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【選挙ウォッチャー】 石巻市議選2022・分析レポート。

 5月15日告示、5月22日投票で、宮城県の石巻市議選が行われ、定数30に対して43人が立候補する大激戦となりました。わざわざ石巻市まで足を運んでしまった理由は、江戸時代初期に仙台藩で作られ、太平洋を2度も横断した慶長使節船「サン・ファン・バウティスタ号」の復元船が破壊されることになり、その反対運動の中心にいた都甲マリ子さんが立候補することを知ったからです。
 せっかく作られた復元船なのに、あっさり壊す決断をしたのは宮城県の村井嘉浩知事です。水道民営化も含め、毎度、ろくな決断をしないクソ野郎ですが、知事として選ばれてしまっているのだから仕方がありません。宮城県民の方々も、もう少し考えた方がいいと思います。

 今回、これだけ候補者が乱立した背景には、東日本大震災から10年という節目を迎え、復興事業も一段落つき、閉塞感が漂うようになってしまったからではないかといいます。コロナ禍も重なり、観光に来る人もいなくなってしまい、停滞する石巻市をどうにかするには「市議になるしかない」と考える人がそれなりにいたということなのでしょう。


■ あーしろ!こーしろ!幸四郎!

 今回、かなり奇抜なポスターで戦いを挑んだのが、豊沢幸四郎さん、御年60歳です。名前が幸四郎(こうしろう)だけに、キャッチコピーは「あーしろ!こーしろ!」です。お笑い芸人「ミキ」のツカミの「あーせい、こーせい、こーせい、あーせい」みたいな話です。なぜかレーシングカートに乗っている自分の写真を小さく載せ、大きな写真はライジングサン。とても説教臭いことに「挨拶は人からされるものではなく、自らするものである」との格言を掲載。完全に「あーしろ!こーしろ!」と言ってくるタイプのジジィです。今回、ポスターの面倒臭さもあって、わずか77票しか取れませんでした。


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