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【選挙ウォッチャー】 茨城県知事選2021・分析レポート。

8月19日告示、9月5日投開票で、茨城県知事選が行われました。立候補したのは、自民・公明・国民に推薦されている現職の大井川和彦さんと、新人で共産党推薦の田中重博さんの2人です。ぶっちゃけた話、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙だったため、まったく盛り上がりに欠けていて、選挙をやっているのかどうかも分からないような感じになっていました。大井川和彦さんは、新型コロナウイルス対策においても「並」の知事であり、積極的に投票したくなるような感じでもないので、アンチ大井川票は田中重博さんに入ると思いますが、こちらはまったく勝ち目がありませんので、いかんせんテンションが上がりません。

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大井川 和彦 57 現 自民・公明・国民推薦
田中 重博  74 新 共産推薦

茨城県民の皆さんもテンションが上がらなかったと思いますが、僕も全然テンションが上がらなかったので、ポスターの写真を撮っただけで終わってしまいました。本当は演説しているところを撮影し、しっかり主張をまとめるべきだと思うのですが、いかんせん第5波が酷いことになっているので、今回ばかりは仕方がありません。


■ 飲食店のアクリル板は、感染を拡大する可能性

これは茨城県に限った話ではありませんが、茨城県も飲食店に「アクリル板の設置」を推奨し、「いばらきアマビエちゃん宣誓書」なるものを飲食店に宣誓させ、認証マークをつけているのですが、実は、新型コロナウイルスが飛沫感染ではなく「空気感染」が主たる感染だとわかった時点で、アクリル板というのは、一部しか意味がないということを知っていただかなければなりません。客席には「アクリル板を置かず、とにかく換気が行き届くようにした方が良い」という新常識の時代に突入しているのです。実は、飲食店にアクリル板を置くと、空気の流れが遮断されるため、むしろ感染しやすい環境を作っている可能性があり、また、机を拭く時にアクリル板まで熱心に拭いているお店というのは、店員さんの気が利く一部の店舗に限られ、大半は机だけを拭いて終わっていると思うので、これもまたリスクが増える逆効果になっている可能性があるのです。最近は、テレビ番組でもアクリル板が立てられ、「これで大丈夫だ」みたいなことになっていますが、アクリル板が感染を抑制するというのは「飛沫感染」の時代の話。確かに、マスクをしていなければ飛沫が飛ぶかもしれないので、昔は「あった方がよい」ということになるのですが、「主たる感染が『空気感染』だ」と分かった時点で、フェーズは変わるのです。新たな発見があった時に、それまでの行動を見直すのは当然のことで、これは「ワクチンの積極的接種推奨」についても言えるかもしれないのです。「アクリル板を導入するために、ずいぶんとお金を使っちゃったじゃないか!」と怒られるかもしれませんが、より科学的に感染を防げる手段に切り替えていかないと、いまだにウレタンマスクをしている人が多いように、「マスクをつけられれば何でも良い」というところから情報がアップデートされず、余計に感染を広げることになってしまうのです。飲食店のアクリル板については、改めて検証が必要です。


■ 有名人の感染者リスト(9月6日版)

長らくチェックできていませんでしたが、有名人の感染者リストです。自分のよく知っている人がどれだけ感染しているかを知れば、より流行の実感が湧きやすいということで、このような取り組みをしています。

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8月20日から31日までは、かなりの人数が感染していたように思いますが、9月に入ってからは急激に有名人の感染のニュースが少なくなったように感じています。ただし、新たな訃報が入ってくるようになり、ラップ系アーティスト「hy4-4yh(ハイパーヨーヨ)」の音楽プロデューサー・江崎マサルさんがお亡くなりになったことが伝えられました。

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新型コロナウイルスの死者は遅れてきますので、現在、死者は1日に60人前後となっており、有名人の中にもお亡くなりになった方がいます。カウントされていない死者がたくさんいると思われ、全部が明らかになるのは年末ぐらいになる見込みです。新規感染者が減っているとはいえ、まだまだたくさんの人が感染していますので、油断は禁物です。


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