【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報（＃１０２）。
前回の第５波では、政府がほとんど対策らしい対策が取られなくても、新型コロナウイルスというのは、いつか必ず折り返してくれるものだということがわかったため、悲観シナリオを辿った場合でも、数十万人単位、あるいは数百万人単位で人が死ぬことはなさそうだということはわかりましたけれども、それでも「万単位」で亡くなるシナリオは消えないため、やっぱりオミクロン株には警戒が必要です。特に、さまざまな「後遺症」が確認されているため、「インフルエンザと同じくらい」と考えるのは、さすがに頭が悪すぎるという話です。今日も世の中のアホの政治家たちに物量で押されないように、ささやかですが、抵抗してまいりたいと思います。
■ 症状を発する期間と無症状について
ツイキャスのコラボ配信で論破して以来、僕の熱烈なアンチとして活動している高槻のオッサンが、「オミクロン株の潜伏期間は３日なので、５日経って症状の出ていない濃厚接触者は観戦していない可能性が高い」というアホアホ発言をしていて、僕のアンチがアホしかいないことを見事に示してくれています。「オミクロン株の潜伏期間が３日」というのは、あくまで中央値に過ぎません。極端に発症が遅い人はともかくとして、４日の人もいれば５日の人もいるという話です。では、潜伏期間について、どのように考えたらいいのでしょうか。こんな時には「国立感染症研究所」のデータが役に立ちます。
国立感染症研究所の暫定報告によれば、９９％が曝露から６．７日以内に発症しているということです。ということは、この時点で隔離期間は５日ではなく、７日にするべきということになります。９９．２％が１０日もあれば症状を確認できる。７日までだと９４．５％だということです。なので、５日だと短いでしょう。
国立感染症研究所の分析によれば、今回、濃厚接触者を１０日間隔離に短縮することは「妥当」という評価であり、言えるのはここまで。「５日」というのは科学を否定するアホの所業だということを書いておかなければなりません。なお、高槻のオッサンは一般ピープルなので、一生懸命カラんできても面白いだけでいいのですが、政治家で同じことを言っている人間は、全員落選させた方がいいレベルのアホだということになります。ちなみに、「無症状なら感染していない」というアホアホ理論については、もはや説明の必要はないと思います。ただ、今回のオミクロン株は、ほとんどの人に何らかの症状が出て、最も多いのは「喉の痛み」だそうです。
■ 危機管理に対する考え方と津波の話
僕は放射性物質についてもそうですが、新型コロナウイルスに対しても「危険厨」です。未来の予測が難しいものに対しては「最悪シナリオ」を想定した上で、最大の危険から徐々に安全側に寄っていくというスタイルを取ります。これが危機管理の鉄則中の鉄則で、オミクロン株についても「どうせ軽症で済む」という楽観論ではなく、「最悪はどういうものか」を示した上で少しずつ楽観的なデータも見ることにしています。最悪の底がわかれば、それ以上悪くなることはないので、あとはどこまで安全寄りに戻していけるのかを考えるだけです。第５波のデルタ株Surgeでは、インドが先行して地獄になり、最悪シナリオを考えれば、日本もインドのようになってもおかしくありませんでした。ところが、非常に運が良いことにデルタ株は途中で酵素が変化したとみられ、インドほどの地獄を広げることなく、東京や大阪などで自宅放置死が頻発した程度で済みました。あれでも十分に悪いですが、もっと悪く可能性があったのですから、最悪シナリオを辿らなくて良かったと思います。当時は「インドと同じような最悪シナリオ」として９０万人が亡くなると書きましたが、当時は「酵素が変化して減衰する」という知見は存在しなかったため、何の対策も取らなければ感染が無限に広がり、みんなが感染して収束するものだと考えました。今はウイルスのエラーによって減衰することがあるということが分かりつつあります。ただ、どこでエラーが起こって減衰に転じるかは分からないので、やっぱり最悪シナリオは想定しておかなければならないと思います。まずは悲観的に考え、そこまで酷くなかったらラッキーです。これは津波警報と同じで、高い津波が来るかもしれないと考えて、それより低くて被害がなければラッキーです。津波が来ている時に「逃げない」という選択肢がないように、まずは最悪を想定して身を守ることが「危機管理の鉄則」なのです。ということで、オッサンには引き続き「アンチ活動」に励んでいただきましょう。
