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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス最新情報(#158)。

 人類が新型コロナウイルスに襲われるようになって、いよいよ今年で4年目に突入しようとしています。
 実は、新型コロナウイルスにどのように立ち向かえばいいのかについてはだいたいわかっていて、高機能マスク、換気、空気清浄機、PCR検査、鼻うがい、漢方薬、パクスロビドなどで、だいたい対応できることがわかっています。
 なので、科学的な対処ができれば、そんなに難しい話ではなくなってきているのに、政治家も、メディアも、専門家を自称するオッサンたちも、どいつもこいつもバカばっかりなので、「答えがわかっているのに、その答えに辿り着かない」という悲惨な状況に陥っています。それどころか「感染症の分類を2類から5類にすれば解決する」と本気で考えているバカとアホとマヌケで溢れているため、より解決の道のりが遠くなっています。
 コロナ禍になり、外出の機会が減り、ほとんど楽しい体験ができていないかもしれませんが、そんな中でも楽しいことを見つけ、少しでも幸せに生きていきたいと思います。


■ 世界の感染状況を見てみる

 ここ最近、本業である選挙の分析レポートをお届けするのに忙しく、「新型コロナウイルス最新情報」をお届けできていませんでしたので、改めて世界の感染状況を見て、現状を把握することにしましょう。

1日あたりの新規感染者数「Our World in Data COVID」より

 1日当たりの新規感染者数を見ると、世界の国々に比べ、感染者数が圧倒的に多いのが「日本」ということになっています。ただし、中国に関してはデータが公表されておらず、おそらく正確な数が公表されれば、中国だけグラフが振り切れることになるのではないかと考えられています。
 アホのネトウヨたちは、中国のゼロコロナ政策をさんざんバカにしてきましたが、いざゼロコロナ政策をやめると、中国全土で感染が爆発。イギリスの医療関連調査会社「エアフィニティー」によると、12月からの約1ヶ月間で10万人以上が死亡し、感染者数が1860万人にのぼると指摘されています。
 中国の新型コロナウイルスは1月13日頃に最初にピークを迎えると試算されており、1日あたりの感染者数は370万人、死者数のピークは1月23日頃にピークを迎え、1日あたり2万5000人になると試算。12月以降の累積死者数は58万4000人になり、中国全土での死者は4月末までに170万人に達する恐れがあるとしています。
 こうしたことからも分かるように、なるべく感染者を減らし、死者数を少なくするためには、「ゼロコロナ政策」が正解で、緩和するのであれば、高機能マスク、空気清浄機、PCR検査の拡充が必要不可欠になります。


■ アメリカでは「XBB.1.5」が急拡大中

米CDC「COVID Data Tracker」(引用元リンク

 いずれ日本も似たような状況になると思いますが、アメリカではゲノム解析がリアルタイムで進められており、今、どの変異株が流行しているのかが一目で分かるようになっています。
 12月31日現在で、アメリカでは約40%が「XBB.1.5」という変異株になっていて、オミクロン株の系統ながら、その致死率などは従来のオミクロン株などよりも高い可能性があります。「XBB.1.5」については、これから世界の主流になりそうだということで、急いで分析が進められているところですが、あまり朗報と言えるようなデータにはなっておらず、ウイルスがより凶悪になっている可能性が示されています。


