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【選挙ウォッチャー】 市川市議補選2022・分析レポート。

 3月20日告示、3月27日投開票で、市川市議補選が行われました。
 この選挙は、今年1月に金子正議長がお亡くなりになったことによるもので、欠員1に対して6人が立候補する大激戦。市長選も6人、市議補選も6人ということで、市川市の選挙はとてつもなく盛り上がりました。
 最大の注目は「ステルスN国」である佐藤ゆきのが当選するのかどうかです。擁立しているのは、市川市の「無所属の会」という会派ですが、佐藤ゆきのはN国党のコールセンターでの勤務歴があり、今はN国党との関わりがなくなったそうですが、現職のN国党議員である佐直友樹の嫁ということもあって、洗脳が解けているとは判断できません。なので、皆さんに注意を呼びかけ、N国連敗カウンターの対象となっておりましたので、真剣に見守りました。

石崎 英幸  52 元 無所属
佐藤 ゆきの 37 新 無所属(ステルスN国)
泉 聖二   53 新 日本共産党
加藤 圭一  37 新 無所属(市川市政に怒る市民の会)
吉住 威典  79 新 無所属
押切 裕雄  52 新 無所属(村越市長の自称私設秘書)

 今回の市川市議補選は、あまりにキャラが濃すぎるため、僕の手にも負えません。ステルスN国に、逮捕歴のある村越祐民市長の自称私設秘書、村越祐民市長に怒っているオジサンに、前回の市議補選に立候補してきた田母神閣下と仲良しのオジサンなど。候補者の半分くらいは「まともではない」という人たちで、そこそこ地獄味のある選挙でした。


■ 吉住威典候補の主張

 これまで何度か吉住威典さんの選挙を見ていますが、いつも同じデザインのポスターを貼って、いつも負けています。どうして負けてしまうのかを学習して、次に生かしてくれればいいんですけど、この手のオジサンはだいたい独自路線を突き進みます。
 ポスターの時点でパチキレている吉住威典なので、当然、公約もパチキレています。例えば、100階建てのビルを作って、上層の50階は分譲マンション、下層の50階を市役所や市民が共有するスペースを作ればいいと考えていました。今のところ、日本で最も高いとされる「あべのハルカス」でさえ、高さ300mで60階建てです。ドバイの「ブルジュ・ハリファ」が163階建てなので、日本の建築技術の粋を集めて建てることも可能と言えば可能かもしれませんが、既にそこそこ立派な新市庁舎があるのに、まだそんなことを言っているのでしょうか。
 ただ、公約の半分以上は「がんの撲滅」「アルツハイマー対策」などでした。吉住威典さんが御年79歳なので、そういうことに興味があるお年頃なのかもしれませんが、最後には趣味の「川柳」のコーナーがあり、地元の公民館での生涯学習が楽しかったと綴られています。また爺さん婆さんで集まって川柳を読めるようになると良いですが、こうした公民館でのサークル活動に心を満たされているのだとすると、それは行政サービスがしっかり機能している証拠です。

・音も無き白浪のごと辛夷咲く(兜太選・朝日新聞)
・露三千月光にこころ一にす(兜太選・朝日新聞)

 来年4月には統一地方選があり、市川市議選が行われますので、再び吉住威典さんの作品を目にすることになるでしょう。いつまでも新作の川柳が見られるといいなと思いました。


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