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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#6)。

他人に厳しく自分に甘い「NHKから国民を守る党」の代表で葛飾区議の立花孝志さんが、6月に行われた選挙の結果について振り返り、自画自賛をしておられますので、このあたりをチェックするとともに、目指すは来年の参院選で議席を獲得するとともに「政党助成金」を獲得することのようなので、皆さんと情報共有し、僕たちの税金が「NHKから国民を守る党」などという、ろくでもない議員しかいない政党に無駄に使われることのないように、しっかり見守ってまいりたいと思います。


■ 立花孝志代表のYouTube広告が復活した

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非常に残念なお知らせです。立花孝志代表のYouTubeアカウントの広告収入が復活してしまいました。かつてほどの収入ではないと思われますが、再びYouTubeで収入を得られる環境が整ってしまったというのは、とても残念です。6月6日に凍結され、7月8日に広告収入が再開しているので、実質的なダメージは約1か月だったということになります。もし、再びアカウントが凍結されることがあったとしても、復活できる実績ができてしまったことによって、また別のアカウントを作って広告収入につなげることでしょう。なお、立花孝志代表のYouTubeの広告収入は、1日108ドル(日本円で12159円)だといい、ざっくり30日換算で36万円の広告収入が入る計算になります。最近60本の動画の平均視聴回数は約1万1234回となっており、1再生あたり1円の広告収入になっていると考えられます。このレートを下げるためには、有志の方々がとにかく「bad評価」をつけまくることかもしれません。

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多くの人がYouTuberを目指していますが、あの程度のコンテンツで月30万円以上の収入になるのであれば、どれだけおいしいのかがよくわかります。YouTubeから収入が入るようになってしまうと、資金力が強化されてしまい、お金をかけた選挙が展開されるようになってしまいます。新たにBANを目指すのは難しいかもしれないので、レートを下げる努力をしなければなりません。このマガジンを読んでいる方はコツコツと動画の評価を下げていくことをオススメします。


■ 6月の選挙の総括

他人に厳しく自分に甘い「NHKから国民を守る党」の代表で葛飾区議の立花孝志さんなので、6月の選挙を振り返り、基本的に自画自賛です。6月は立川市議選で久保田学さんが当選を果たしましたが、それ以外の選挙では落選しています。加古川市議選を除いては補欠選挙だったため、そもそも当選するのは難しかったのですが、それでも立花孝志さんの甘すぎる分析は噴飯モノです。

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①松戸市長選は「及第点」
雨で投票率が低下しているにもかかわらず、5902票を獲得できたことは「及第点」と評価しました。注目すべきは得票率で5.2%。共産党の候補者(1万5867票)の「2.7分の1」で、共産党の5分の1を獲得できれば、参院選に必要な2%を取れる計算になると考えているようです。

②立川市議選は「すごいこと」
久保田学候補の得票率は2.0%。「これ、すごいことなんですよ、皆さん」と言い出し、立候補している人が43名もいるのに2%も取れたのはすごいそうです。共産党と比べると「7.3分の1」だが、立川市は共産党が異常に強いので、43名もいたのに2.0%の得票率はスゴいと自画自賛です。

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本当は最後にまとめてツッコもうと思ったのですが、あまりにバカすぎるので最後まで待っていられません。まず立川市議選の得票率ですが、43人の候補者がいて2%の得票率を獲得したと話していますが、そもそも当然の話です。100÷43=2.32です。よほど選挙に弱くない限り、2%ぐらいの得票率は誰でも取れる話です。それより驚くべきは、松戸市長選では4人しか立候補していないのに供託金没収ラインの5.2%しか取れていないことです。共産党の「2.7分の1」だから大丈夫だと都合の良いことを言っていますが、そもそも平均値が25%の選挙で5%しか取れなかったのですから、どれだけ弱かったのかという話です。これらのことから考えても、「市長選や市議選の結果から参院選の得票数を予測することはできない」のですが、葛飾区議の立花孝志さんは、とてつもないポジティブシンキングで「当選できる」と信じています。この調子で行くと、参院選で惨敗した時に「不正選挙だ!」と言いかねないので、この頭の悪さは今から指摘しておく必要があろうかと思います。