■ 既存の抗原検査は役に立たなくなってきている

Use of Rapid Antigen Tests during the Omicron Wave(引用元リンク

 日本では、アホがことごとく「PCR検査」を否定した結果、検査の中心がPCR検査ではなく、「抗原定性検査キット」になっています。
 しかし、抗原検査キットではCT値25以下のウイルスを37%しか捕捉できていないのではないかという論文があります。
 特に、日本国内で使われている「富士レビオ」の抗原検査キットは、診断する際に「Nタンパク質」のどの部分を見て特定しているのかを公開しておらず、まったく信頼できません。せめて「どの部分を見ているのか」を公表することが信頼性を担保する上で必要不可欠ですが、それをしないのは「役に立たないものを売っている」と指摘されないためです。当然、新型コロナウイルスはものすごい勢いで変異しているので、まさに「どの部分を見ているのか」によって、使えるか使えないかが出てきてしまいますが、使えないものを売っていても批判されないように非公開なのです。
 しかも、少なくとも日本より精度が高いのではないかと考えられている海外製の抗原検査キットさえ、その精度に疑いが生じています。まず皆さんに呼びかけたいのは、「コロナの疑いがある時は、迷わずPCR検査を選ぶべきだ」ということです。

 ちなみに、僕が住んでいる千葉県柏市は、抗原検査キットを500円で購入できる事業を始めましたが、松戸市のように1ヶ月に2回まで無料でPCR検査を受けられるようなことにはなっていません。理由は簡単で、どいつもこいつも市議がアホで、柏市議になっているのが大橋昌信のような「血液中のコロナウイルスを死滅させられる」と言って、亜塩素酸ナトリウム水溶液を飲んでしまう致死レベルのアホが市議をしているからです。


■ 全国の感染状況まとめ(1月4日版)

 さて、全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。

北海道:2500人。13人死亡。札幌市1091人で猛烈に感染拡大中。
青森県:730人。青森市208人、弘前管内137人、八戸市129人。
岩手県:920人。5人死亡。達増知事が県立病院や保健所を訪問で激励。
宮城県:2028人。陽性者サポートセンターの登録者986人で約半数。
秋田県:498人。ワクチン接種率高いのに感染者数も死者数も差がない。
山形県:753人。医療機関333人、フォロセン420人。最多20代。
福島県:1607人。郡山市231人、いわき市196人、会津149人。
茨城県:1660人。日立市の小川春樹市長が74歳で2度目感染、軽症。
栃木県:1495人。病床使用率70%。佐野厄除大師の初詣客は大盛況。
群馬県:1609人。銀座のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」が閉店。
埼玉県:4991人。23人死亡。知事「ポストコロナ元年」新年抱負に。
千葉県:4035人。12人死亡。インフルエンザも3年ぶりに流行入り。
東京都:1万0554人。22人死亡。年末年始で減少も、実際は爆発か。
神奈川:6567人。知事「コロナと共存し観光業界支える」と新年抱負。
新潟県:1527人。20代の感染が多く、年末年始のイベントの影響か。
富山県:688人。ワクチン5回の知事が25日に抗原検査で陽性だった。
石川県:786人。元日に馳浩知事が2年ぶりにプロレス出場で勝利飾る。
福井県:801人。クスリのアオキがPCR検査や抗原検査を積極的推奨。
山梨県:1069人。特急「あずさ」「かいじ」は予約満席で、嫌な予感。
長野県:1493人。14人死亡。病院は年末年始の移動の影響に危機感。
岐阜県:2281人。奥飛騨温泉郷で20歳の集い、世代の辛さを励ます。
静岡県:4311人。春高バレー女子代表の富士見高校が複数陽性で欠場。
愛知県:5829人。NHK「どうする家康」宿泊者コロナ前上回る予測。
三重県:1461人。岸田首相が伊勢神宮参拝、伊勢市内で年頭記者会見。
滋賀県:871人。大津駅前のPCR検査センターが1月以降も無料継続。
京都府:1773人。京都市921人。年末時点で病床使用率が58%に。
大阪府:7251人。24人死亡。検査数は約1万。病床使用率は56%。
兵庫県:3379人。病床60%超。来年万博を盛り上げると知事が抱負。
奈良県:1005人。なんにもせんと君知事の荒井正吾5期目の出馬宣言。
和歌山:1367人。コロナで中止した串本町の成人式が2年遅れで開催。
鳥取県:849人。丸山知事と平井知事による新春対談番組が放送された。
島根県:746人。松江262人、出雲191人。全数把握で確認多数か。
岡山県:1848人。岡山と倉敷で合計10件の集団感染。最多は20代。
広島県:3958人。芸備線5日まで乗務員感染の影響で運休で代行輸送。
山口県:2072人。へずまりゅう初詣で動画撮影し、怖い人に囲まれる。
徳島県:615人。徳島の象徴的な電車「キハ40」「キハ47」が廃止。
香川県:1124人。年始の連休にもかかわらず、今年は3日連続千人超。
愛媛県:1512人。南予を中心に感染が爆発、医療逼迫警戒宣言発令中。
高知県:879人。6人死亡。子どもや妊婦の病床が満床に近く現場奮闘。
福岡県:4580人。19人死亡。病床使用率75%、知事挨拶も危機感。
佐賀県:1225人。2人死亡。病床使用率53%、ホテル使用率25%。
長崎県:1337人。長崎市の医療機関で医療従事者21人・患者21人。
熊本県:1759人。熊本城に初日の出客が殺到したが、曇り空で拝めず。
大分県:1474人。病床使用率70%に迫り、病床逼迫が深刻さを増す。
宮崎県:1852人。Uターンラッシュで5日頃まで宮崎空港が大混雑中。
鹿児島:1838人。病床確保フェーズ「緊急Ⅱ」で昨年9月15日以来。
沖縄県:1035人。年明けから感染急増で、年末年始の観光の影響深刻。

