【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#138)。
新規感染者数がちっとも下がらず、高止まりの状態が続いていますが、まもなく子どもたちが春休みに突入し、気温も高くなって換気ができるようになってきたので、猛烈な勢いで減衰するのではないかと期待しています。
しかし、自分の身を守るためにも、新型コロナウイルスに関する最新情報のチェックを怠るわけにはいきません。安全に選挙の取材をするために、今日も新たな知見を手に入れて、感染しないための対策を取りましょう。
■ マンボウがすべて解除される
とうとう流行が収まったわけではないのに、「流行が収まる兆し」だという定性的な話で「マンボウ」が解除されてしまいました。データをもとにするのではなく「気持ち」で解除しているのですから、これでは沖縄県と同じように流行が再燃する可能性があります。
せっかく春休みになって、児童福祉施設や学校での感染の連鎖が止まるかもしれないのに、このタイミングで「マンボウ」を解除したら、みんなが遊びに出かけ、お花見の季節に桜の下でBBQをかましてしまい、感染者が増えてしまいます。上野公園などではマンボウと関係なくレジャーシートを敷いて飲み会のようなことはできないということになっているようですが、桜が綺麗な公園がたくさんあるわけですし、年度末や歓送迎会の季節に飲み会を解禁しているのもマヌケとしか言いようがありません。
■ 保育所などのクラスターが過去最高
全国で確認されたクラスターの数が、全体では14日までの1週間で1161件と減少したものの、保育所などの児童福祉施設で発生したクラスターの数が過去最多となりました。感染の中心が「子ども」であることを示しています。学校での感染も増えています。
まもなく春休みを迎えますので、子どもたちの感染の連鎖が止まり、日本全体の感染者数が減るのではないかと考えていますが、春休みや夏休みにならないと感染者が減らない(政府が何も対応をしない)というのは、非常に大きな問題だと思います。
■ HEPAフィルターの空気清浄機を回すべし
これは病室の空気中に含まれる新型コロナウイルスを検証したものになりますが、ウイルス量の多い患者がいると病室のウイルス量も多くなるという当たり前の話もありつつ、「HEPAフィルターの空気清浄機(移動式HEPA濾過ユニット)」を使用すると、ウイルス量を70%ほど減らせることがわかりました。
僕は危険厨の選挙ウォッチャーなので、公共交通機関は利用せず、移動はすべて車を使用しているので安全ですが、問題は「ホテル」でした。自分の前にどんな人が宿泊しているか分かりませんので、自分の前の人が感染している場合には空気が汚染されている可能性がありました。なるべく換気をしているものの、換気が十分とは限りません。なので、ホテルの利用がリスクとなっていたのですが、これからは小型のHEPAフィルターの空気清浄機を利用することで、この問題も解消できる気がします。
飲食店や事務所などで、室内の換気が気になる人は「HEPAフィルターの空気清浄機」を回すことで、感染を防ぐことができるかもしれません。覚えておいても良いのではないでしょうか。
■ 学校でのマスク着用は感染防止効果あり
アメリカのアーカンソー州で、2021年8月から10月にかけて「学校でのマスク着用の義務化」が実施されました。30%が完全実施、21%が部分実施、48%がマスク着用義務なしとなりましたが、その効果をCDCが発表しています。
結論から言うと、学校でのマスク着用は「感染防止に効果がある」ことを示す結果になりました。このグラフは「完全着用」「部分着用」「ノーマスク」での検証となっているのですが、結果は「完全着用が良い」ということになっていて、子どもの感染防止のためには「マスクが有効」ということになっております。
国民主権党をはじめ、コロナ陰謀論者たちが「子どもの発育にマスクは悪い」と主張していますが、オミクロン株以前でこのデータになっているのですから、より子どもに感染しやすいオミクロン株では「マスク」が感染防止の大きな武器であることは言うまでもありません。
マスクを着用した瞬間に、感染率は一気に下がります。それでも、学校での感染率は地域全体の感染率と比べて僅かに高い状態となっており、5週間経った頃に地域全体と同じくらいになります。
どうやら子どもたちをワクチンで守ることはできませんので、今のところはマスクの着用を積極的に推奨する以外にはありません。
■ 地震による停電で2万回分のワクチン廃棄
先日の宮城県や福島県で震度6強を記録した地震により、都内でも大規模な停電が起こりましたが、この影響でワクチンの冷凍保存ができず、都内16の区と市で約2万3000回分のワクチンが廃棄されることになってしまいました。ファイザーのワクチンが1本2540円、モデルナのワクチンが1本2800円と言われていますので、仮にすべてが安いファイザーのワクチンだったとしても、5842万円分のワクチンがお釈迦になってしまったということになります。震災なので仕方がありませんが、悲しい気持ちになります。
日本では、日本維新の会をはじめ、5類感染症にするべきだと言ってしまうアホの政治家が多いので、もし5類感染症になった場合、ワクチンの接種にいくらかかるのかを考えると、これらに接種費用が2070円だといいますので、ざっくり5000円くらいかかり、3割負担だとすると1500円ということになります。欧米各国では2000円くらいで計算されているようなので、日本もそれくらいの負担になるのではないかと推測されます。価格の参考は、こちらから。
■ 小児向けのワクチンに副反応の疑い
あんまり大々的に報じられていないかもしれませんが、3月18日の時事通信のニュースで、小児向け新型コロナウイルスワクチンで女児2人に副反応が疑われる症状が出たと公表したとあります。専門家は2人の接種との因果関係について、症状の詳細などの情報が不足しているため、「評価できない」としているそうですが、どうせ何であっても「評価できない」になってしまうので、やはり慎重にならざるを得ないと思います。
■ 全国の感染状況まとめ(3月19日版)
さて、全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。
本日の日本全国の新規感染者数は4万4711人でした。本日の日本全国の死者数は104人でした。都道府県別の内訳では、大阪府33人、千葉県14人、東京都13人、京都府8人、神奈川県8人、埼玉県6人、愛知県5人、福岡県3人などです。
東北地方では、先週あたりまで減少傾向だった新規感染者数が再び増加傾向にあり、青森県では過去最多の水準になっています。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
コロナ禍の退屈な毎日を、ぜひこの本で埋めていただければと思い、1月20日に「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」が絶賛発売中です。現在、N国党は相変わらずノーマスクで活動しているのですが、今度の参院選では各都道府県選挙区に75人の候補者を擁立。比例区に3人を擁立するので、合計78人(必要な供託金の総額が2億4300万円)を計画しているそうです。
4月17日の春日部市議選には、現職の酒谷和秀が立候補するので、巨額の広告宣伝費を投じて戦いを挑もうとしていますが、基本的に「コロナはただの風邪」だと思っているアホの集団なので、こんな人たちを議員にしてはいけません。N国党幹事長の黒川敦彦は「神真都Q」のデモ活動にも参加していましたので、完全にイッちゃっています。
僕の「選挙ウォッチャー」という活動が、意外と新型コロナウイルスと無縁ではいられないので、毎週日曜日に最新情報をお届けしております。命に関わる情報は無料公開しておりますので、また来週も見に来ていただければ幸いでございます。
いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。