見出し画像

【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#108)。

今日も「オミクロン株はただの風邪」と唱える人たちが物量で勝負してきていますので、世論が少しずつ「5類感染症に指定したらマルッと解決!」というアホの空気に汚染されつつあります。しかし、実際は何一つ解決しないどころか、ますます酷いことになります。大阪府は画期的な治療薬であるかのごとくイソジンを持って登場するぐらいのバカが知事をやっており、実質的に「5類感染症扱い」をするという地獄の先進例を作ろうとしていることもあり、他の都道府県より酷いことになることが予想されます。それでもテレビに出まくることで人々に好印象を与える「ヒットラー方式」をかますことで、大阪の人たちは「吉村はん、頑張っとる!」になっているので、これからも全国ワーストの死者数を記録し続けるのではないかと心配です。


■ 平熱パニックおじさん系のアホ言説が流行する

画像3

世の中のアホは、だいたいPCR検査を否定します。しかし、だいたいの人は何かしらの仕事をして生きているわけで、「熱が出たから、2週間ばかり寝て過ごそう」という自由な判断はできません。だいたいは上司に「熱があるので休みます」と言って、熱が下がるのを待ちます。しかし、仮に3日後に熱が下がったからと言って、「もう大丈夫」と言って出勤すると、店で感染が広がり、店が2週間ぐらい営業できなくなる可能性があります。バイトのそいつが2週間休むのは良いとして、店を2週間も営業できなくなってしまうと、非常に大きな損失になります。そうならないためにも、PCR検査を受けてもらってコロナかどうかを確認しないと、余計に大きな経済的マイナスを負う可能性が出てきてしまうのです。そういうことを一切考えずにツイート(引用元)をする人もいるのです。

画像4

これは国立感染症研究所の川上浩一先生がまとめてくださったPCR検査のウイルス検出可能な期間です。これはオミクロン株が現れる前に作られた資料なので、感染から発症までが5日となっていますが、感染から発症までを3日としてもらっても、PCR検査は発症前から検出することができ、無症状期の発見に役立ちます。最もウイルスの放出量の多い時期を前に発見できるため、感染抑止につながります。つまり、「熱もないのに自らPCR検査を受けるのは真正のバカ」どころか、科学的に理にかなった行動をしているだけの話です。介護施設などでスクリーニング検査をしようという発想になるのは、こうしたクラスターの発生を抑えるための取り組みであり、「科学的な行動」でしかありません。餃子屋でマスクをつけたくないとゴネた末に餃子屋を潰してしまうような真正のバカは黙っていてほしいです。


■ 「コロナビールでPCR陽性」はデマ

世の中はデマで溢れており、こういうことをキッカケに脳味噌をアハつかせてしまい、「ネットde真実」に目覚めてしまう人もいます。今、ホットなデマが「コロナビールでPCR検査の陽性反応が出る」というものです。動画付きなので、事情を知らない人は「そうなんだ!」となってしまうかもしれませんが、まったく陽性になっていないということをお伝えさせていただきます。

画像1

問題の動画(引用元)は、どこかの外国のオバチャンが「抗原定性検査キット」とおぼしきものにコロナビールを垂らすというもの。まず、そもそもの大前提として、これは「PCR検査」ではありません。そして、いくら抗原定性検査キットの精度が低いとはいえ、コロナビールで陽性反応が出るほどポンコツではありません。せっかくなので、抗原定性検査キットのやり方についても説明しましょう。

画像2

これが問題のオバサンが出している抗原定性検査キットですが、ご覧いただいたらわかるように、「C」のところにも「T」のところにも線が出ていません。一般的な抗原定性検査キットは、鼻の奥から粘液をぬぐい、試薬と混ぜて、それをスポイトで検査キットに垂らして検査をします。検査が正常に行われていれば「C(Control)」のところに線が出て、これが出てこない場合には正しく検査ができていません。そしての「T(Test)」のところに線が出てしまうと「陽性」です。一般的には15分ぐらい経たないと浮かび上がらないので、あの動画では陽性になるのかどうかも不明ですが、なんとなくの雰囲気で「陽性になったのか!」と脳味噌をアハつかせてはなりません。これまで「コーラで陽性になった」とか「パパイヤで陽性になった」などのデマが広がっていますが、どれもこれも「デマ」です。


■ コロナ後遺症の患者にリハビリは逆効果

画像5

これから新型コロナウイルスの後遺症が、密かな社会問題になるのではないかと考えられていますが、厚生労働省の手引き(引用元)と、実際に後遺症を診療しているお医者さんとの間で、大きな認識の乖離がみられます。厚生労働省では運動するなどのリハビリに努めることを推奨していますが、後遺症を診療しているお医者さんは「運動をしない方がよい」と話してます。そもそも厚生労働省に集まって手引きを作成しているメンバーが、現場を知らない人たちなので、運動をすることで逆効果になってしまう可能性があるというのです。実際、この厚生労働省のプログラムで治療を受けた人たちに改善は見られず、辛い思いをするだけになってしまったようです。素人考えではリハビリをした方が改善しそうな気がするのですが、今のところ、無理に運動するべきではないというのが、現場の医師たちが感じていることのようです。今回のオミクロン株では、デルタ株以上に後遺症に悩まされる人が増える可能性がありますので、後遺症の問題も皆さんに伝えてまいりたいと思います。


