見出し画像

【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#124)。

世の中には、「オミクロン株はただの風邪」と主張する人たちがいて、彼らは自分たちこそ科学的なモノの見方をしていて、オミクロン株を危険視する人たちを「感情論」だと考えています。バカが何を考えていても自由ではありますが、いちいちカラんできてしまうので、面倒臭くなって、いろんな人が発信をやめてしまい、ネット上がアホの理論で埋め尽くされるようになっています。なので、今日からアホのロジックを一つずつ潰していくことにしました。


■ カルトは都合の良いデータを使う

画像1

事の発端は、このツイート(引用元リンク)です。毎年の肺炎やインフルエンザの死者数の方がはるかに多いのだから、新型コロナウイルスにビビる必要はないというのが、彼らのロジックです。しかし、バカはだいたい重要なことに気づきません。それは「どうして新型コロナウイルスの死者数を低く抑えられているのか」という点です。言うまでもありませんが、日本で新型コロナウイルスの死者数が少ない理由は、みんながマスクをつけ、手洗いやアルコール消毒を怠らず、なるべく密にならないように気を付けて行動しているからに他なりません。この不自由な生活と引き換えに、死者数を減らすことに成功していると言っても過言ではないのです。しかし、今回のオミクロン株では、とうとう2月の死者数が自殺や肺炎を上回ってしまうかもしれません。これだけ気を付けていてもです。

画像2

それが「20日後の死者数は感染者の0.4%になる」という仮説です。今のところ、かなり近い数値で推移しており、少なくとも、このグラフのインフルエンザを上回るのは確実とみられます。ちなみに、インフルエンザは感染症ですが、自殺と肺炎は「感染症ではない」ので、自分が手洗いや消毒を怠ったせいで誰かが死ぬことはありません。それはそうと、この示されたグラフは、だいぶ酷いです。

画像3

まず、新型コロナウイルスが存在しなかった2019年からのグラフになっており、前半の1年間は「0人」です。当たり前です、それまで存在しなかったのですから。しかも、インフルエンザは2020年1月の597人を大きく表示しているのに、新型コロナウイルスは2020年5月に477人を記録しているのに、なぜか2020年10月の195人を大きく表示されています。インフルエンザ597人に対し、新型コロナウイルスは195人のように見えます。しかし、2020年5月を取れば、「インフルエンザとそんなに変わらないじゃねぇか!」ということになります。しかも、このグラフは2020年10月で切れていますが、2020年12月から新型コロナウイルスの死者数がインフルエンザを圧倒的に上回り始めます。つまり、まだ死者数がそれほど出ていなかった頃のグラフを見せて、まるでインフルエンザの方が危ないかのような演出をしているのです。セコい!!

画像4

肺炎は感染症ではありませんので、それで言ったら年間で100万人の方が亡くなる「がん」の方が危ないです。そして、死者数の観点から見ても「インフルエンザで死んだ人の方が遥かに多い」というのは「デマ」です。もっと言うと、日本は国民が感染症対策にかなり協力的なので、死者数をここまで下げることに成功していますが、反知性派のデマ野郎たちのように「コロナはただの風邪」と言ってしまうと、どれくらいの死者が出るのか。これも推計をすることができます。

画像5

政治家がバカすぎて「コロナはただの風邪」をやった代表的な国、アメリカとブラジルを見ていきましょう。アメリカはトランプ大統領、ブラジルはボルソナロ大統領がやらかしていますが、それぞれの累計の死者は、アメリカが90万人、ブラジルが63万人となっています。アメリカの人口が3億2950万人、ブラジルの人口が2億1260万人ですから、それぞれを日本の人口1億2580万人に当てはめると、34万人から37万人ぐらいが亡くなる計算になってしまいます。日本の死者の累計がまもなく2万人であることを考えると、「コロナはただの風邪」というマヌケな政策をしなくて良かったと、つくづく思います。


