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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#35)。

2年ほど前から「選挙ウォッチャー」になり、全国のいろいろな知事を直接見るようになったのですが、最近、新型コロナウイルスの件で知事が記者会見をするたびに、知り合いが頑張っているような感じで、ちょっとだけテンションが上がります。政治に興味がない人でも、東京都知事や沖縄県知事ぐらいは知っているかもしれませんが、僕は地元民でもない限り、きっと多くの人が知らないであろう和歌山県知事や愛媛県知事といった人たちも生で見ているので、妙な親近感があります。相変わらず安倍晋三総理はクソなんですが、各地で頑張っている知事の姿を見ると、とても嬉しい気持ちになることがわかりました。政治家は国民や県民、市民のために仕事をするのが当たり前なので、あまり良い評価を書くことはないのですが、たまには政治家の良い一面をまとめてもいいのではないかと思いました。


■ 和歌山県知事の「覚醒」

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和歌山県知事の仁坂吉伸さんは、僕の中では「おちゃらけオジサン」です。良く言えば、明るくユーモアのあるオジサンということになりますが、基本的にヘラヘラしているのです。だから、新型コロナウイルスの記者会見でも最初の頃は緊張感なくヘラヘラしていました。しかし、有田病院で院内感染が疑われる事態が起こり、地域医療が崩壊してしまう危機に直面した時、病院の関係者はもちろん、病院に通っていた人たち全員のPCR検査を実施。すぐさま実態の把握に努め、感染の可能性のある人には医師から説明をしてもらい、住民にも気を付けてもらったため、さらなる感染拡大を防ぐことに成功しました。何度も記者会見をするうち、ヘラヘラすることもなくなり、ちゃんと検査をして実態の把握をすることがどれだけ大切なのかを身をもって学んだため、「和歌山県では疑いがあればすぐに検査をする」と宣言しており、疑いがあっても自宅で待機するように呼び掛けている国の方針を批判しています。

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和歌山県は、二階俊博さんが幅を利かせているエリアなので、仁坂吉伸知事も「カジノ賛成派」であり、二階俊博さんと一緒になって大阪よりも先に和歌山にカジノを誘致しようとしている人です。「和歌山にカジノを作ったところで、大阪にカジノができたら終わるやろ!」とは思いますが、カジノの話は一旦置いといて、知事が先頭に立って記者会見に出て、新型コロナウイルス対策をしっかりしようとしていることについては、かなりグッジョブだと思います。和歌山、最高だぜ!


■ 鈴木直道知事がイケメンと話題になる

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北海道は今、とても大変なことになっています。早く終息することを願っていますが、北海道知事の鈴木直道さんは可能な限りの手を打っていると思います。そもそも安倍晋三総理よりも先に「休校にする」という手を打ったのは、鈴木直道さんです。まだ38歳と非常に若い知事なのですが、経済破綻した夕張市をサポートするために東京都から出向し、夕張市に魅せられて市長になり、自民党のオジサンたちに認められて北海道知事になりました。知事になる前は、北海道の鉄道路線を廃止してしまうのではないか、カジノを誘致してしまうのではないかなど、さまざまな心配があったのですが、蓋を開けてみれば、生活の足となる鉄道インフラは残し、カジノも早々に断念するなど、道民の暮らしを考えるタイプの知事であることがわかりました。2月29日から3月1日にかけての週末も「非常事態宣言」を出し、北海道民に外出しないように呼び掛けるなど、北海道で蔓延している新型コロナウイルスに対して、でき得る対応をしっかりやっている印象です。最近は道民のみならず、他のエリアに住んでいる人たちも鈴木直道さんの奮闘を認めており、「イケメンで素敵!」という声も上がるほどです。

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鈴木直道さんが北海道知事選を戦った時のキャッチフレーズは「あらゆるピンチをチャンスに!」です。北海道は財政や人口減少など、さまざまな問題を抱えていますが、こうしたピンチを乗り切るために前向きに取り組みたいという意志を示すものだと思います。新型コロナウイルスについては、まだ対策を打っている真っ最中なので、結果が出ているわけではありませんが、少なくとも無策ではありません。むしろ積極的に対策をしていると思いますので、良い結果が出ることを心から願っております。


