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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#66)。

このnoteは、選挙の結果とともに、日本や世界で起こっていることをアーカイブとしてまとめることを目指していますので、この話題に触れないわけにはいきません。かねてからまったく気を付けていなかったアメリカのトランプ大統領が、とうとう新型コロナウイルスに感染してしまいました。これまで幾度と新型コロナウイルスに感染するのではないかという危機がありながら、持ち前の運の強さで乗り切ってきたわけですが、とうとう感染してしまったのです。この1週間の新型コロナウイルスに関する重要なニュースとともに、まとめてまいります。


■ トランプ大統領の容体は心配である

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アメリカのトランプ大統領は、現在74歳。しかも、若干の肥満傾向にあるばかりか、コレステロールが高いといいます。新型コロナウイルスで重症化するリスクを大いに兼ね備えており、今後の48時間が勝負になると言われています。トランプ大統領は、既にレムデシビルの投与を受けていて、ビタミンDの投与など重症化を防ぐための医療を受けているといいます。さすがはアメリカ大統領だけあって、最新の知見に基づく可能な限りの手を尽くされているという感じです。これが功を奏しているのか、トランプ大統領の医師たちの話では、咳や鼻づまり、倦怠感といった症状は改善し、酸素吸入も受けておらず、容体はとても良好ということでした。ところが、トランプ大統領の容体に詳しい関係者は「過去24時間のバイタルには大きな懸念があり、治療の面では今後48時間が重要」「全快の明確な見通しはまだ立っていない」などと述べており、医師の発言と大統領の近くにいる関係者の証言が食い違う状態です。アメリカ大統領選まで、残り1ヶ月という絶妙な時期を踏まえると、ここにも「選挙戦略」が眠っているのではないかという懸念がありますが、今後もトランプ大統領の容体については、さまざまな情報が流れてしまうのではないかと思います。


■ 堀江貴文氏に犬笛を吹かれた餃子屋が休業

新型コロナウイルス感染防止のため、客に「マスク着用」を求めていた餃子屋さんが、「ホリエモン新党」の斉藤健一郎がマスクの着用をしていなかったことをめぐってトラブルとなり、堀江貴文氏にSNSで犬笛を吹かれた結果、いわゆる「ホリエモン信者」と呼ばれる人たちから嫌がらせを受けることになり、とうとう奥さんが体調を壊し、休業に追い込まれました。かねてから立花孝志と仲良しの堀江貴文氏ですが、今のところ、餃子屋に対して謝罪の言葉はなく、「食べに行ってほしい」と呼び掛けるなど、「宣伝してあげているんだ」と言わんばかりです。餃子屋さんにとっては、クソ野郎の宣伝は一切いらないと思うし、むしろネガティブキャンペーンにしかなっていないので、「関わってくれるな!」といったところでしょう。僕はこの餃子屋さんに可能な限りの支援をしたいと思いますし、「ホリエモン新党」のカルト性については、一人でも多くの方に伝えてまいりたいと思います。なんでも「堀江政経塾」なるものを開催するそうで、「ホリエモン新党」の党員を募集していき、やがては政治への進出を目指すようです。こんな他人に迷惑ばかりかける「NHKから国民を守る党」の第2ブランドなんぞ、この世に必要ありません。


■ 犬笛に応える反知性的な人たち

新型コロナウイルスの感染を防ぐため、マスクの着用を求めることは、いまや餃子屋さんに限らず、どの店舗でも採用されているコロナ禍における「当たり前のルール」だと言えます。マスクをすることは、自分の健康を守るためではなく、他人の健康を守るためのエチケットであり、もしお店の従業員や一緒にいるお客さんが新型コロナウイルスに感染してしまったら大変なので、相手への配慮としてマスクを着用するのは常識となっています。もちろん、障害などが理由で「どうしてもマスクができない」という人もいるでしょうから、お店側にも、そういった人たちに対しての特別な配慮というのは求められるかもしれませんが、やむを得ない事情でもない限り、コロナ禍においてはお店のルールに従うのは当然です。ところが、いい歳こいた大人がマスクを着用したくないというワガママで店主とモメて、腹いせにSNSで犬笛を吹いて、お店に攻撃を仕掛けているのです。こんな理不尽なことはありませんが、犬笛に応えてお店を攻撃してしまうような人たちって、どういう人たちなのでしょうか。