③加古川市議選は「関西では弱いことが原因」
NHKから国民を守る党は「関東では強い」と断言しているのですが、関西では関東ほど強くなく、「加古川市は尼崎市に続く2例目の選挙だったから」と言い訳をしました。しかし、得票率は1.2%と低いものの、共産党の「6.6分の1」なので、選挙カーも出さずにこれだけ取れれば及第点だそうです。

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わざわざ僕が取材しに行った西宮市議選とは、一体、何だったのでしょうか。都合の悪いことは頭から削除される立花孝志先生ですが、ご自身も2013年9月に大阪府摂津市、2017年1月には大阪府茨木市で立候補しているのですから、かれこれ5例目くらいではないでしょうか。しかし、こうやって調べもしない情弱を騙していくのが立花孝志さんの手法です。

④杉並区議補選は「すごいこと」
新興宗教の信者でいらっしゃり、ネトウヨ思想をお持ちの佐々木千夏さんが立候補した杉並区議補選。この後、分析レポートでもお届けする予定ですが、佐々木千夏さんは9445票を獲得しました。実際には幸福実現党と同等のカルト性を持っている「NHKから国民を守る党」なのに、これだけの票を獲得できるということが驚きではありますが、共産党の「2.8分の1」を獲得し、自民党の「5分の1」を獲得したと喜んでいました。まったく参考にならないデータをドヤ顔で語るあたりに頭の悪さを感じずにはいられませんが、甘すぎる想定で参院選で勝てると考えているのですから、かなりヤバめのオジサンです。


■ 参議院で当選したい理由は政党助成金がもらえるから

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「NHKから国民を守る党」の代表で葛飾区議の立花孝志さんは、「政党助成金とNHKから国民を守る党」という動画の中で、参議院で2%を獲得すると年間4~6億円もらえると説明し、この政党助成金をもらうことを目標にしているようです。驚くことに、この政党助成金を「立花孝志ひとり放送局(株)」の株主たちに配当していくとの発言もしており、完全に私的に使う気マンマンです。政党助成金を一企業の株主配当に使うという発想は、明らかに頭がおかしいと思いますが、これができると思っているのが立花孝志さんなのです。どれだけアホなのかが分かるかと思います。立花孝志さんは、来年の参院選で全国比例で2人、各都道府県から8人を立候補させる予定であると話しており、合計3600万円の供託金を用意する方針だそうです。この供託金については、おそらく立候補する人たちに負担させる方向で考えていると思われ、立花孝志さんはお金の心配をしておらず、やる気マンマンです。

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しかし、僕はこの計画が縮小されると見ています。というのも、「NHKから国民を守る党」を応援している人たちは、基本的に無職やニートの皆さんだからです。バリバリに仕事ができて、自己資金力に溢れている人たちは「NHKから国民を守る党」を支持していません。これは「NHKから国民を守る党」の最大の弱点なのですが、「お金持ちはNHKに困っていない」という超根本的な問題があるのです。お金持ちはNHKから請求される受信料なんてカスみたいな金額なので、「払ったらいいじゃん」なのです。見るつもりのないBS放送の契約までしてしまうほどです。お金を払えばマルッと解決する話をわざわざお金を払わずにゴネるなんて時間の無駄すぎて、お金持ちの発想に「集金人を追い返す」なんていう選択肢はありません。今、「NHKから国民を守る党」を必死に応援し、「集金人が怖い」と言っているのは貧乏な人たち。NHKの受信料を支払うのさえ渋る人たちが熱烈に支持しているわけですから、そんな人たちに供託金の300万円を用意させるなんて無理があるのです。こうなってくると「NHKから国民を守る党」から借金をして立候補するという形になるかもしれないのですが、ご存知の通り、立花孝志さんは訴訟野郎なので、借金を踏み倒そうと思ったらYouTubeに個人情報を晒されまくり、とっても面倒臭いことになります。なので、コツコツと借金を返すことになってしまうのですが、よく考えてください。これは借金をしてまで立候補する人たちのギャンブルではなく、立花孝志さんのギャンブルに自分が金を払って乗っているだけです。失敗の責任は立花孝志さんにあるのに、金銭的な責任を追うのは候補者になるという、非常におかしな話なのです。しかし、そもそも「NHKから国民を守る党」を熱心に信じている人たちはバカなので、そんなことには気づきません。僕にNHKの受信料より10円高い1270円払ったら、この衝撃の事実を教えてあげるところなのですが、バカは情報の収集先を間違えてしまうのです。ネトウヨがボギーてどこん先生や依田啓示先生を信じてしまうのも、バカだから情報の収集先を間違えてしまうのが原因です。ということで、貧乏で頭の弱い人しか集まっていないのが「NHKから国民を守る党」なので、供託金を用意できる人間が少ないことに加え、借金してまで立候補する奴はとてつもなく頭が悪いので、演説でもすれば頭の悪さが一瞬で露呈されることになることは間違いなく、当選は夢のまた夢。ということで、立花孝志さんの構想は失敗に終わることでしょう。現時点では、さほど緊張感を持って見守るほどではないのではないかと考えています。なお、この動画での最も見逃せない発言は、「支持政党なし」とカニバってしまうと考えているようで、「支持政党なし」の佐野秀光代表と話し合い、選挙協力を申し込むと話していることです。確かに、「支持政党なし」に投票する人とは若干カブると思うので、どんな話し合いになるのかは注目したいところです。