■ ブレインフォグの後遺症の割合が２４％
今、流行しているオミクロン株は、頭がボーッとしてしまう「ブレインフォグ」の後遺症に悩まされる人が２４％にのぼることが明らかになり、注意が必要です。ウイルスによって脳に炎症が起こり、ニューロンに影響を及ぼすのではないかと考えられているようですが、「ブレインフォグ」は頭脳労働はもちろん、車の運転などの日常生活にも影響を及ぼす可能性がありますので、とにかく「感染しないこと」を諦めてはいけません。
■ 感染防止の最善策は「ＫＦ９４マスク」
ＣＤＣのレポートによると、お互いに「Ｎ９５マスク」をつけた状態で話をした場合、２５時間までは耐えられることがわかりました。オミクロン株は感染力が高いので、これより短い時間で感染するかもしれませんが、それでもお互いにＮ９５マスクをつけていれば、かなり耐えられることがわかりました。なので、病院で働く人たちにはＮ９５マスクが必須ですが、一般の暮らしをしている僕たちも、日常的に機能性の高いマスクを着用した方が安全だと言えます。ただ、僕たちが「Ｎ９５マスク」をつけるのは金銭的にも入手のしやすさからも現実的ではないので、それに代わるものが「ＫＦ９４マスク」です。識者たちが推奨しているのは「個包装されている韓国製のＫＦ９４マスク」ですが、これもネット上ではだんだん高値になってきてしまいました。そんな中、日本では「偽物の中国製ＫＦ９４風マスク」が非常に多く出回るようになりました。箱に３０枚ほどまとめて入っている「ＫＦ９４マスク」は「形状がＫＦ９４マスクと同じ」と言っているだけに過ぎないので、ほぼすべてが偽物だと考えていいかもしれませんが、それでもウレタンマスクよりはマシだと思っています。形状が似ているだけでも不織布マスクより密閉性が上がるのではないかと考えられるので、僕は中国製でも「ＫＦ９４マスク」を着用するように心がけた方がいいのではないかと思っています。実は、僕は危険厨なので本物のＫＦ９４マスクしか着けたことがありませんでした。でも、いろんな所で売っているのは「中国製のＫＦ９４風マスク」なので、近日中に着け心地などをレポートしてみたいと思います。
■ 全国の感染状況まとめ（１月１７日版）
全国４７都道府県の新規感染者数と主なトピックスを１行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は２行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で完結に状況をまとめております。
北海道：６４３人。３日連続の６００人超え。成人式関連が３７人。
青森県：８６人。弘前保健所管内で７０人。いまだ時短などの対応なし。
岩手県：１１人。津波避難の久慈市からは３人の感染報告あり。
宮城県：４４人。仙台市２１人。石巻のスポーツ団体でクラスター。
秋田県：４３人。秋田市のクリニックと自衛隊でクラスター確認。
山形県：２６人。酒田市の特養老人ホームで７人の集団感染。
福島県：６９人。昨年３月の初確認から累計で１万人を突破した。
茨城県：３２１人。取手市では高齢者向け３回目の接種予約会を開催。
栃木県：２２０人。宇都宮市は８６人。前日の病床使用率２６．２％。
群馬県：２４２人。前橋市ではコロナ終息を願って「どんと焼き」。
埼玉県：１１３９人。病床使用率上昇に伴い、１都３県でテレビ会議。
千葉県：９４０人。松戸市内で別の消防署に勤務する２人の隊員感染。
東京都：３７１９人。コロナ破綻は全国で２７４５件、東京５９８件。
神奈川：１８５９人。茅ケ崎市で成人式クラスター１１人感染。
新潟県：２１９人。新潟市で１０９人、長岡市１７人、柏崎市１１人。
