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【選挙ウォッチャー】 草加市長選2022・分析レポート。

 10月16日告示、10月23日投票で、埼玉県の草加市長選が行われました。市長選と市議選が同日に行われる関係で、「市長選のことは真剣に考えたけど、市議選はあんまり考えていないので適当に投票する」という人もいるし、その逆で「市議選の投票を頼まれたので投票に行くけど、市長選はよくわからないので適当に投票する」という人もいます。なので、全体的に雰囲気で投票する傾向にあり、あんまり真剣に政策や仕事ぶりを評価して投票する人はいません。だから、市長選はともかく、少なくとも市議選では酷い結果になっています。

浅井 昌志  62 現 自民・公明推薦
山川 百合子 53 新 無所属(元立憲民主党)
福田 誠一  58 新 無所属(会社役員)

 今回は、現職の浅井昌志さんに、昨年10月の衆院選で埼玉3区から立候補しましたが、比例復活ならずに落選した山川百合子さんが挑戦。そこに前回の草加市長選で、そこそこ良い戦いをした福田誠一さんが加わり、三つ巴の選挙となりました。


■ 福田誠一候補の主張

 福田誠一さんは、保守分裂となった前回の草加市長選で、浅井昌志さんに敗れた候補です。このたび4年越しのリベンジを果たすために立候補したわけですが、「お呼びでない」感が半端ではなく、こじんまりとした戦いをしていた印象です。
 最もイケてないのは「身を切る改革」と言い出してしまったことです。日本維新の会に影響されているのかは知りませんが、選挙カーとは別に、政党カーも走らせており、「身を切る改革」をアピールしていました。
 そんな状態なので、間違いなく勝負にならないだろうということで、福田誠一さんを熱心に追いかけることはなく、今回はポスターだけで処理させてもらうことにしました。草加市長選と草加市議選が同日に行われるため、もし再挑戦するとなると、チャンスは4年後となり、自民党は自民党で誰かを擁立してくると思いますので、福田誠一さんが市長になるチャンスは、ほとんどないという悲しい現実を突きつけられることになりました。前回の選挙で勝てなかったことがすべてです。


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