【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・小金井市選挙区レポート。
6月25日告示、7月4日投開票で、東京都議選が行われました。小金井市選挙区は「定数1」となっており、非常に大激戦となっていました。注目度の高い選挙区なので、このレポートだけを単品でご購入される方もいらっしゃるでしょう。衆院選では「東京18区」にあたり、長島昭久vs菅直人が実現するエリアですが、その前哨戦にふさわしく、無所属市民派で立憲民主党や社民党などが推薦する漢人明子さんと、自民党が本気でプッシュしている広瀬真木さんの事実上の一騎打ち。現職で都民ファーストの会の辻野栄作さんはパッとしませんでした。
辻野 栄作 52 現 都民ファーストの会(精神科医)
漢人 明子 60 新 無所属(立憲・社民推薦)
広瀬 真木 39 新 自民党(元市議)
広瀬真木さんは活動量が非常に多く、選挙の前から駅前で活動し、市民に訴え続けてきました。これほどしっかり準備をしてきた候補も珍しいし、選挙戦略に関して「軍師」として知られる長島昭久さんが二人三脚で完全にバックアップしていたので、選挙に弱いはずがなく、「絶対に負けられない」とう戦いを繰り広げていました。だからこそ、この選挙区は非常に面白かったのです。
■ 辻野栄作候補の主張
辻野栄作さんは「現職」にもかかわらず、今回の都議選では蚊帳の外にされていた感じがあります。もはや「自民vs野党」の戦いとして認識されていたため、眼中から外されていました。僕も辻野栄作さんのことは完全にスルーしていました。辻野栄作さんは精神科医ではありますが、一応は「医師」なので、少しは新型コロナウイルス対策に期待できそうなものでしたが、「医学的見地から提言する」と言っているだけで、具体的に何を言うのかは示されていませんでした。それより「東京版ニューディール」とか「農林水産業のブランド化」といった専門外のことばかり熱く語っていて、せっかく医者なのに、新型コロナウイルス対策の課題を何一つ具体的に示せていない時点で、そこらへんのオジサンと何も変わりません。
日本はあまりに希望が見えないので、人々が病みまくっていて、あんまり幸せそうじゃないところを見ても、これからますます「メンタルヘルス」の分野は求められると思いますが、その点を専門的に語るわけでもなく、ただのオジサンになっていました。これでは勝負にならないのは当然で、地元とのつながりもそんなに深いように見えませんでした。これから精神科医の需要も高まると思いますので、そちらの世界で頑張っていただくのが良いのではないかと思わずにはいられません。ちなみに、精神科医のくせに広瀬真木さんのことをTwitterでブロックしてしまうあたりは、精神科医であっても人間なのだと思わされます。
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