見出し画像

【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#84)。

 ここ数日は、「コロナはただの風邪」だと思っているバカが、街に繰り出して大暴れする計画を立てていましたので、皆さんがうっかり近づかないように注意喚起の記事をお届けしましたが、今日は本格的に新型コロナウイルスの最新情報をまとめたいと思います。
 まず、いろいろな新しい情報をまとめる前に、世の中はあと1週間ほどで夏休みが明け、子どもたちが学校に行き始めます。しかし、これだけ感染者が溢れている状況で学校を再開すれば、今まで以上に酷い地獄が広がることは確実です。少なくとも、2学期は「オンライン授業」を主体にしなければならないということは伝えておきたいと思います。働いているお父さんやお母さんには過酷な環境となりますが、ロックダウンと補償を急がなければなりません。


■ 地獄のバカさ加減の小池百合子知事

画像1

 そろそろ皆さんも気づいていると思いますが、小池百合子都知事は、地獄のバカさ加減です。先日、都内の中高生たちの修学旅行を原則として中止することを発表しましたが、オリンピックやパラリンピックは予定通りに開催するとしています。
 青春をぶち壊しにされた学生たちから「なんで国境を跨ぐオリンピックは開催するのに、県境を跨ぐ修学旅行は禁止されるのか」という、ぐうの音も出ない声が寄せられていましたが、それでいてパラリンピックの「学校連携感染プログラム」は予定通りに実施し、都内の8自治体13万人の児童がパラリンピックを観戦する計画だそうです。
 これには記者からも「都民の理解は得られるのか?」と質問が飛びましたが、小池百合子都知事は「ぜひ理解していただきたい」とコメント。理解を得るのではなく、「理解しろ」と押し付けるスタイルです。クソババァにも程があります。


■ 地獄のバカさ加減の萩生田光一大臣

 これだけ感染が拡大しているので、この状態で小中学校の2学期が始まると、児童を中心に感染が拡大し、さらに家庭内感染によって、父母の命が危険に晒されます。まだ多くの学校では2学期が始まっていませんが、2学期が始まる前から、子どもの感染はこの1週間で1.4倍に膨れ上がっているのです。
 しかし、文部科学大臣にして、9月末にも誕生する河野太郎政権では官房長官に任命されると見られる萩生田光一大臣は、「換気の徹底」を求めただけで、2学期は通常通りに始める姿勢を示しました。児童間の接触が多いばかりか、学校給食もあるのに、「換気」だけでどうにかなると思っているのですから、だいぶ頭がイカれています。脳味噌、ゴミでできとるんか!
 実際に感染が爆発して、たくさんの子供や父母が苦しまないと学校を休校にしないスタイル。もはや「事前に想定して手を打つ」ということをしないバカさ加減です。こんなに愚かな人間たちが政治家をしているんだということを皆さんには知っていただきたいと思います。


■ 12歳から17歳の子供の副反応について

画像2

 日本では「つばさの党」をはじめ、ワクチン陰謀論者たちが大暴れしており、「子どもへのワクチン反対」と声高に叫んでいるのですが、先日、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が12歳から17歳の子供たち約890万人の有害事象を報告しましたので、参考になると思います。
 アメリカでは、12歳以上の子どもたちにもガシガシとワクチンが打たれているため、日本より先にデータが揃っているのですが、これによると、ファイザーのワクチンを接種した約890万人のうち、重篤な有害事象は863件でしたので、確率としては約1万人に1人の確率。そのうち心筋炎は397例だったので、約2万2400人の1人の確率で心筋炎を起こします。なお、心筋炎の死亡例はありません。
 これを宝くじに換算すると、有害事象に直撃する確率は、ズバリ、「ナンバーズ4」のストレートを1枚だけ買って、それが当たる確率と同じ。心筋炎になる確率は「スクラッチくじ」を10枚買って1等の300万円が当たる確率と同じくらいです。金額にすると、ナンバーズ4のストレートが当たると約90万円。
 なお、死亡例(ワクチン接種から1週間以内の死亡)については14例あり、このうちの2例は自殺。6例が原因不明。肺塞栓が2例、頭蓋内出血が2例、心不全が1例など。ワクチンとの因果関係はわかりませんが、14例すべてがワクチンに因果関係があると仮定して、その確率は63万5714分の1となり、理論値で2億円が当たる「ロト6」を10枚買って当たる確率と同じくらい。実際はもっとリスクが少ないと考えられます。
 宝くじの場合はお金がもらえるけれど、副反応の場合は健康を害することになるため、ちっとも嬉しくありませんが、どれくらいの確率なのかを知っておくだけでも、打つべきか打たないべきかを判断する材料にはなるのではないでしょうか。新型コロナウイルスに感染する確率、重症化する確率、死亡する確率を天秤にかけた時に、どちらが得なのかをよく考えると良いでしょう。
 ちなみに、CDCはこのデータを踏まえ、引き続き、12歳以上へのワクチン接種を継続することを推奨するとの結論を出しています。[CDC


