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【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・日野市選挙区レポート。

6月25日告示、7月4日投開票で行われた東京都議選。日野市は定数2に対して3人が立候補しました。1年前に東京都議補選があり、この時には自民党が勝っていますので、少なくとも自民党が負けることは考えにくく、残り1議席を都民ファーストが獲るのか、それとも共産党が獲るのかというところが見どころでした。ところが、まったく想像もしない結果になったものですから、かなり面白い選挙区だったと言えると思います。

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菅原 直志  53 現 都民ファーストの会(都会経港委員長)
西野 正人  61 現 自民党(元市会議長)
清水 登志子 58 新 共産党(元市会副議長)

日野市は、これまで何度も取材に入っていますので、今回は選挙ポスターを撮影するだけで終わりました。1年前の東京都議補選と日野市議補選で、候補者全員の写真は既に撮れています。なので、それぞれの候補のことをよく知っているということで、結果を見守るだけにしたのです。


■ 日野市の「コロナはただの風邪」のオバサン

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実は、2018年の日野市議選の時に取材していたのですが、内海聡や黒川敦彦らと並び、「コロナはただの風邪」だと訴えているヤバいオバサンが日野市に存在します。池田利恵さんはその昔、「子宮頸がんワクチンの副反応被害」に取り組んでいた自民党のオバサンなのですが、今回の新型コロナウイルスでは「コロナはただの風邪」のオバサンになり、ノーマスクでワクチン反対デモなどに参加しています。彼女と同じタイプの人に、広島県の呉市議である谷本誠一さんがいます。この写真を撮影したのは2018年2月なので、まだ新型コロナウイルスが存在する前なので、マスクをしていないのは当然なのですが、この期に及んでマスクをしていないのは、ただのカルトだと言っていいと思います。どうやら現在は自民党を離党し、無所属という立場のようなのですが、来年2月には日野市議選がありますので、池田利恵さんの当落はだいぶ気になるところです。池田利恵さんがカルトおばさんになってしまったことを、どれだけの市民が認識しているのかという感じですが、カルトは一般人として活動してくれないと行政が歪められてしまいますので、日野市民の皆さんには知っておいていただきたい話です。


■ 諸派党構想のN国党は資金繰りが悪化

池田利恵さんと「ワクチン反対デモ」の呼びかけ人になっている黒川敦彦は今度の衆院選でN国党の公認候補として、比例・北関東ブロックから立候補します。しかし、肝心のN国党は今、資金繰りが悪化しており、5億円の融資と、年間1億6000万円の政党交付金を受け取りながら、党の運転資金が枯渇。今度の衆院選で2%以上の得票率が得られないと、党の規模縮小は免れず、N国党職員を雇用を維持できないと発言しました。このままだとN国党のコールセンターは解散に追い込まれるとみられます。それでも、ただでは転ばないのが立花孝志。N国党職員の雇用維持で「飲食店を出す」と計画を発表。餃子屋かレモネード屋をやって職員を雇用し、1日4万円の「感染症拡大防止協力金」を申請して、また税金でメシを食うつもりのようでした。ところがどっこい、こういうことを考えるバカは立花孝志だけではないので、協力金の審査は厳しく、少なくとも営業実績は必要となり、そのためには実際に餃子を作って売らなければならないし、レモネードを作って売らなければなりません。オリジナルでレモネードを作ろうとすると仕込みがかかり、どこかでレモネードの素を買って水で薄めるだけだとしても、レモネード屋の店舗は必要だし、カップや蓋、ストロー、レジや製氷機といったものを片っ端から用意しなければなりません。シンプルなレモネードは1杯500円がいいところでしょう。うだつの上がらない清潔感ゼロのN国党職員が、朝から晩までセコセコとレモネードを作って何杯売れるでしょうか。バイトさえまともに務まるのかどうかが怪しいN国党の職員たちを従えて飲食業界に乗り出したところで、投資を回収するまでには時間がかかるし、それができるんだったら、最初から政治をビジネスにせずに飲食店で勝負していたことでしょう。一応、立花孝志は海老沢会長の右腕として億単位の裏金を回していた設定なので、エクセルを使ってピピッと計算すれば、どんなトラブルもパウッと解決のはずなんですが、毎年1億6000万円もの政党交付金をもらっていながら資金が枯渇しているので、飲食店の経営なんて絶対に無理です。余計に資金が焦げ付いて大変なことになってしまうのではないでしょうか。もっとも、こんな心配はほとんど必要ありません。なにしろテナントを借りようと思ったら、数百万円単位の保証金が必要になります。政党交付金で飲食店の保証金を払えるはずもなく、貯金もなく、銀行からお金を借りようにも信用がないので、銀行が貸してくれるはずもなく、そもそも一般人から5億円借りているのだって、銀行が貸してくれていれば、もう少しマシな金利で借りられたはずなので、計画倒れに終わることはほぼ確実なのです。立花孝志やN国党は全方位的に「オワコン」です。


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