【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#146)。
連日、新型コロナウイルスの新規感染者数が、のっぴきならない数字になっており、見るたびにゲロを吐きそうになってしまいますが、皆さん、感染せずに生きているでしょうか。
いまや東京都では、推計値ではなく、実数ベースで「100人に1人以上が新型コロナウイルスに感染して、現在進行形で療養中」ということになっていますので、僕たちが感染するリスクは日増しに高まっています。
せっかく夏の思い出をたくさん作ろうと思っていたのに、いろいろと自粛しなければならない予感がして、とても気分が落ちます。今年こそ、どこかの彼女と花火をすることになり、チャッカマンで火をつけているうちに、うっかり恋の炎が燃え上がってしまったらいいのにと思っていたのですが、今年も順調に原稿を書くだけの毎日になりそうです。さあ、大人しく新型コロナウイルスについての最新情報をまとめましょう。
■ 「サル痘」について知っておこう
ただでも新型コロナウイルスで大変なことになっている時に、今度は「サル痘」なるものが流行しているといい、WHOが緊急事態宣言を発令しました。実は、この「サル痘」をめぐっては、早くも「参政党」などが陰謀論を流し始めていますので、ちゃんとした知識を身につけることが大切です。今のところ、恐れ過ぎることはありませんが、感染しないように気を付ける必要はあります。
そもそも「サル痘」は、新型コロナウイルスのような新しい感染症ではありません。これまで医療が行き届いていないアフリカの一部で確認されていましたが、先進国で流行することはありませんでした。「サル痘」は、かつて人類を苦しめてきた「天然痘」に似ていて、天然痘ワクチンを打ったことがある人には罹りにくいとされています。ただし、天然痘は1977年を最後に感染例がなく、1980年には根絶宣言をしたので、それから天然痘のワクチンを打つ人はいなくなりました。なので、日本では40代前半ぐらいまでの若い人は、サル痘に対する免疫を持っていないと思われます。
この「サル痘」の特徴は、体のあちこちに発疹ができ、その発疹に触れることで感染することが多いとされています。唾液からもウイルスが検出されていますので、「性病ではない」と言うのが正しいところですが、それでも性交渉における感染リスクは非常に高いと考えられます。特に、男性は「男性器」や「肛門の周辺」に発疹ができることが多いとされ、サル痘が「男性同士の性交渉で感染が多い」と言われるのは、こうしたことが原因です。ただし、異性間の性交渉でも感染するし、タオルの共有などでも感染しますので、この時期、不特定多数との性交渉には慎重にならざるを得ません。
もう少し科学的なデータが必要ですが、厚生労働省によると、天然痘ワクチンには85%の感染防止効果が認められるということなので、サル痘への対策は、新型コロナウイルスよりは難しくないかもしれません。年齢にもよりますが、天然痘ワクチンを打ったことがあり、性交渉がなく、日頃から新型コロナウイルス対策をしているタイプの人には、そこまで恐怖を感じる必要はないのかもしれません。
ちなみに、僕に当てはめてみますと、世代的に天然痘ワクチンを打っていませんが、「新型コロナウイルスに感染したくないので、しばらく濃厚接触はしない」と心に決め、特殊なお風呂屋さんだけでなく、普通の銭湯にも行きませんし、N95マスクをつけて感染対策をしているので、サル痘に感染する心配がほとんどありません。「モテない」ことが、こんなにも無敵のカードになる時代が来るとは思いませんでした。
■ 陽性率が上がるメカニズムについて
参政党も「サル痘」に対する陰謀論を吐いていますが、NHK党も「新型コロナウイルス」に対して、とっても頭の悪いことを言っています。海外逃亡中の詐欺師を恥ずかしげもなく立候補させ、全国のアホの力を集結させて当選に導いたわけですが、幹事長の黒川敦彦は、アホの理屈でまたまた全国のアホを煽動しようとしています。
まず、「検査に行った人の約半数がコロナ陽性になることはあるのか」という疑問に対しては、「大いにある」が答えです。
