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【選挙ウォッチャー】 八重瀬町議選2018・分析レポート。

取材した選挙の数があまりに多すぎて、いよいよ毎日レポートを出していかないと追いつかないことになってまいりましたので、本当は多くても2日に1回ぐらいのペースで有料レポートを出していくぐらいじゃないと買っていただけないのですが、もう買ってもらえるとか買ってもらえないとかじゃなく、とにかく放出していかないと追いつきません。おなかいっぱいのダムみたいな感じで、なりふり構わず、どんどんレポートを出していこうと思います。

八重瀬町は定数16に対して17人が立候補し、明らかにポンコツっぽい候補は存在しないため、落選するのはたったの1人ですが、一応、選挙としては成立しています。八重瀬町には大きな米軍基地は存在せず、再編交付金をもらえるような裕福な土地ではないのですが、那覇市に近いこともあって、経済的には順調に推移していると思われます。やはり基地がない街の方が最初から再編交付金なしで物事を考えられるので、財政が安定し、政府から脅されることがないので平和です。


■ 2018年の沖縄統一地方選のデータ

沖縄統一地方選は県内26市町村(5市21町村)で議会議員選挙が行われ、合計の定数は361となり、立候補したのは430人でした。およそ84%が当選する計算になり、競争率は1.19倍です。立候補した人達の内訳は、男性が389人、女性が41人ということになり、女性の割合は約1割。政治の世界にはほとんど女性がいないため、働くママさんの声が届かないというのが現代の日本の政治です。これを改善するためには、そこらへんのママさんが政治を変えるために立ち上がることが大切であり、頑張る女性たちをもっと応援していく環境が必要かもしれません。臭いオジサンばかりの政治になってしまうより、パワフルなママさんがもっと活躍することを願いたいと思います。

なお、年齢別で見ると、20代で立候補したのは2人だけ。そのうちの1人は名護市の吉井俊平さんの25歳で、もう一人は読谷村で落選した29歳の男性です。30代が27人、40代が66人、50代が113人、60代が182人、70代が40人。つまり、20代と30代を足しても70代の候補より少ないということです。これもまた若者たちがもっと政治に参加しないと、ジジィ&ババァ中心の古臭い政治が展開されていくことになります。しっかりと物を申せる若者が出てこないと、この国はどんどん暗くなってしまうということになります。

9月30日の沖縄県知事選で、玉城デニーさんに投票するか、佐喜眞淳さんに投票するか、それとも渡口初美さんや兼島俊さんに投票するかを迫られているわけですが、誰に投票しても、それだけで沖縄の未来が変わるわけではありません。やはり「一緒に沖縄の明るい未来を作っていかなければならない」のです。だとすると、ろくすっぽ仕事をする気配のない隠れ自民の臭いジジィばかりではなく、本当に街のために仕事をする気で溢れている人たち、特に若者や女性に託していくことが大切ではないかと思います。もっと若者や女性が政治に参加をして、市民目線で政治をしていかなければ、沖縄に限らず、日本は良くならないのだと思います。


■ 選挙期間中にも米軍ヘリが緊急着陸する事故が起こる

東京ではまったく報じられませんが、この沖縄統一地方選の最中にも久米島空港に普天間飛行場所属のUH1多用途ヘリが緊急着陸しました。緊急着陸なので、大事故には至らなかったのですが、これにより滑走路が使えなくなったため、那覇-久米島便を運行する琉球エアーコミューターの2便の出発が最大1時間半遅れ、乗客94人に影響が出たといいます。この米軍ヘリは空港に着陸することに事前の連絡はなく、計器に警告が表示されたため、予防着陸させたといいます。あとで防衛省に電気系統の不具合で予防着陸したことを事後報告したそうですが、空港で1時間半の緊急点検の末に再び普天間飛行場に飛び立ったということです。久米島には2005年に町宇江城の農道に嘉手納基地のHH60救難ヘリが不時着したことがありますが、13年ぶりの不時着となりました。実は、米軍ヘリの緊急着陸、不時着、ほとんど墜落に近い事故はここ最近、多発傾向にあります。八重山日報が「今日も中国の漁船が来た」などと報告していますが、米軍の事故をカウントしていった方がよっぽど沖縄県民のためです。


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