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【選挙ウォッチャー】 鴻巣市長選2022・分析レポート。

 7月17日告示、7月24日投票で、埼玉県の鴻巣市長選が行われ、新人3人が激突しました。実は、4年前の鴻巣市長選でも、ゴミ処理施設をめぐる深い闇の話をお届けしており、この問題が今年になっても根強く争点になっている感じでした。
 この問題は、ジャーナリストの横田一さんが追いかけていますので、ぜひ記事や動画を参考にしていただきつつ、このレポートでは安倍晋三元総理が銃殺された事件を、自民党の皆さんがどう受け止めているのかをまとめておりますので、とても参考になると思います。

加藤 英樹 59 新 自民・公明推薦
並木 正年 51 新 旧民主系の応援
阿部 慎也 71 新 社民系・市民派の応援

 本当は、のっぴきならないレベルで新型コロナウイルスが蔓延していましたので、取材を中止しようかと思ったのですが、結果的には、行ってよかったと思います。
 幸いにも、今回はどの候補もマスクをしていましたし、取材が屋外だったので、さほどリスクはなかったのですが、おそらく埼玉県も100人に1人以上が新型コロナウイルスに感染し、療養中という数字になっていると思うので、屋外でも周囲に気を付ける必要がありました。


■ 阿部慎也候補の主張

 阿部慎也さんは、いわゆる市民派の元市議です。
 座右の銘は、権力を持つ人には厳しく物を言い、弱い立場の人に寄り添いながら、市民のために貢献する。これまでの議員活動も一貫して、こうしてきたといいます。なので、いわゆるリベラル系の人たちが応援していたのですが、市民のために一生懸命頑張っているタイプの人は、世の中ではあまり評価されません。
 阿部慎也さんが訴えていたことは、鴻巣市は財政力指数が県内ワースト2位になっていること。公債費負担率が15.9%で危険水域に達し、県内ワースト1位であること。鴻巣市の単年度収支の黒字額が加須市の4%しかないことなどを挙げ、「財政健全化」が必要だとしています。
 さらに、一丁目一番地としているのが、ゴミ処理場の問題です。鴻巣市は北本市や吉見町と新ごみ処理施設の建設を目指していますが、この建設費があまりに莫大なので、行田市や羽生市と一緒に計画を進めることで、建設費の負担を抑えるべきだとしています。また、その削減した分を学校給食費の無償化や高齢者の医療費の窓口負担軽減に充てるべきだとしています。
 近隣市との交渉事なので、今から「やっぱり別の市と手を組みます」と言う話にできるかどうかという点がありますが、ごみ処理施設をめぐっては多くの課題がありますので、一つ一つ情報公開をして、市民が納得する形で収める必要があると思います。ただ、今回は情勢的にかなり難しいと思いましたので、ご紹介に留めることにしました。


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