 本日の新規感染者数は、10万4304人。本日の死者数は218人となりました。この年末年始は一切の行動自粛もなく、居酒屋などの営業自粛もありませんでしたので、通常通りに忘年会が行われ、通常通りに帰省ラッシュが起こり、最も注意するべきタイミングで、感染への警戒心が緩まるという最悪の状況になりました。
 本日発表されている感染者数は、年末年始で病院などが休みだったために検査数が大きく絞られての数字なので、これから病院が始まり、年末年始のイベントや移動の影響が出てくると、来週あたりは、とんでもない数字を叩き出すことが予測されています。また、今週末には通常通りに成人式が行われると思いますので、20歳の若者たちが移動しますし、高校や大学受験のシーズンにも突入しますので、とてつもない感染者数になるのではないかと思います。

 相変わらず西日本エリアが深刻な状況に陥っており、北海道や沖縄県は比較的落ち着いた状態にあります。感染者最も深刻なのは宮崎県で、九州は福岡県を除き、非常に深刻な状態にあります。
 年末年始の休みが明けていない段階でコレなので、おそらく来週あたりは真っ赤になってしまうのではないかと思われ、一宮市長選や長岡京市長選の取材に影響が出る可能性があります。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 ネトウヨ国家となっている日本は、1月8日から中国からの渡航者には従来に抗原検査ではなく、より精度の高いPCR検査に切り替えることを発表しました。
 これまでずっと「PCR検査と抗原検査の精度は変わらない」と言い張って、さらにはPCR検査をするためにはコンテナサイズのスペースが必要だと頭のおかしいことまで言っていましたが、中国に厳しい対応を取ることがネトウヨの流儀なので、中国がのっぴきならないことになった時には、すぐさまPCR検査を義務付けることになりました。それができるんだったら最初からやれよ、バカタレが!
 PCR検査を義務付けること自体には賛成です。しかし、中国に限らずにすべての国々に義務付けるべきであり、特に「XBB1.5」の流行国こそPCR検査をしなければ、中国だけ止めても意味がありません。日本は島国なので飛行機や船以外に人を経由して入ることはありませんので、空港検疫さえしっかりしておけば、かなり防げるはずです。
 この際、中国を止めてみて「PCR検査にすると、どれだけ防げるか」を肌で感じていただき、「これを全世界を対象にやったら、かなり止められるのではないか」ということに気づいていただきたいですが、どうせアホなので無理でしょう。日本はウヨったバカばっかりなので。



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