■ 高齢者のブレイクスルー感染は要注意

 アメリカのバイデン政権は、国民の3本目のブースター接種をすると発表していますが、科学者たちは「若い人たちにも3本目が必要かどうかはわからない」と慎重論が出ています。
 イスラエルの専門家は「ワクチン接種をしても時間が経つと抗体価が下がってくるので、高齢者には3本目が必要だ」と言っていましたが、アメリカでも「ブレイクスルー感染した人の約74%が65歳以上」というデータがあるため、若い人には慎重になるべきだとの意見が出てきています。
 ちなみに、2回接種しているのに感染して入院したのは8054人となっていますが、このうち約20%が死亡したということで、高齢者は抗体が失われるのが早く、ワクチンを接種しても重症化する可能性がなくなるわけではないため、引き続き注意が必要であるということです。[ロイター


■ 30歳以下の男性はファイザーにするべき

 もし日本が科学的に物事を考えられる国ならば、30歳以下の若者にはモデルナではなく、ファイザーのワクチンを採用するべきだと思います。これは、カナダの研究データでモデルナ製のワクチンの方が、ファイザー製のワクチンよりも心筋炎になるリスクが2.5倍高い可能性があると示されたからです。
 日本では年齢に関係なく、職域接種などでモデルナが採用されているところですが、データに基づくならば、特に若年層の男性は「ファイザー」の方が心筋炎のリスクは少ないです。アストラゼネカのワクチンが40歳以上に限定されていることからしても、30歳以下の若い男性をファイザーに限定することは可能なはずです。少しでもリスクの少ない選択をするべきではないでしょうか。
 なお、日本ではまったく触れられていませんが、ワクチンを接種した後は1週間ぐらいは絶対安静にするべきで、絶対に激しい運動をするべきではありません。肉体労働の方やアスリートの方は、しばらく休養した方がいいでしょう。[ロイター


