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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#283)。

 3月から4月にかけ、約90本もの選挙を取材しており、次から次へとレポートを出していかないと追いつかないため、いちいち立花孝志の動画に付き合っている暇はないのだが、裁判終了後、相変わらず裁判所の前で、名誉毀損に値するレベルの信者向け動画を撮影し、看過できる内容ではないと判断したため、ここにまとめておくことにする。なお、実際の裁判の内容と異なる部分がほとんどだが、いちいち検証している時間はないので、こちらは裁判で粛々とやっていくこととして、名誉毀損、あるいは脅迫にあたる部分だけを淡々と抜粋することにする。

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 問題となっている動画は、立花孝志が4月28日にアップしている「【ちだい裁判解説】変わらない、ちだいの妄想!?~選挙ドットコムも見てください!~」という動画である。
 まず、「石渡貴洋さんの話を出されたら困るから空想を書いたという主張をした」という話は、まったくのデタラメである。石渡貴洋さんに迷惑がかかることを避けるために一定の配慮してきたが、立花孝志はこれまで石渡貴洋さんからお願いされた「配慮してほしい」という願いはことごとく無視をして、今日まで何度も名前を出している。ただし、石渡貴洋さんが覚悟を決めて「弁護士ドットコム」に取材されることになったため、彼の名前や被害については公の事実となり、晴れて配慮する必要がなくなったと言える。
 なお、立花孝志は石渡貴洋さんが「恒心教」による被害を受けていることを理由に、私に送り付けられているパンフレットの犯人が「恒心教」であると言いたいようであるが、その主張には無理がある。この点については、裁判で明らかにしていく。なお、私の証言者に対する名誉毀損が確認されたので、証拠として書き起こしておく。

(10:42~)
「もうぶっちゃけ、もうちだい君に勝ち目は1ミリもないというふうに思っています。あの、で、ポイントはその元コールセンターの、NHKから国民を守る党のコールセンターのノリコさんっていう方なんですが、まあ、この方が言っていることと、この方は武元君がやったとか言っているんですね。で、やってないことの証拠って出せないので、『さあ、困ったな』というようなことを思ったんですが、いわゆる、その偽証罪とか覚悟で出てこられたら、どうしようもできない。どうしようかなと思ってたところ、まあ、このノリコさんっていう人がですね、まあデタラメなことをですね、まあ、ノリコさんの書いてることと、実際に録音している内容ですね。まあ、山本麻白弁護士が、このノリコさんの自宅に行って対応している内容がちゃんと録音されていたために、このノリコさんが裁判に出した陳述書というもので、いかにデタラメな、自分にとって有利なことを言っているのかが明らかになりました。第三者である僕って、当事者ではない僕にも分かりました。っていうのは、ノリコさんはこう言ってます。宅配便業者を装って、弁護士を名乗る女とわけのわからん男が来たと、こう言っているわけですね。でも、録音テープを聞いたら、ちゃんとピンポンを鳴らして、佐川急便ですとか、クロネコヤマトですとか、一言も言ってないです。普通にチャイムを鳴らして開けているんですよ。だから、その最初の宅急便業者を装ったから嘘なんですね。その後も、来たことの要件についても、あなたが裁判をしてるから、あなたの住民票はここ、でも、あなたの裁判をしているところは、また千葉県の違う所にあるから、あなたがどこに住んでいるのかを確認に来ました。これ、弁護士としては、当然の業務なんです。だって、訴えられてきたわけです。ある方が。訴えた人はそのノリコさんなんです。そのノリコさんは市川市に住民票があるのに、全然違う千葉県のナントカ群ナントカ町っていう所に住所があるって言って訴えてきたんです。で、訴えられた人はそんなことは全然やってないから、逆に訴え返してって弁護士さんにお願いしに行ったんです。で、弁護士さんが、じゃあ、この人の住所を一応、確認しましょうと。市川市だと聞いているのに訴状では違う街の住所を書いているから、じゃあ住民票を弁護士の資格で取れるんで、取ったら市川市だったんで、ピンポンって鳴らしたら、ああ、あなた本当にナニナニノリコさんですよねっていうのは、インターネットでは成りすましている人がいるんですよ。まったくノリコさんではない人がね、ノリコさんのフリをしている可能性があるので、ここに住んでいるかっていう確認と、本当にあなたがマルマルノリコさんですかっていう確認に行っただけのことです。この説明をしてるのに、なんか意味のわからない訪問だとかって警察を呼び出したのが、このノリコさんっていうことなので、裁判所としたら、ノリコさんが、武元君や川口君なり、何か録音したものを持ってるんだったら、それは、すごい間接的な証拠としてね、物的な証拠になるんですが、要はノリコさんの記憶を文章にしているだけなので、じゃあ、この記憶を証拠として持って行くためには陳述書の提出だけでは当然ダメで、異議があれば、陳述書自体、証拠能力があるんですが、相手方が「いや、この陳述書、このノリコさんの陳述書っていうのは信用できない」ってなると、証人尋問ってなるわけね。で、今回は証人尋問を前回、申請をしてですね、来月5月14日の日に松戸で行われている、いわゆるNHK党が原告の裁判で、このノリコさんの証人をする日が決まるという流れになっていて、今日、裁判長にはその旨、説明をしました。5月14日の日に、このノリコさんの証人がいつになるのかを決めるということになりました」