■ 千葉県柏市の感染リスクを考えてみる

僕は千葉県柏市に住んでいますが、だんだんスーパーで買い物することさえリスクになってきているので、現時点でのリスクがどれくらいになっているのかを考えてみることにしました。まず、柏市の人口が43万人。先日の感染者数が240人でした。これは558ppmになり、感染期間を10日とした場合には5580ppmになり、本当は陽性なのに検査をしていない人が同じ数だけいる(神戸大学の研究)と想定しつつ、それでも陽性が確認されて外に出ないことを決めている人が半数いるとすると、そこで相殺されて現時点でざっくり「200人に1人が感染している」と考えて行動する必要があると僕は考えます。そうすると、「スーパーで買い物をしている人の中に感染者がいても、何ら不思議ではない」という計算になるため、そろそろスーパーでの買い物が危険水域に突入しました。


■ 全国の感染状況まとめ(1月24日版)

全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で完結に状況をまとめております。

北海道:1589人。80代男性1人死亡。札幌市880人。
青森県:77人。弘前管内44人。八戸市と五所川原管内の学校で感染。
岩手県:61人。盛岡市の学校関連、中部保健所管内の保育施設で感染。
宮城県:192人。仙台市117人。村井知事「マンボウ要請しない」。
秋田県:153人。これまでノーマークだった横手管内で87人と大爆発。
山形県:123人。過去最多更新。3ケタになるのは初。マンボウ要請。
福島県:150人。本宮市の70代男性市議感染。小中学校で感染相次ぐ。
茨城県:649人。茨城県のコロナ罹患者の6割以上が後遺症を訴える。
栃木県:422人。80代男性死亡。今日から日光市で冬季国体開催。
群馬県:445人。病床使用率が53.5%、重症病床使用率10.8%。
埼玉県:3181人。月曜日なのに過去最多更新。3000人台は初。
千葉県:2760人。4日連続過去最多。40代男性と90代女性死亡。
東京都:8503人。都の基準の重症が12人。80代女性1人死亡。
神奈川:5276人。月曜なのに昨日の3794人を上回り連続過去最多。
新潟県:383人。新潟市207人。感性経路不明は46人。
富山県:113人。富山市52人。知事「会食は4人以下、短時間で」。
石川県:193人。陽性率53%。大人向け書店のミニ四駆大会が中止に。
福井県:124人。病床使用率14%、宿泊療養施設の使用率が48%。
山梨県:124人。ワクチン未接種者に不要不急の外出自粛で波紋。
長野県:434人。今になってようやくマンボウの適用を国に申請。
岐阜県:414人。往診が必要な患者のために協力できる医療機関募集。
静岡県:762人。浜松市188人。明日にもマンボウの適用決定。
愛知県:2492人。名古屋市1023人。県全体で2690ppm。
三重県:422人。四日市市74人、鈴鹿市71人、伊勢市40人。
滋賀県:375人。マンボウを見送りながら医療緊急事態宣言は発令。
京都府:1012人。2人死亡。京都府で死者が出るのは1ヶ月ぶり。
大阪府:4803人。大阪モデルに基づき、通天閣の色が「赤」になる。
兵庫県:1841人。神戸市で自宅療養中の70代女性が死亡。
奈良県:482人。奈良市153人、橿原市47人、生駒市42人。
和歌山:257人。基礎疾患のある30代と80代に男性が死亡。
鳥取県:75人。幼稚園やこども園など教育現場で3件のクラスター。
島根県:115人。1人死亡。宿泊・自宅療養者が1000人に迫る。
岡山県:444人。岡山市237人。保育施設や小学校でクラスター。
広島県:1056人。累計で4万人超え。病床使用率が39.5%に。
山口県:293人。下関市67人、岩国市53人、山口市27人。
徳島県:56人。勝浦町の中学校で生徒5人、教職員1人の集団感染。
香川県:156人。90代男性1人死亡。マンボウのエリアを拡大。
愛媛県:160人。松山市94人、西条市28人。重症者が3人。
高知県:58人。高知市中心部に臨時の検査会場が開設される。
福岡県:2013人。福岡686人、北九州295人、久留米115人。
佐賀県:299人。過去最多更新。佐賀市95人、唐津市64人。
長崎県:360人。一般患者を追い出してコロナ病床を確保した。
熊本県:516人。陽性率40%。熊本市317人、八代市38人。
大分県:253人。PCR検査は591件。病床使用率40%超え。
宮崎県:204人。宮崎市内の保育施設で累計19人の集団感染。
鹿児島:274人。あと数日で病床使用率50%だからマンボウ要請。
沖縄県:611人。重症41人、中等症215人。米軍20人感染。

全国の新規感染者数は、4万4810人になりました。月曜日の発表なのに6県で過去最多を更新しています。特に、千葉県や埼玉県、神奈川県など首都圏で軒並み過去最多を更新しています。茨城県が発表した後遺症については、聞き捨てならない話がたくさんありますので、明日の『チダイズム』で詳しくまとめます。オミクロン株に限った話ではありませんが、かなり多くの人が後遺症を訴えていますので、とにかく感染しないために全力を尽くすことが大切です。基本的な感染経路は「空気感染」なので、なるべく空気のこもっている空間には行かないことが何よりも重要です。また、保育施設や幼稚園、小学校、中学校、高校などで感染が広がっています。大至急、休校にする措置が必要で、勉強は春休みを使って取り返すしかありません。まずは子供たちの命や健康を守ることが最優先です。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

感染のリスクを少しでも下げるためには、家の外には一歩も出ないことが大切です。そんな時にオススメなのが「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」です。おかげさまでジワジワ売れています。爆発的な大ヒットという感じではありませんが、何より読んでいただきたいのは後半に書かれている「考察」です。これから「NHKから国民を守る党」がどのような運命を歩むことになるのかを予言しています。もちろん、完全なるノンフィクションですが、映画でも見ているような面白さがあると評判です。「本当に日本にこんな酷い政党があるのか?」と思うかもしれませんが、本当にあるから困ります。本にそう書いていあるわけではありませんが、その延長線上には、どうして新型コロナウイルス対策がうまくいかないのかという話もあるのです。

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。