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先日、著述家の菅野完さんが「#日本学術会議への人事介入に抗議する」として、首相官邸前でハンガーストライキに入りました。菅野完さんは嫌いな人も多いのですが、著述家としては非常に面白い存在です。きょうび、こんなに破天荒な人生を過ごしている性格の悪い著述家は滅多にいるものではなく、嫌いな人が多いことには納得なんですが、その表現の面白さは、ある種の才能だと思います。なぜ菅野完さんがこんなことをしているのかが理解できない人たちは、これを「プチダイエット」だと呼んでいますが、これは一歩間違えると死んでしまいかねない危険な挑戦です。どうしてこんなことをしているのかと言ったら、その分野で特別な知識を持つ学者さんたちを集めた「日本学術会議」の参加メンバーに口を挟み、自分たちに苦言を呈してきそうな学者たちを事前に排除したとみられるからです。専門的で独立した立場からダメ出しができなくなったら、日本は終わりです。なぜこのような会議が置かれているのかと言ったら、日本の政治がダメな方向に進まないように専門家の方々に見張っててもらうため。なのに、政治に口を挟む可能性のある学者を事前に排除するなんて、カンボジアのポル・ポト政権と同じ。しかし、犬笛に反応するタイプの人たちは「ポル・ポト政権」がどんな政治をしていたのかさえ知りません。世間から嫌われている奴には何をしてもいいというオリジナルルールを持ち、堀江貴文氏が訪れた餃子屋さんしかり、菅野完さんしかり、このような攻撃を仕掛けます。

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ハンガーストライキをしている嫌いな奴に、美味しそうなメシの写真を送ってやる。嫌いな奴が嫌な気持ちになることを想像してニンマリする。こうした行動の問題点は、なぜこんなことをやっているのかと言ったら「面白いから」であり、猟奇的なメンタルに起因していることです。本気で潰してやろうと思っているわけではなく、嫌がらせをすることに快感を覚えているというところです。これはN国党員やN国信者にも多分に見られるメンタルなのですが、餃子屋に無言電話をかけるようなイタズラも、本気で餃子屋を潰すためにやっているのではなく、こんなことをしたら餃子屋さんが不快な思いをするだろうと、ただ「面白いから」という理由でやっているのです。日本人の心は格段に貧しくなっていると言えます。


■ 感染者の山は第1波を下回らず

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これは東京都が発表している新規感染者の状況です。地方では少しずつ新型コロナウイルスの感染者は減ってきていますが、東京では第2波がピークを山を越えたと思われますが、それでも春の第1波のピーク時を下回ることがないくらいに感染者が広がっています。こうなってしまっている原因として考えられるのは、「コロナはただの風邪」という風潮です。この風潮は若い人たちの間で蔓延しつつあり、気を付ける人が少なくなっているのが現状です。

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新型コロナウイルスに感染してしまった人たちは、20代が最も多く、次いで30代、40代、50代と年齢ごとに下がっていきます。これは20代が最も活発に動いているからだというわけではなく、20代が最も気を付けていないからではないかと思います。若い人たちの間で「若い人は重症化しにくい」という安全神話があり、いつも通りのコミュニケーションを取っているために、このようなグラフになっているのではないかと見ています。「コロナはただの風邪」と言っている奴らの罪がどれだけ重いのかを示しています。