■ 頑張る知事に比べて総理大臣の無能ぶり

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皆さんは、安倍政権が十分に新型コロナウイルス対策をしていると思うのでしょうか。韓国では、日本の10倍以上のPCR検査を実施しているにもかかわらず、国民が文在寅大統領に「全然できていない」と怒っているのですが、日本は韓国と比べても対策が後手に回っているのに、あまりに政治に無関心すぎて、安倍晋三総理に不満を漏らす人は少数派です。先日も、何の前触れもなく「小中学校を休校にしてくれ」と要請を出したので、各自治体や学校の現場は無能なリーダーに振り回されることになり、てんやわんやになってしまいました。しかし、そんな実害があっても、誰も政治に関心がないので、いつまでもこの無能な安倍政権は安泰です。

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これまでろくすっぽ仕事をしてこなかった安倍晋三総理が突然、全国の小中学校や高校に3月2日から春休みまでの間、休校にするように要請を出しました。「要請」というのは、あくまで「お願い」であって、法的な根拠はありませんので、必ずしも休校にする必要はないのですが、これだけ危機的な状況にありながら総理大臣からの要請を無視できる人はいないので、ブツブツ言いながらも休校には応じました。ネトウヨが「オマエは総理大臣が良いことをやっても褒めないじゃないか!」と言ってくるので、一応は書いておこうと思いますが、僕は学校を休校にすることには「賛成」です。なので、最初は「安倍ちゃんグッジョブ!」と思いました。ところが、せっかく「グッジョブ!」と思いかけたのに、その決定に至るプロセスがゴミすぎて、みんなが安倍晋三総理のケツを拭わなければならないことになっている状況を見て、どこまでも仕事のできない無能なんだと痛感させられることになりました。まず、安倍晋三総理が小中学校の休校を決める前に、北海道の鈴木直道知事が北海道の小中学校の休校を決断して、みんなから褒められていました。北海道では小学生にも感染が広がり、中学校教師、給食のおばさん、スクールバスの運転手まで感染している状況です。既に学校の関係者に感染が広がっていて、これを止めるためには休校にするしかありません。新型コロナウイルスの全道的な広がりには北海道民の方々も心配していますし、現在進行形で感染が拡大している北海道は事情が特殊です。なので、全国の小中学校を休校にするという判断が褒められるかと言ったら、それは賛否両論分かれるところになるでしょう。ただ、予防するという観点で言えば、休校にした方がいいと思うので、安倍晋三総理の判断が間違えているとは思いません。問題はそれをどのように判断したのかということです。北海道の鈴木直道知事は、それこそ学校関係者とも議論をして「休校やむなし」と判断したはずですが、安倍晋三総理は違います。野党に通告することもなければ、自民党の青年局長をしているような議員さえ寝耳に水だったのです。つまり、この決定は安倍晋三総理による「独断」ということになります。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために休校にするんだと言って、おそらく反対する人は少ないことでしょう。みんな、休校にした方がいいと思っているからです。ただ、いざ休校にするとなると、物理的なオペレーションが複雑化します。まさに今、問題になっているような「子供を学校に通わせている間に働いているシングルマザーやシングルファーザーはどうするんだ?」という話は当然出てくるし、子供の居場所をどう確保するのか、その居場所となる場所に感染のリスクはないのかなど、想定される問題を解決するための時間が必要になります。事前に解決できる問題は解決しておかないと、例えば、共働き家庭の子どもたちを学童クラブで受け入れるとしても、学校よりも人口密度が高くなってしまい、学校に通っているよりも逆に感染リスクが高くなってしまう可能性もあります。準備する時間があれば、「部屋を2つにしよう」みたいな対策を取れますが、対策を取れないうちに感染が広まったら元も子もありません。安倍晋三総理は今日の今日までオペレーションを回した経験がないのだと思いますが、自分が命令を出したら誰かがやってくれると思っているのです。しかし、普通の政治家は「これをやったらこうなるので、そうならないようにこれをする」というところまで考えるのが常識だし、現場にもある程度の余裕を与えることで、万全の状態を作ってもらうものです。日本は既にダイヤモンド・プリンセス号で大失敗しているわけですから、ここは一つ、ちゃんと環境を作るべきではないでしょうか。千葉市の熊谷俊人市長が言っていた「社会のシステムが崩壊しかねない」というのはその通りだと思うし、これまであまり弱者に目を向けてこなかった大阪市の松井一郎市長が「子供の居場所を確保しないといけない」と言っているのを見て驚きました。わりと新自由主義をこじらせているタイプの市長たちでさえ、突然の決断に困惑しているのです。せっかく安倍晋三総理の決断を歓迎しようと思ったのに「俺ちゃんがナイス決断をするから、みんな動け!」をやってしまったので、この無能野郎をどうしたものかと思ったのです。