富山県：２０人。県東部の学校でクラスター発生、生徒１４人が感染。
石川県：５６人。重症者がいないので不安視しないように呼び掛ける。
福井県：５４人。宿泊療養者も入院扱いで３３３人。陽性率６．７％。
山梨県：７８人。高齢者のためにドライブスルーでワクチン接種を開始。
長野県：２３２人。上田市、東御市、下諏訪町、辰野町で警戒レベル５。
岐阜県：１８９人。マンボウ適用の場合は県独自の緊急事態宣言で時短。
静岡県：４０９人。静岡市の消防学校で９人のクラスター発生。
愛知県：１１５３人。１人死亡。５日連続で千人超え。
三重県：２２４人。岐阜、愛知と合わせて３県でマンボウを申請見込み。
滋賀県：２４８人。病床使用率５０％超えで、医療体制非常事態宣言中。
京都府：５５１人。月曜では過去最多。大阪や兵庫とマンボウ検討協議。
大阪府：２５４９人。月曜の過去最多更新。重症患者が１１人。
兵庫県：６８３人。８０代男性死亡。感染者は月曜日で４倍に。
奈良県：３９５人。月曜なのに過去最多を更新し、３００人超えは初。
和歌山：１２２人。月曜なのに過去３番目の多さ。１０万人あたり９０人。
鳥取県：４９人。鳥取市内の小学校で集団感染、児童６人、教職員４人。
島根県：１１８人。月曜なのに過去最多更新。急遽、対策本部会議を開く。
岡山県：２１１人。岡山市の会社と倉敷市の会食でクラスターが発生。
広島県：９７３人。「のど自慢・広島県坂町大会」が開催中止になる。
山口県：２５２人。岩国市５９人、防府市５２人、下関市５０人。
徳島県：２４人。新型コロナは誰もが感染すると人権配慮を呼びかけ。
香川県：４５人。高松市１２人、三豊市１０人、観音寺市５人など。
愛媛県：１１３人。松前町の警察学校と宇和島市の飲食店でクラスター。
高知県：１６人。ＰＣＲ検査は県内１２の薬局、抗原検査は８０の薬局で。
福岡県：９５０人。病床使用率１５％で警報と明言。１５日は７．３％。
佐賀県：１３３人。清宮幸太郎選手ら、キャンプ中の野球選手が続々感染。
長崎県：１７２人。月曜なのに過去最多更新。長崎６４人、佐世保２９人。
熊本県：３６６人。政府にマンボウを要請する最終調整へ。
大分県：１３８人。ダイハツ大分工場で３１人が集団感染で生産停止。
宮崎県：９３人。都城市３２人、延岡市２１人、宮崎市１９人。
鹿児島：１２３人。県観光課５人感染で全職員が自宅待機に。
沖縄県：５３０人。感染者数は減少だが、飽和なのか感染減なのか不明。
空港検疫などで１５６人の感染が確認され、今日の全国の感染者数は２万１００７人になりました。今日から過去最多を更新したところは、人数を太字で表示するようになりました。今までよりわかりやすくなりましたので、ぜひ参考にしてみてください。
■ 有名人の感染報告まとめ（１月１７日版）
新型コロナウイルスの流行が、どれほど深刻なのかを知る指標として、有名人の感染状況をまとめております。オミクロン株は空気感染なので、外に出て仕事をする機会の多い有名人ほど感染のリスクは高いです。身近な有名人の感染状況を見て、自分たちも気を付けましょう。
青色は入院、灰色は死亡を示します。今日はプロ野球選手がキャンプ地で感染していることもあって、一気にリストが伸びることになりました。お笑い芸人や女子アナの皆さんも感染していますので、しばらく注意が必要です。
■ 選挙ウォッチャーの分析＆考察
尊師・立花孝志の不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪の３つの刑事裁判の判決まで、あと２日となりました。「『ＮＨＫから国民を守る党』とは何だったのか？」の発売日まで、あと２日です。本当は東京地裁まで判決を見に行こうと思ったのですが、既に人との接触を控えた方がよい状況になっていますので、新聞報道を待ちたいと思います。なるべくオミクロン株が過去最多を更新せず、尊師・立花孝志の刑事裁判の判決の報道がたくさん流れるといいなと思っております。そして、ぜひ本をご予約ください！
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