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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#227)。

 本来であれば、今週は青森市長選、青森市議補選、田舎館村長、豊山町長選、阪南市長選、大阪都構想の住民投票と、強力なラインナップの選挙レポートをお届けする予定だったが、NHKから国民を守る党による度重なる妨害行為により、取材活動の中止を余儀なくされてしまった。
 当の立花孝志は、草野球をしたり、ゴルフに出かけたり、堀江貴文の誕生日パーティーに参加したりと、日々の暮らしを満喫しているようだが、一方で、誹謗中傷示談金ビジネスに明け暮れ、精神的に追い詰められて入院してしまった被害者のダイレクトメッセージを晒し、さらなる攻撃を仕掛けるなど、相変わらず非人道的な迷惑行為に及んでいる。
 今日は、立花孝志がアップした動画の検証に加え、副党首の大橋昌信にも不穏な動きが見られるため、チェックしていきたいと思う。この反社会的カルト政党は、もはや日本に必要がない。


■ 恒心教が犯人だという動画(#4)

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(22:08~)
「で、もう話を、ちだい君自体がもう、興奮してしまってできないと思いますんで、まあ、これからちだい君の家に行くことは、僕は少なくともやりませんし、僕の部下に命じることもありません。ちょっとね、あの、本当にちだい君がこの1300件のものが来ててですね、混乱、錯乱していることはよくわかりました。だから、この後は、まあ、刑事事件であったり、民事事件の裁判というところでですね、粛々と進めていきたいと思います。えー、ということでね、ちだい君はどうして取材に行けないと言っているのかわかりませんし、『襲撃』という言葉、我々が行くということを『襲撃』と言ってますけども、べつに暴力を振るっているわけでもなければ、大きな声を出してるわけじゃないんですが、まあ、確かにもう1300件のものが届いているから、自宅は特定されたくないという気持ちはわからなくないので、まあ、そこは彼をそこまで刺激することはいたしません。あとは粛々と裁判の報告をこれからはしていくことになります。えー、これ以上、この問題をですね、やり続けてもですね、えー、立花、NHKの問題をやれよ、というお声も頂戴をしております。もちろん、それをやってるんですけども、えー、これ以上これに時間を使うっていうことは、あの、私の方はいたしません。裁判の方をですね、ただ、この僕が本人として訴えるこの裁判は弁護士を使わずに本人訴訟でやりますので、えー、これはやります。あとは弁護士さん、んー、加陽司法書士も弁護士を使うと聞いていますけども、えー、とにかく、この後もですね、しっかりと法廷の場で、このことについて、もちろんこの場で、今、今、考えているのはこれだけですよ」

