【選挙ウォッチャー】 大山崎町議選2022・分析レポート。
10月11日告示、10月16日投票で、京都府の大山崎町議選が行われました。定数12に対して15人が立候補した選挙ですが、何と言っても注目は、共産党が議会の3分の1を占めており、この高いシェア率を維持できるのかということになります。
共産党と言うと、どこでも議席を減らしているイメージがあり、せいぜい議会に1人か2人いれば良い方だと思いますが、定数12のうちの4人が共産党なのですから、この町では共産党が強い影響力を持ちます。こうなってくると、ネトウヨの皆さんは「街が滅びる」と思うはずですが、実は、この大山崎町は、町長も共産党、議会も共産党が3分の1を占める町でありながら、全国的にも珍しい「発展を遂げている自治体」になります。どうしてそうなっているのかを見ていきましょう。
どうして大山崎町では共産党が強いのか。同日に行われた町長選では、自民・公明・国民推薦の元職を相手に、共産党が単独で自主支援している現職が勝っています。どうして他の自治体では考えられないような選挙の結果になっているのか。このあたりは大山崎町長選のレポートも合わせてご覧ください。
僕の選挙レポートの価格は、1000文字10円、写真1枚10円という明朗会計となっています。たくさん取材ができたものは金額が高く、あんまり取材ができなかったものは金額が安くなる仕組みです。内容に応じて金額が変動します。日本全国のさまざまな選挙を追いかけて取材しておりますので、どうぞよろしくお願いします。
■ 維新ではなく「是々非々の無所属」で勝負
今回、無所属で立候補してきた井上博明さんは、昨年10月の衆院選で日本維新の会の公認を受け、京都3区から立候補した人物です。政党のカラーを出すと戦いにくいからなのか、今回は「無所属」として立候補し、日本維新の会がよく言っている「是々非々」を掲げてきました。公平でしがらみのない態度で臨むと言っていますが、日本維新の会に所属している時点で、しがらみもあるし、公平でもありません。
衆院選に立候補するために町議を辞めているので、「元職」ということになりますが、安定的な得票数で勝っています。共産党が強い町でも、維新はしっかり票を獲得し、4年前より票を伸ばしています。
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