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【新型コロナウイルス】 危険厨の防護マニュアル・第6章。

今日で僕は42歳になりました。まさか人生の中盤で、新型コロナウイルスのような出来事に遭遇し、またしても人生を変えられてしまうことになるとは思いませんでした。自由に出歩き、自由に取材できる環境がどれだけ素晴らしいものなのかを実感させられました。これから先の人生、1分、1秒も無駄にしないように、しっかり気合いを入れて生きていきたいと思います。さて、今日で「新型コロナウイルス・危険厨の防護マニュアル」は6日目となりました。今日は世の中で噂されているクソ理論を一つずつ論破していこうと思っております。なかなか爽快感のある内容になっているかもしれません。それでは、どうぞ!


【第6章】日本の大丈夫大丈夫作戦は危険

 世界最悪の原発事故を起こした直後でさえ、日本はみんなで「大丈夫大丈夫」と言ってきた国ですから、今回の新型コロナウイルスも当然、「大丈夫大丈夫作戦」で乗り切ろうとしています。第二次世界大戦で「日本は神風が吹くから大丈夫だ」と言って負けた時から何も進歩しておらず、もはや日本というのは、そういう民族なのだと思います。
 そんな中で、私たち危険厨は一切の精神論を信じず、求めるものは科学的なデータです。危険厨の私たちは、日本では「科学を否定するもの」とされがちですが、私たちが求めているのは「正確な情報」であり、操作されていない生データをもとにした分析です。そして、正しい情報を得られない環境にあることりは危険であると認識し、正しい情報が得られるまでの間は最大限に危険であることを前提にして行動するという、むしろ科学を重んじるタイプの人たちが「危険厨」であると自負しています。
 私が原発事故の直後に『食べる? ~食品セシウム測定データ745~』という本を出したのも、当時は内部被曝に気を付けることが風評被害を招くと言われていましたが、正確な測定データをもとにそれぞれが判断するべきだと考えたからであって、そのデータをどのように評価するのかは、それぞれに委ねられるべきだろうと考えてきました。10ベクレル未満なら食べるという人がいてもいいし、1ベクレル未満なら食べるという人がいてもいいですが、大切なことは「知った上で判断すること」です。これが危険厨の基本的な考え方。それはけっして、むやみに恐れているわけではないのです。
 今回の新型コロナウイルスに関しても、基本的な考え方は同じです。知識がなければ防護することはできないし、データがなければ確率を知ることもできません。飛行機に乗る時に、同じ値段のA社とB社があって、A社は一度も墜落したことはないけれど、B社はメンテナンスを怠って3回墜落させたことがあると聞けば、誰だってA社を選ぶことでしょう。これは統計に基づく確率の話です。もちろん、A社だって墜落する可能性はゼロではないのですが、知れば選ぶことができるようになります。しかし、日本は世界で唯一と言っていいほど、ほとんど検査をしていない国です。これは安倍政権だからなのか、この国の国民性なのか知りませんが、「検査をしなければ感染者数は発生しない」という発想で、新型コロナウイルスに感染しているかもしれないと不安な人たちに対し、ろくすっぽ検査をせず、重症化してから初めて検査をしてもらえる始末です。しかも、「検査をしてほしい」というのは多くの国民の声にもかかわらず、厚生労働省は名指しで番組を批判し、相変わらず積極的な検査をしていません。そもそも検査をしなければ、日本でどれくらい流行しているのかを把握することができず、終息させることもできなくなります。検査をしていないのだから、正確な統計を取ることができない以上、いつになったら感染者がゼロになるのかという予測や目標すら立てられないからです。ということは、いつまでも感染リスクの不安が残ってしまい、経済の再生計画がいつまで経っても立てられなくなります。どんなことでもそうですが、「知ることが何よりも大事」だというのは、原発事故の後も、新型コロナウイルスが流行している今も、何も変わらない本質中の本質なのです。


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