■ 大橋昌信朝霞市議がネットでの活動自粛を発表

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衝撃的な展開を迎えました。なんと、朝霞市議会議員の大橋昌信副代表がTwitter、Facebook、YouTubeでの活動を控えると発表したのです。自粛する理由については「個人的な理由」と話しており、聞かれても答えないと言っています。それほど長い期間ではないので、時期が来たら報告するとした上で、こう語っていますので、しっかりフォローしていきたいと思います。

こういう報告をすると、皆さんの頭の中によぎることがあると思います。具体的に言いますけども、やれ松戸市長選挙で妨害を受けた大袈裟太郎ことイノマタトウゴでしたっけ、であったりだとか、あの連中であったりだとか、ここ最近ね、そのなんだ、殺害予告をしている[男性名(※自粛)]に関連することであるだとか、その他いろいろね、皆さんが考える、予想、そういったものがあるかもしれませんが、そういったことではありません。まったく関係ない、私個人的な、私的な事情・理由で控えさせていただこうということであります。

大橋昌信市議が自粛するのは、少なくとも僕のせいではないようです。なので、まったく関係ないのであれば、引き続き、徹底的に動向をチェックしていきましょう。これはまったくの憶測ですが、どうやら「NHKから国民を守る党」からの指示ではなく、立花代表には報告したと語っていて、裁判の傍聴などには意欲的に参加すると言っていることから、朝霞市議会の自民党会派の偉い先生に怒られちゃったからではないかと見ています。朝霞市議周辺からの情報収集もしてまいりたいと思います。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

何事も楽観視するのは良くないですが、ここから「NHKから国民を守る党」は、たいしたネタができない時期に突入します。大橋昌信市議もSNSを自粛してしまったので、立花孝志区議のどうでもいい時事ネタが続くくらいなものです。なので、今月中に一通りのチェックを終わらせて、あとはたびたび情報をまとめるだけでいいのではないかと考えています。


※重要なお知らせ※

実験的にマガジンを作ってみたのですが、noteの仕様的に重要な選挙レポートが「N国データ・マガジン」の下に追いやられてしまうことが分かり、マガジンを廃止しようと考えております。購読してくださっている方がいらっしゃいますので、8月5日に「NHKから国民を守る党」の関係者が購入しないように、1本1270円の単品販売に切り替えます。なので、読み返したいという方はpdfでダウンロードしたり、コピーペーストして保存するなどしていただき、読める環境を整えていただきたいと思います。大変お手数をおかけして申し訳ございませんが、ご不明な点などがございましたら、Twitterにてメンションを飛ばしていただければ、フォローした後、ダイレクトメッセージでやり取りをさせていただきます。[了]

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