■ 経済のために修学旅行を強行させる政府

新型コロナウイルスが終息しきっていない中、それより経済を優先させたい日本政府は、萩生田光一文部科学大臣が全国の教育委員会に「修学旅行を実施するように」と事務連絡を出しました。修学旅行にはGoToトラベルを使うことが可能だとしていて、計画通りの実施が難しい場合でも、近距離での実施や旅行日程の短縮などで対応し、とにかく修学旅行には行ってほしいとしています。子どもたちの思い出を作ることは大切ですし、修学旅行はあった方がいいとは思いますが、子供たちやその家族の健康より経済が優先されたという歴史は残しておく必要があろうかと思います。


■ GoToトラベルの影響で沖縄が感染増か

シルバーウィークの後、沖縄県では再び新型コロナウイルスの感染者が増えています。人口10万人あたりの感染者数は、東京を抜いて沖縄が1位になってしまい、これは「GoToトラベル」で、東京などの感染地から沖縄を訪れる人たちがたくさんいるからではないかと見られています。

1位:沖縄県(10.5人)
2位:東京都(9.5人)
3位:神奈川県(4.94人)
4位:大阪府(4.38人)
5位:千葉県(3.52人)

東京都が多いのは当然として、神奈川県や千葉県で感染者が多いのは、都内の会社や学校に通っている部分も多くあると思われ、満員電車の中で感染しているケースもあると思います。大阪府も東京都と並ぶ都会なので、感染者が多いことに不思議はありません。それよりも沖縄県が多くなってしまっているのは、非常に深刻です。まだまだ「GoToトラベル」を利用して、東京などから感染者が来県してしまうと思いますので、この深刻な状況はしばらく続いてしまうかもしれません。


■ 議員にも続々と感染者が見つかる

国会議員の感染者第1号は、新潟6区選出の高鳥修一さんであることが明らかになりました。その後、地方議員でも新型コロナウイルスに感染する人たちが続々と現れ、大阪維新の会の山本慎吾府議(61)、上田健二府議(36)なども感染が明らかになっています。


■ ワクチンの1回目は無料接種となる予定

日本政府は、アメリカのファイザー、イギリスのアストラゼネカとの間でワクチン供給を受けることで合意しており、来年前半までに予備費6700億円かけて確保し、接種で自己負担を求めず、全国民を無料とする方針を固めました。このワクチンは、一度打ったら免疫が生涯続くようなワクチンではないため、何度も打たなければならなくなる可能性がありますが、とりあえず1回目の摂取に関しては「無料」となる見込みです。ただ、このワクチンに関しては、高い確率で副作用が認められる可能性があり、接種する人がどれだけいるかは不明です。


■ 患者の症状回復にビタミンDが関連か

アメリカのボストン大学医学部の研究チームが、新型コロナウイルスの入院患者の症状の回復に、ビタミンDが足りているかどうかが大きく関連しているという研究結果を発表しました。あくまで「回復に効果がある」という話であって、予防に効果があるかどうかは不明ですが、今後、入院するようなことになっても回復が早まることが期待されます。ビタミンDは、サプリメントも販売されていますが、ビタミンDには毒性があり、食欲不振、体重減少、多尿、不整脈などの症状のほか、カルシウムの血中濃度を上昇させ、血管や組織の石灰化を引き起こし、心臓、血管、腎臓などに損傷を与える可能性があるとされています。なので、「コロナに効く」などと言って、ビタミンDを摂取する前に、医師など専門家の話を聞いた方がいいでしょう。人工的に摂取するのではなく、あくまで食事の中から摂取する場合、シラス干しやヨーグルトなどがビタミンDを多く含んでいるそうです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

選挙ウォッチャーとしては、トランプ大統領の症状と、アメリカ大統領選の行方から目が離せません。トランプ大統領に万が一のことがあった場合にはスケジュールが大きく変更される可能性もありますし、選挙の動向にも大きな影響を与えることになるでしょう。イギリスのボリス・ジョンソン首相は生死をさまよった経験から、国民を新型コロナウイルスに感染させないための厳しい政策を取るようになりましたが、トランプ大統領がどのような政策を取るようになるのかは大変興味深いところです。

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