016年の参院選で大阪府選挙区から立候補して当選した女性なのですが、ちょいちょいネトウヨ思想が見え隠れしており、これまでも選挙ウォッチャーの監視対象となっていました。ゴールデンウィークは帰省もせず、「ステイホーム」だと言って、自宅で過ごすように呼び掛けていながら、自分たちはグループで靖国神社に参拝しに行っているのですから、これこそ不要不急の外出に他なりません。ここに来れば誰かがクシャミをしても神風が吹いてウイルスをどこかにやってくれるとでも言うつもりでしょうか。だいたい、長い歴史の中で、病が流行した時に鎮まることを願って建てられた寺や神社はたくさんありますが、靖国神社がそういう性質のものではないことは皆さんもご存知のはずです。もし、神様や仏様を信じるにしても、受験に合格したいと思ったら「湯島天神」「太宰府天満宮」に行くように、「病気平癒」のご利益で有名な神社に行くとか、普通は神社に行くにしても何かあるはずなのです。ところが、戦没者たちが眠る神社に行って「コロナを沈めてください」とお願いをする。戦没者の皆さんも「俺に言われても!」って話にならないでしょうか。たくさんある神社の中から、あえて靖国神社を参拝し、その様子をSNSにアップするのには、もちろん理由があります。それは靖国神社に参拝している人を喜ぶネトウヨの皆さんに気に入ってもらいたいからです。これだけアホを晒しても、福井では稲田朋美さんが無敵の連続当選。その背景には、こういうことを喜ぶ人たちが当たり前のように投票していることがあります。2年後には選挙を控える松川瑠偉さんも、今のうちにネトウヨの皆さんにアピールしておかないと、大阪維新の会が強い候補を出してきた時に勝てなくなっちゃう可能性があるもので、ネトウヨの皆さんにしっかりアピールです。

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ご本人は参拝にあたって「ソーシャル・ディスタンス」を守っていると言いたいのでしょうけど、どこからどう見ても、安めのラブソングを歌う売れないインディーズバンドのCDのジャケットみたいなことになっています。そのフォーメーションは何なのでしょうか。ドラクエの戦闘シーンかいな! 悲しい現実を言えば、神様にお願いしたところで「おいどん、ちょっと神様やらせてもらってるけど、そんなに言うならコロナを終息させたるわ!」みたいなことにはならないし、政治家が神様にすがり出したら終わりですよ。新型コロナウイルスを終息させたいなら、まずPCR検査をするべきだし、まず医療関係者にちゃんとした防護服を用意するべきだし、マスクが行き渡るように努力するべきだし、会社が安心して社員の出勤を止められるようにお金を用意するべきだし、やるべきことは山積みなのに、そのやるべきことをろくすっぽやらないで、神様にお祈りしている場合じゃないです。オマエらは安倍昭恵かよ! いっそ88次元の向こう側に行ってしまえ! こんな人たちが政治家をやっている時点で、日本の新型コロナウイルス対策がうまく行くはずがないし、新型コロナウイルス対策がうまく行かなかったら日本経済に与えるダメージはもっと大きなものになってしまうことでしょう。責任はこの人たちにあるのです。


■ 今週末も働かない安倍晋三総理

かねてから指摘していますが、安倍晋三総理は土日はキッチリと休むタイプです。緊急事態宣言が延長され、自粛するべき期間が2か月になった時点で経営が立ち行かなくなり、潰れる会社は倍増するのに、それを決めた安倍晋三総理は何をしているのか。まず、5月2日の首相動静がコチラです。

【5月2日(土)】
 午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、私邸で過ごす。
 午後3時41分、私邸発。
 午後3時50分、官邸着。
 午後4時4分から同25分まで、加藤勝信厚生労働相、菅義偉官房長官、西村康稔経済再生担当相、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監。同26分から同34分まで、菅官房長官、西村経済再生担当相。
 午後5時38分、官邸発。
 午後5時52分、私邸着。
 午後10時現在、私邸。来客なし。[出典:時事通信]

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もう見飽きました。働いていないと言われないために、いつものメンバーに夕方から少しだけ会って終わりです。形式的な会議をしているとしか思えません。それ以外の時間は私邸でまったりです。まさかと思いますが、「ステイホーム」だと言って、ゴールデンウィークをおうちでまったり過ごすことはないでしょう。翌5月3日は、このような仕事ぶりです。

【5月3日(日)】
 午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、私邸で過ごす。
 午後3時41分、私邸発。
 午後3時55分、官邸着。
 午後4時3分、加藤勝信厚生労働相、菅義偉官房長官、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、北村滋国家安全保障局長、和泉洋人、長谷川栄一、今井尚哉各首相補佐官、樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長、秋葉剛男外務事務次官、鈴木康裕厚労省医務技監が入った。同14分、西村康稔経済再生担当相が加わった。同5時6分、西村明宏、岡田、杉田、北村、和泉、長谷川、今井、樽見、秋葉、鈴木各氏が出た。同28分、全員出た。
 午後6時11分、官邸発。
 午後6時25分、私邸着。
 午後10時現在、私邸。来客なし。

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ずっと皆さんにお伝えしておりますが、この国は政治家がろくすっぽ働きません。総理大臣を筆頭に、自民党の議員たちは「神頼み」です。今、多くの企業が経営に苦しみ、生きるか死ぬかの瀬戸際をギリギリ歩いていて、もし自粛要請が3ヶ月目に突入した時には絶対に死ぬという会社はたくさんあります。総理大臣に家でまったりしている暇はあるのでしょうか。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

先日、「#安倍やめろ」のハッシュタグが話題になりましたが、やる気がないんだったら、やる気のある奴に代わるべきです。世の中、マジでシャレにならない事態に突入しているのです。航空業界ひとつ見ても、全社倒産の危機にあるわけです。今日の今日まで貴重なインフラの一つを担ってきて、いきなり見放されて、航空産業が壊滅的なダメージを受けることになるわけです。地方の空港がすべて死に、地方経済がさらに死にます。このままだと新型コロナウイルスが早く終息したとしても、日本の経済はものすごいスピードで死んでいくかもしれないのです。本来なら茶をしばく余裕さえないはずなのですが、こいつらは何もしていません。一人でも多くの国民がこの現実に気づくべきです。

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