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「でも、この12月23日から10月の10日、12日、今、現在もそうなんですけど、ちだい君による名誉毀損や、あの侮辱行為ね、は止まってませんので、あの、そういう意味では、この140万円っていうのは、あくまでも12月23日の記事に対してのみですから、その後のやつについては、立花が原告で、140万円じゃなくて、さらに裁判を重ねていくということも考えております。もちろん、名前を挙げられた松田亘であり、大橋であったり、牧原っていう者がですね、えー、名誉毀損されています。こんなの、めちゃくちゃなことを書かれているわけですから、彼らがこれから裁判をしていくということも検討しております。まあ、ちだい君は裁判の費用をですね、どうも今日、無事に集まったようですけども、これ全部、裁判していかなきゃいけませんので、ぜひちだい君を応援している方、ちだい君にどんどんどんどんそれはね、寄付・カンパをしてあげてほしいと思います。弁護士さんはやっぱりつけてあげないと、こちらもちょっと大変なので、えー、ちだい君と直接やるのはなかなかちょっと厳しいので、ぜひちだい君を応援している人はちだい君にキートスですか、どんどん投げてあげてほしいと思います。で、なおですね、あの、これ、ま、いずれ、あ、まあ、公開されているので、えー、言ってもいいと思いますが、Twitterで女弁護士、えー、ちょっと下の名前忘れた、マシロ? あ、カタカナ、女弁護士マシロという方が、私に対して、まあ、ちょっとね、あえて言いませんけども、問題のツイートをされました。で、これに対して、それを削除して、ちゃんと謝罪をいただいていてですね、で、僕は非常にまあ先程、お電話でもお話をさせていただきました。ぜひ僕がどういう思いでNHK問題や、この誹謗中傷、ちだい君の問題もやっているのか、知ってほしいということで、明後日、ね、もうお仕事お願いするから、えー、これ、どっかの事件を受けてもらおうと思っています。えー、そういうね、形で、僕はすぐに謝ってくれれば、むしろお仕事をですね、えー、一緒にしましょうということで、あの本当に、えー、素直に謝っていただける方、逆にもうこれが縁でいい、これからお付き合いができるかなと思っています。だから、そういう何って言うのかな、謝罪をしてくれる方っていうか、なんせ僕はめちゃくちゃ誤解を受ける部分があるのは自覚はしてるんですけどね、えー、ただしっかりと話をすれば、理解をしてもらえると。まあ、唯一、ちだい君だけがこれ理解してもらえない。ってことは残念なんですけどね。僕はあの菅野完君の所にも、実は行ってます。もう言ったかな。えー、ごはん食べないオジサン。ハンストですよね。菅野君にも死ぬなよっていうことで5日ほど前に、ちょっと一言声をかけさせに、声をかけに行きました。彼とも裁判中ですけどね。だから、もう何って言うのかな。まあ、ちょっとさすがにちだい君だけは僕と話を拒否していますし、これは理解し合えないのかなと思ってますけどね。長くなりましたが、以上であります。えー、この後ですね、ちょっともう一本、おかもとまりさんの誹謗中傷の件について、えー、動画で紹介したいと思います。一旦終わります。以上です。元NHK職員で公党代表YouTuberがNHKをぶっ壊す、からの、行ってらっしゃい」

 まず、私が一連の迷惑行為を「襲撃」と呼んでいるのは、肖像権やプライバシー権を無視して、他人の顔を無断で撮影し、無断でYouTubeにアップしたあげく、自宅の住所や写真、映像を晒し、視聴者に向かって「詐欺罪の犯人」や「逃亡を企てている」などの情報を流すことで、何をしても良いという印象を与え、さらなる迷惑行為の助長をしていることにある。
 こんな迷惑行為を国家権力たる国政政党の党首という身分の人間が、閑静な住宅街の一角で平穏に暮らしている一市民に対して行っていること。これこそが大きな問題なのであり、こうした精神的暴力、悪質な嫌がらせのことを私は「襲撃」と呼んでいる。
 また、立花孝志は「自宅を晒されたくない気持ちは理解した」と言いながら、その動画を今日まで削除していない。副党首の大橋昌信においても同様である。
 そして、最終的に立花孝志が言いたかったことは、自分に謝罪をすればおいしいことがあるという宣伝である。こうして歯向かう者には徹底的に裁判をして、ひれ伏す者には褒美を授ける。まさに、最も政治家にしてはいけないタイプの人間が国政政党の代表として政治をしているのだ。
 当たり前だが、私は何も悪いことをしていないので、謝罪をする必要がない。むしろ、これまで数々の迷惑行為を繰り返してきたことについての謝罪は一つもない。謝るべきは立花孝志の方である。