 まず、この立花孝志の話には、非常に大きな問題がある。
 それは、そもそも山本麻白弁護士は、私の証言者である「ノリコ」さんと係争する予定の人のために家を訪問していることになっているのに、立花孝志にそのやり取りの内容が提供されていることである。
 立花孝志は、ノリコさんとノリコさんが訴えようとしていたとされる人間との裁判には、まったく関係していないはずである。にもかかわらず、ノリコさんとどのようなやり取りをしたのか、その録音テープまで第三者であるはずの立花孝志に提供されているというのは、明らかに筋が通らない。
 もし、どのようなやり取りがあったのかを立花孝志に提供されているのだとすると、山本麻白弁護士が懲戒レベルの守秘義務違反をやらかしていることになる。あるいは、実際は立花孝志のために、仕事納めも終わっているはずの年末の夜という非常識な時間帯にわざわざ家を襲撃しに行った可能性すら出てくる話である。
 いずれにしても、立花孝志の証言により、私の証言者が山本麻白弁護士によって自宅を訪問され、そのやり取りが立花孝志に提供されていたことが判明したため、山本麻白弁護士が私の証言者の自宅を訪問したことが、立花孝志と無関係ではなくなった。私の証言者は、立花孝志に情報提供するために弁護士の特権が使われて自宅が特定され、年末の夜遅くに訪問されるという身の危険に晒されたも同然である。こうなれば、立花孝志の裁判を有利に進めるために自宅を訪問したと言われても否定できまい。このような犯罪まがいのことをしておきながら、立花孝志はこう畳みかける。

(14:48~)
「で、だいたいそれが決まってから、5月14日に決めると、だいたい2か月後の7月になるので、こちらの裁判も7月以降の、調書が上がってくる8月にしましょうかって裁判長から打診があったんですが、いやいや、念のためにこのノリコさんが出てこない可能性があるので、もう5月の14日の次の週ぐらいに入れてもらえませんかということで、まあ、それは確かに。現にそのノリコさんっていう人はですね、何と書いてるかって言うと、裁判所に行くと、立花さんやその支援者に、なんか撮影されたり、追いかけ回されたりするから、怖くて裁判所には行きたくない。裁判所で証言なんかしたら何されるか分からないって書いてるんですよ。いやいや、だったら陳述書を出さなければいいんじゃないのって。本人関係ないわけだから。このノリコさんがお金を払うとか払わないとかじゃないんですよ。ノリコさんがちだい君の側に立って証言するって言って、自分が陳述書を出したわけだから、もう陳述書を出している時点で裁判に関わっているわけです。でも、これたぶんノリコさんは証人、陳述書で嘘をついてもセーフなんですよ、罪に問われない。ところが、陳述書を出して裁判に呼ばれて嘘をつくと、犯罪になります。偽証罪になるんで、だから、出たくないって言っているのかもしれません。よくわかりませんが、元コルセンボランティアっていう人については、まったくちょっと信用できるような人ではないということをですね、まあ明らかにしていって、もちろん、それだけじゃなくて、あのやっぱりデタラメなことをですね、裁判所に陳述書とはいえですよ、そういったことを、もしやっていることがはっきりと分かればですよ、これについては、それに対しては武元君が非常に名誉を傷つけられていたりとか、余計なその弁護士さん事務所に行ったりして、武元君も陳述書を書かなければいけないっていうことになっていますので、これは裁判の対象になってくるということで、あのノリコさんに言えることは、もう今さら下がっても無理です。もう陳述書を出している時点で、えー、出てきても出てこなくても同じなので、あの、出てきて本当のことを喋っていただきたい。あなたがそれが正しいと思うことをそのまま喋っていただきたい。ただ、あなたが山本麻白弁護士とやった会話について、あなたがそれを文字にしていることが、いかに録音している内容と違うか。言い間違いとか、そんな次元じゃないんですよ」