■ 首相補佐官の呆れた危機感の無さ

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この頭の悪さで、果たして「首相補佐官」が務まるのでしょうか。宮城2区選出の秋葉賢也首相補佐官は、まさに安倍晋三総理が「大規模なイベントは自粛してほしい」と要請を出したその日に、仙台市内のホテルで政治資金パーティーを開催し、たくさんの人を集めていたのです。この要請を受け、福山雅治さんや星野源さん、EXILEといった人気アーティストたちがコンサートを中止したほか、サンリオピューロランドなどが休園することを決めました。いくら新型コロナウイルス対策のためとはいえ、中止をすれば膨大なキャンセル料がかかるほか、見込んでいた収入も消滅します。それでもアーティストたちは「ファンが病気になってはいけない」ということで、苦渋の決断をしたのです。政府が補償してくれるわけでもないのに、人気アーティストたちが自分の腹を痛めてコンサートを中止にする一方、首相補佐官をしている秋葉賢也さんが、お金を集めるためにパーティーを開催し、「準備が整っていたんだから当日に中止にできるはずがない」と開き直り、特にリスクの高い立食スタイルでメシを食っていたのです。「東北で感染者は出ていない」とか「時間を短縮した」とか「入口にアルコール消毒コーナーを設けた」などと言っていますが、安倍晋三総理は「自粛しろ」と要請を出したのです。その要請を受けて民間人が自腹を切って動いている時に、テメエは何をしているのでしょうか。その危機感の無さは、Twitterにも表れていました。「8割が軽症であり、致死率が2%、過度に不安視することはない」。2割が重症化するというだけで十分危険ですし、致死率2%というのは若い人たちも含めた数字であり、政治資金パーティーに参加するようなジジィどもの致死率は2%ではありません。ましてや、政治家のパーティーに参加してまで仕事をもらおうという人たちなのですから、あらゆる所に出向いて接触を繰り返している人たちです。東京に行くことも、飛行機や新幹線に乗る機会も多いでしょうから「東北地方は感染者がいない」なんて言い訳は通用しません。国民みんなが気を付けている時に、危機感のないバカタレが政治資金パーティーを開催し、ウイルスを拡散していくようなことがあってはなりません。何の恥じらいもなく「8割は軽症だ」とホザいて、ドヤ顔の写真を載っけているようなバカは議員にしてはいけないのです。宮城2区の皆さん、気づいてください!


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

実際のところ、ただ学校を休校にするぐらいでは新型コロナウイルスを封じ込むことはできません。安倍晋三総理は矢継ぎ早にどんどん手を打っていかなければならないのに、混乱を招く形で学校を休校にするように要請を出しただけで、また仕事をしない週末を迎えてしまいました。日本中に感染が拡大してしまった時には、マジでこいつに責任を取らせましょう。もちろん、安倍晋三総理の周辺で無能を極めていたアホの議員たちも同罪です。

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