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【選挙ウォッチャー】 袖ヶ浦市議選2020・分析レポート。

昨年11月に市長選のレポートをお届けした千葉県袖ケ浦市で、10月11日告示、10月18日投開票のスケジュールで市議選が行われました。定数22に対して24人しか立候補しない選挙だったため、落選するのはたったの2人。よっぽど油断しない限り、だいたいは当選する面白みに欠けた選挙になってしまいました。

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年末のイベントに向けて取材したくなりそうなポンコツ候補もいないし、思わず期待したくなってしまう新進気鋭の若手や新人がいるわけでもなく、ぶっちゃけた話、そんなに面白くありませんでした。悪条件は重なり、取材をした日は午後から雨が降り、新興住宅地が広がる駅前のスーパー付近で候補者を待ち伏せすることにしたのですが、ほぼ1日張り込んでいたにもかかわらず、見つけられた候補者はたった1人。ほとんど成果らしい成果がありませんでした。


■ 子宮頸がんワクチンに反対する人たちとは?

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袖ケ浦市で大きな期待をされている根本駿輔さんが、よりによって「手を洗う救急医Taka」をリツイートしていたので、なぜ子宮頸がんワクチンに反対の声が上がっているのかということを、しっかり理解していただこうと思って、これは無料で書きます。「手を洗う救急医Taka」は、世界的にも珍しいPCR検査不要論を語っていた人物で、コロナ危険厨の間では「コロナはただの風邪」に準ずるタイプの人です。きょうび、PCR検査不要論なんていう科学の真逆を突き進む人間に何の信頼も信用もありゃしませんが、この人がまた子宮頸がんワクチンをゴリゴリに推進しちまっているので、「やっぱりね!」という感じです。この手のタイプの人たちは、話をすり替え、まるで子宮頸がんワクチンに反対している人たちが「非科学的なカルト」であるように扱うので、これほど厄介なことはありません。世の中にはさまざまなワクチンがありますが、その多くは一定の安全性が確認できています。安全なワクチンであれば、病気にかかる心配がなくなるわけですから、喜んで打つ人はたくさんいることでしょう。僕は今年、新型コロナウイルスと見分けがつきにくくて厄介だということで、インフルエンザの予防注射をしてきました。事前に副反応の説明などがありましたが、それらを理解・了承した上で、自らの意思で打ちました。どんなワクチンでも、まれに副反応が出ることはあるかもしれませんが、その確率や副反応の内容を理解した上で、選択しているのです。それでも僕は、子宮頸がんワクチンについては「慎重な判断を求める」という立場です。その理由は、ワクチンが体に有害なものだからではありません。副反応で困っている人たちが出ているのに、それがデータに乗っておらず、検証もされていないからです。言ってしまえば、説明書にはそんな副反応が出るとは書いていないし、その確率がけっして低いとは言えないのに、深刻な副反応が出てしまうことが問題だと言っているわけです。子宮頸がんワクチンを推奨する人たちは、「科学的に検証されないリスクの問題」で反対されているにもかかわらず、「ワクチンが危ないと思っているバカゆえの反対」だとすり替えてしまうのです。

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そりゃワクチンなんだから効果はあるのでしょう。僕たちは、効果を得るために認められるレベルのリスクなのかという話をしているのです。「うちの飛行機は整備してません」と言ってくれれば乗らないけれど、「うちの飛行機は整備しているから安全ですよ」と言いながら、実際には整備できていないことを問題視されているのです。もしかしたら墜落しないで目的地に着くかもしれない。だけど、運悪く墜落してしまうかもしれない。そのリスクを十分にわかった上で選択できなければ、騙されて後悔する人が出てしまうではありませんか。論点をずらしてしまう性格の悪いポンコツを簡単にリツイートしてしまうセンスは、少し引っかかるものがあるのです。


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