 これは私の証言者に対する「脅迫」だと考えている。
 裁判で証言をさせないための工作であり、もはや立花孝志の裁判のために山本麻白弁護士が、弁護士の特権を使って私の証言者の住民票を取り寄せて自宅を訪問したと言っても過言ではない。わざわざ私の証言者の自宅を訪問して、その様子を録音し、それを公開すると言って立花孝志が脅している。山本麻白弁護士の本当の目的は一体、何だったのだろうか。
 言うまでもないが、のちの裁判の重要な証拠となるため、しっかりと保存している。また、この先は余談であるが、立花孝志にどれだけ余裕がなくなっているのかは知らないが、信者向けにこのようなことまで言っていて、国政政党の代表としては聞き捨てならない発言であるため、こちらも記録しておきたいと思う。

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(18:33~)
「で、これはもう何度も言っていますが、刑事事件としても、提起しています。もう、ちだい君は今、もう容疑者という形で調べられている状態ですので、あの、本当に、石渡貴洋さんの記事を読んでもらえば、ちだい君が、ちだい君自身が騙されているっていうことに、気づけないのかな。どうなのかな。ちょっと、ちだい君の知能指数とかがよくわからないので。あの、普通ね、今回ここまで書いてます。普通、ちだい君の家に、あの、中村典子の典子を使ってね、とか、加陽麻里布の麻里布を使って、嫌がらせの郵便物が届いて、それの連絡先が、うちの党を離党した沓澤君であったりとか、別の人の電話番号書いてたら、普通の人は犯人はNHK党の関係者じゃないとわかるんですよ。ある程度の大人ならね。でも、ちだい君の知能指数って小学校の低学年、まあ、3年生か4年生ぐらいで、たぶん止まってるのかな。NHK党の関係者の名前で送られてきたから、NHK党が犯人なんだっていう人が、ちだい君を応援している人たちってそういう人たちで、まあ、ある意味純粋と言うか、まあ、障害者認定されない障害者。これは言い方悪いかもわからないんですけど、本当にちだい君が犯人はNHK党とか、立花の支持で動いているっていうんだったら、正直、病院に行った方がいいと思います。それぐらいの、あの、レベルの話ですよ」

 ちなみに、立花孝志は何度も「容疑者」であることを強調しているが、私が警察から事情を聞かれたことは一度もない。「知能指数が小学3年生か4年生で止まっている」だの「障害者認定されない障害者」だの、およそ国政政党の代表が口にする言葉ではない。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 立花孝志いわく、パンフレット事件については柏警察署が捜査をしているそうなので、必死に動画を連投しているようなのだが、動画を出せば出すほど、うっかりした発言をしてしまうのが立花孝志という男である。
 今回も、私の証言者の自宅を山本麻白弁護士が訪問した件について、立花孝志と山本麻白弁護士がつながっていることを自供している。裁判が終わった後に発狂している様子から察するに、どうやら立花孝志の思い通りにならなかったようである。今回も「ちだい君に勝ち目は1ミリもない」と豪語している立花孝志だが、裁判の行方にますます人々の目が集まる。

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