■ 不都合な真実を隠してはならない

画像6

画像7

そういうわけで、僕は「まだ新型コロナウイルスが存在しなかった頃のデータを出して、まるでインフルエンザの方が危険であるかのようなデタラメをしてはならない」と言ったのですが、自分こそ科学的に考えられているんだと思い込んで仕方がない人間が、僕にカラんできました。

画像8

感染症ではない「肺炎」「自殺」のグラフを混ぜ込んでいるのは、僕ではありません。百歩譲って、インフルエンザだけを見れば良いものだとしましょう。しかし、前半の2019年は「新型コロナウイルス」なるものが存在していないので、「一体、何と比較しているんですか?」という話でしかありません。比較できていないのは、テメエらのグラフだろうが! しかも、見たい数字しか見ていないとおっしゃるのですが、オミクロン株も存在しない2年前でグラフが止まっているので、最近まで引き延ばして差し上げたデータがコチラです。

画像9

僕は優しいので、まだインフルエンザが元気だった頃の「597人」を採用してあげています。なにしろ、2021年2月に至っては死者はおろか、インフルエンザの陽性者すら「0人」という歴史的な快挙なっており、インフルエンザの人がいないのだから、当然、死者も0人。グラフにする必要がございません。同じ感染症で比べて、インフルエンザより新型コロナウイルスの方が圧倒的にヤバいですけど、何か?

画像10

新型コロナウイルスが初めて確認されたのは、2019年12月です。それ以前に新型コロナウイルスに感染した人は、全世界に1人もいません。なので、死者数をグラフとして示せるのは、2019年12月以降ということになります。この人は「新型コロナウイルスも感染症なんだから比較はできるんだ」とおっしゃいますが、2019年11月以前の比較をどうやってするのか、めっちゃ気になります。とんでもなく新しい理論です。ひょっとして長澤まさみちゃんという実在する美女と、僕の脳内に存在する最強妄想彼女のアリスちゃんによる頂上決戦みたいな感じでしょうか。

画像11

ということで、「そこまでのバカと会話せないかんですか?」とツイートしたのですが、お返事がコチラでした。

画像12

僕はずっと「数字」「グラフ」をもとに、新型コロナウイルスよりインフルエンザの方が危ないというのは「デマ」だと伝えているわけですが、これが「感情論」に見えるようです。というか、こちらはずっとデータやグラフで説明しているのですが、夏草先生はまったく数字やデータを示してくれません。新型コロナウイルスよりインフルエンザの方が危険だというデータを早く見せてください。感情論ではなく、キチンと数字に基づいたデータでの反論をお待ちしております。

画像13

それで、夏草先生は当然、インフルエンザが新型コロナウイルスよりも危険であるという数字やデータを出してくれるんでしょう? まさか、新型コロナウイルスが存在しなかった時期と比べて「ほら、インフルエンザの方がこんなに危険だ!」とか言わないですよね? ね? ね? 楽しみだなぁ!! さぞかし建設的な反論が期待できるのでしょう。待ってまーす☆彡


■ 全国の感染状況まとめ(2月8日版)