これは、めちゃくちゃ当たり前の話ですが、新型コロナウイルスが流行している時期には、喉が痛かったり、発熱があったりする人たちの原因が「新型コロナウイルス」である確率は高いですが、新型コロナウイルスが流行していない時期であれば、同じように喉が痛かったり、発熱があっても、ただの風邪である可能性は高くなります。これは「インフルエンザ」に置き換えても同じです。流行期には陽性率が上がるし、流行していない時期であれば陽性率は低い状態にあります。
他にも陽性率を上げる原因はあります。例えば、今、この時期に検査を求めている人は、たいてい自覚症状があります。「コロナかもしれないから検査をしたい」という人がたくさんいるということです。「たぶんコロナじゃないけど、念のために検査しようかな」という人よりも「たぶんコロナだと思うんだけど、それならそれでコロナだと言ってほしい」という人が検査を受けているということです。そこに来て、日本はPCR検査の拡充をそこまでしてきませんでしたので、限られた検査に自覚症状のある人が集中しているため、陽性率は上がってしまう傾向にあるのです。
ちなみに、PCR検査は「偽陽性がほとんど出ない検査」であり、「たくさん偽陽性が出る」というのは、初期に語られたデマです。なので、日本だけ特別に偽陽性がたくさん出ているということはありません。日本だけ感度が高すぎるということもありません。これはPCR検査の仕組みを知らないことによるデマです。
そもそも黒川敦彦は、「PCR陽性=感染ではない」などとホザいていますが、自身が新型コロナウイルスに感染した時には、素直にPCR検査を受け、「陽性と出たから街宣を休む」と言って、鬼のように漢方薬をチャンポンして飲んでいました。(※今回の記事のために、有料部分の一部を特別に無料公開することにしました。)
言っていることとやっていることが全然違うのが「NHK党」なので、皆さんにも早く気づいていただきたいと思うし、こんなバカに煽動されているほど、僕たちは暇ではないと言っておきたいと思います。
黒川敦彦は、カルトとつながっている他党の批判をしていますが、その前に黒川敦彦自身が「カルト」と付き合ってきた話を棚に上げていることは指摘しておかなければなりません。
その上で、ほとんどの人がPCR検査のメカニズムを知らないことを良いことに、こうしたデマを流し、社会に混乱を巻き起こしています。これだから、僕はずっと「NHK党=反社会的カルト集団」だと訴えているわけですが、僕の知名度や発信力が不足しているので、いまいち世間の皆様に伝わりません。頑張ってまいります。
■ 全国の感染状況まとめ(7月27日版)
さて、全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。
本日の日本全国の新規感染者数は20万9694人になり、死者数はどんどん増えてきて129人になりました。25都道府県で過去最多を更新していますが、今後、ますます地獄が広がる可能性があります。
いよいよ新規感染者数が大爆発しており、東京都では50人に1人ぐらいのペースで感染しているのではないかと予測されています。そして、東京以上に感染者が深刻なのは、京都府、大阪府、福岡県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県です。特に、沖縄県はかなり危険な状態に陥っています。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
ここまで感染者が増えてしまうと、日常生活さえ危険な状態になりつつありますので、選挙の取材を中止することも検討しなければならない事態に入っていると思います。さすがに、ますます医療が逼迫する状態になってしまっては困るので、緊急事態宣言を発令しなければならないはずですが、緊急事態宣言はおろか、マンボウすら発令されない事態に、いよいよ「オミクロン株はただの風邪」というデマに国民全体の脳味噌がアハつかせているのだと思います。さすがはガーシーを当選させてしまう国です。完全におしまいです。個人でできることには限界がありますが、岸田政権のクソ加減を改めて感じずにはいられません。さすがはカルトに中枢が汚染されているだけのことはあります。
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