■ 大橋昌信が二瓶文隆氏を訴える

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 NHKから国民を守る党の副党首・大橋昌信が、江東区議の二瓶文隆氏を訴えると息巻いている。なんでも大橋昌信に対する「名誉毀損」だということで、さっそく弁護士に相談するらしいのだが、ただでも質の低い立花孝志の劣化コピーでしかない大橋昌信は、到底勝てるとは思えない名誉毀損裁判を起こそうとしていた。
 大橋昌信の説明によると、NHKから国民を守る党が熱心に宣伝をしている、因縁のあるド素人がリングの上で殴り合う「ハタシアイ」というC級イベントを運営する男が、YouTuberのサーファーTAKASHI氏に対して電話でオファーをした際、隣にいた二瓶文隆氏が「サーファーTAKASHI氏は大橋昌信による刑事事件の被害者で、戦いを申し込むことは決闘罪になる」と主張。この様子を「ハタシアイ」を運営する男がYouTubeにアップしたことで、まるで大橋昌信が「決闘罪」という犯罪をしているかのように言ったこと。さらには、大橋昌信は「2回も起訴されている人間だ」と主張したことが名誉毀損にあたるというのである。
 二瓶文隆氏としては「2回も送検されている人間だ」と言いたかったのだろうが、あまりに失礼な対応に興奮し、「送検」と「起訴」を間違えてしまったのかもしれない。電話でのやり取りなのだから、多少の間違いはあると思うが、このやり取りを許可もなくアップしたのは「ハタシアイ」を運営している男である。
 そもそも朝霞市議時代に記者に対する暴行で書類送検され、しっかり起訴猶予になっている男が、柏市議になった昨年、懲りもせず、再びYouTuberの男性に暴行。2度目の書類送検をされているのだから、「2回も送検されている人間」に何の信用もありはしないだろう。
 二瓶文隆氏が名誉毀損しているというが、そもそも「ハタシアイ」を運営する男が無許可で動画をアップしなければ知られなかった話であり、いまや党首の立花孝志が東スポの記者を引き連れ、日本第一党の前でご丁寧に「果たし状」を読み上げるパフォーマンスをするほど広報宣伝に力を入れている事業である。「仲間」と言っていい人間が、個人的なやり取りであるはずの電話を勝手に晒しておきながら「名誉毀損」だと主張するのは、あまりに頭が悪すぎる。さすがはホワイトボードを使って偉そうに「5W1H」の説明をして「What」を「ウォント」と読むだけのことはある。
 これで二瓶文隆氏を名誉毀損で訴えるのは相当に無理がある。普通の弁護士であれば、「こんなので訴えても勝てないからやめた方がいい」と言って相談料を取って終わりだろう。しかし、訴えるまでは自由であり、反訴されてお金を取られるようなことになっても、お金を取られるのは大橋昌信であって、弁護士はただ利益を得るだけである。勝てる確率がかなり低いことを示した上で引き受ける弁護士も、世の中にはいないことはないのかもしれない。なにしろ、かなり分の悪いマツコ・デラックス氏を相手にした裁判を引き受けている弁護士もいるほどである。
 やはり二瓶文隆氏は訴えられてしまうのだろうか。


■ 大橋昌信の暴行容疑は不起訴処分

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 海老名市長選や市議選が行われた際、YouTuberのサーファーTAKASHI氏の手首を掴み、ケガを負わせたとされる事件は、不起訴処分となった。千葉日報をはじめ、複数のメディアが報じたほか、大橋昌信が横浜地検に確かめる動画をアップし、不起訴処分(起訴猶予と思われる)になったことをアピールしている。
 松戸市議選で記者を倒し、肋骨を骨折するくらいの事件を起こしていながら、自分で倒れたと主張し、不起訴処分になってしまった前例もあり、今回はそれに比べるとケガの程度も深刻ではないことから、傷害事件として書類送検されたものの、再び暴行で起訴猶予となった可能性が高い。
 しかし、めでたく不起訴となったことで、大橋昌信はその行動をさらにエスカレートさせている。この話は明日の「N国マガジン」にてお届けさせていただく。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 NHKから国民を守る党は、誹謗中傷対策に乗り出すと宣言してから、より攻撃性の高いカルト政党に成長しており、ネットに溢れる誹謗中傷対策を新たな収入源に変えようと試みる弁護士などが乗り始めているため、事態はより深刻になりつつある。
 一方で、ネットリンチを喜ぶ虐待性に溢れたN国信者たちが、こうした動きに喜んで賛同し、「誹謗中傷対策」を旗印に、自分たちが誹謗中傷を重ねる地獄絵図である。よもや、これが国政政党の姿であるとは誰も思わないかもしれないが、人々の関心の薄いところで、こうした深刻な問題が起こっているということを、一人でも多くの方に伝えたいと思う。

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