全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。

北海道:2879人。AIR DOがマスク拒否の呉市議を釧路空港で下ろす。
青森県:391人。4人死亡。弘前管内103人、青森市101人。
岩手県:152人。ワクチン追加接種などのコロナ対策予算966億円。
宮城県:676人。仙台市436人。6日に木下PCR大河原町店が開業。
秋田県:242人。秋田市91人、横手管内38人、大舘管内35人。
山形県:201人。15日開催予定の黒森歌舞伎の正月公演を無期延期。
福島県:479人。会津中央病院で入院患者と職員合わせて35人が感染。
茨城県:1261人。小学校でのオンライン授業を18日まで延長する。
栃木県:876人。累計感染者数が3万人超え。那須塩原市が地味に多い。
群馬県:1033人。収束が見通せていないとしてマンボウの期限を延長。
埼玉県:6027人。7人死亡。会社への陰性証明提出義務はパワハラ。
千葉県:5091人。柏市で4つの小学校と1つの幼稚園で集団感染確認。
東京都:1万7113人。三浦瑠麗が今日もピークアウト間近と大予言。
神奈川:8810人。10人死亡。陽性者15%になるまで学級閉鎖なし。
新潟県:404人。累計2万人超え。新潟市157人、長岡市74人。
富山県:264人。富山市155人。年齢別では10歳未満が最も多い。
石川県:221人。金沢市93人、白山市27人など。小学校で集団感染。
福井県:228人。1月中旬から18歳未満の感染が増加傾向にある。
山梨県:285人。マンボウで飲食店だけ助けるのは本末転倒だと知事。
長野県:475人。4月の諏訪大社の御柱祭はギリギリまで開催で調整。
岐阜県:1011人。小学校休業等対応助成金の問い合わせが増加傾向。
静岡県:2068人。浜松医療センターの矢野邦夫医師がPO芸人仲間に。
愛知県:5855人。入院の基準を今後は「中等症」以上にすると発表。
三重県:715人。四日市市170人、鈴鹿市131人、桑名市73人。
滋賀県:1389人。また過去最多を更新してなお、絶対にマンボウせず。
京都府:2140人。北部の医療機関や高齢者施設でクラスターを確認。
大阪府:2万0609人。29人死亡。9200人は未計上分を上乗せ。
兵庫県:6324人。未成年の誘拐や強制性交などの数が過去最多となる。
奈良県:1188人。観光客は来ないが、越境飲みをする人が増加傾向に。
和歌山:559人。和歌山市内を歩く人はほとんどいなくなってしまった。
鳥取県:77人。飲食店以外にも応援金を配るが、マンボウの島根に羨望。
島根県:81人。感染は減少傾向にあり、マンボウに一定の効果と知事。
岡山県:886人。2日連続で千人を下回って大喜び。働く世代が感染。
広島県:892人。安佐市民病院で救急関連部署で感染、救急患者停止。
山口県:373人。下関市141人、米軍岩国基地では9人が感染。
徳島県:157人。抗原検査キット不足で県の無料検査17カ所で休止。
香川県:359人。高松市157人。児童施設と高齢者施設で集団感染。
愛媛県:244人。松山市125人。4回目の応援金で最大20万円支給。
高知県:249人。高知市138人。近森病院では感染者が拡大104人。
福岡県:4812人。知事が「慎重に見極めたい」しか言わなくなる。
佐賀県:567人。感染者数が偶然にも「コロナ」になって県民が戦慄。
長崎県:465人。離島では感染者が減少傾向だが、マンボウは延長検討。
熊本県:1030人。熊本市500人。熊本県産ハマグリが大量返品。
大分県:523人。保育施設や学校での感染が相次ぎ、歯止めかからず。
宮崎県:242人。高齢者の死亡が相次ぎ、重要局面としてマンボウ延長。
鹿児島:628人。薩摩川内市の老人ホームでの死者が合計で5人に。
沖縄県:682人。1月の死者が2月に入って続々と公開され始める。

本日の日本全国の新規感染者数は9万2078人です。ここから推計される20日後の死亡者数は368人となります。本日の死亡者数は全部153人となり、今年最多となりました。全国の死者数が150人を上回るのは昨年5月18日以来です。死者数はダントツで大阪府が多くて29人、神奈川県と福岡県で14人、福岡県で13人、東京都で11人などです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

画像14

広島市内の大手書店で、僕の本が地元選出の岸田文雄総理の本の下、広島県中を揺るがした河井案里さんを追及するベストセラー本の隣に平積みされていたことがわかりました。それくらいのポテンシャルがある本だと思っています。コロナ禍でステイホームをする日もあると思いますので、ぜひこの機会に読んでいただければと思います。ちなみに、N国党という反知性派カルト集団を議員にしてしまったことで巨額の税金が無駄になっていますが、それは「アホを知事にする」ということでも命に直結する問題に発展してしまいます。ぜひ大阪の惨状をご覧ください。そして、この本ではN国党と維新の共通点についても言及しております。

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。