■ コロナ封じ込め成功国・ニュージーランドの今

 ニュージーランドは、世界でも珍しい「コロナの封じ込め」に成功している国です。情弱のネトウヨたちは「アメリカやイギリスに比べたら、日本は優れている国だ」と口々に言いますが、アメリカやイギリスは世界有数の失敗国であり、失敗している国と比べて「自分の方が勝っている」と言ってしまうのは、オジサンが小学生と腕相撲をして「自分より弱い」と言っているようなものです。これまで比較対象が「成功国」ではなく「失敗国」だったために、「あの国よりマシだ」と言って何もしなかったツケが、今日の地獄につながっています。本来、政治家が目指さなければならないのは、下を見て安心するのではなく、上を見て「もっと優れた政策を取ろう」ということなのです。今ではアメリカやイギリスに追いつかんばかりの医療崩壊が起こり、今の医療崩壊の末に患者を自宅で見殺しにする政策は、アメリカやイギリスを大きく下回る愚策です。ワクチン接種も遅れている日本は、こうした失敗国と比べても酷い状態にあります。アメリカでは野戦病院が作られ、1人でも患者の命を守るために奮闘していましたが、日本では「だって、しょうがないじゃないか」の一言で見殺し。これほど命が粗末に扱われている国はかなり珍しいのです。
 世の中には「コロナの封じ込め」に成功し、今日までコロナ前と変わらない生活をしてきた国があります。その一つが「ニュージーランド」です。先日、およそ半年ぶりに首都オークランドで感染者が1名確認され、その日のうちに政府の話し合いが行われ、なんと、その日の深夜にはニュージーランド全土を「警戒レベル4(最高ランク)」に指定し、いきなり全土をロックダウンしたのです。感染者がたった1人見つかっただけなのに、首都のオークランドだけをロックダウンするのではなく、ニュージーランド全土をロックダウンする。この決断をしたアーダーン首相は「デルタ株はゲームチェンジャーだと言われてきた。世界の惨状を見れば、それは明らかだ。チャンスは1回しかない。ニュージーランド全土をロックダウンする」と述べ、国民に理解を求めました。このメッセージを受け取った国民は、完全に出歩くのをやめて、街はゴーストタウンのようにひっそりと静まり返ることになったのです。
 そして、このロックダウン政策の後になって、ニュージーランドでは10人の感染者がいたことが判明しました。1人見つけた時点で「感染者がたくさんいるかもしれない」という判断は当たっていたのです。ニュージーランドの保険省は「現時点で50人から120人の感染者が予測される」と声明を発表。移動をできる限り少なくする必要があると述べ、ニュージーランドは今、再び日常を取り戻すために、国民全員が協力しているのです。
 ニュージーランドは、中国共産党が支配している国ではありません。情弱のネトウヨが想像するような、銃を持った軍隊がウロウロして、出てきた奴がいたら射殺も辞さないという国ではありません。正しい戦略、正しいメッセージを伝えれば、国民は納得して協力をする。日本にニュージーランドのようなことができないとは思いません。私たちは「失敗国」を見て、それよりはマシだと思うのではなく、「成功国」を見て、それと同じような戦略をしなければならないのです。
 本当は、この期に及んで「どれだけ中抜きをできるか」を考えるようなクソ政治家ばかりでなければ、今からでもニュージーランドと同じように「コロナの封じ込め」をして、今まで通りの生活を取り戻すことはできます。そもそも「やっていないだけ」なのですから、まずは「やる」という超根本的なことが必要なのです。[日本経済新聞


■ 全国の新規感染者数(8月21日版)

 全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で完結に状況をまとめております。

北海道:579人。4日連続500人超え。スナックで集団感染多数。
青森県:83人。弘前市、市内の学生支援のためにアップルパイを配る。
岩手県:25人。医療資源が乏しくギリギリの状態との懸念。
宮城県:273人。過去2番目の多さ。そのうち仙台市が169人。
秋田県:36人。秋田市のミュージカルイベントでクラスター発生。
山形県:69人。ソーラーパーク太陽光発電所で12人の集団感染。
福島県:109人。いわき市の事業所でクラスター発生。
茨城県:365人。自宅療養者数が先月比15倍と急増している。
栃木県:244人。1回目のワクチン接種率のワーストで沖縄県と並ぶ。
群馬県:325人。過去最多。家庭内感染のない無症状者は自宅療養へ。
埼玉県:1875人。パラリンピック観戦の小学校は1校だけ。
千葉県:1761人。10日連続で1000人超え。6人死亡。
東京都:5074人。港区のビジネスホテルで自主隔離の45歳死亡。
神奈川:2705人。横浜市立の小中学校は8月中は臨時休校へ。
新潟県:127人。新潟市66人、長岡市16人、五泉市16人。
富山県:132人。富山県も自宅療養があり得ると知事発言。
石川県:69人。酒類を提供しない飲食店で2人感染。
福井県:30人。サンドーム福井で1日1000人の集団接種。
山梨県:87人。富士河口湖町の宿泊療養施設に医師常駐で医療体制強化。
長野県:150人。飯田市が宿泊業や飲食業、理美容業などに優先接種。
岐阜県:345人。過去最多。宿泊療養施設が対応能力超えたら自宅療養。
静岡県:632人。浜松市の特養ホームで集団感染。ワクチン2回接種済。
愛知県:1445人。過去最多。入院できなくなる可能性高。3人死亡。
三重県:427人。秋の国体中止を要請。緊急事態宣言要請へ。
滋賀県:230人。4日連続で200人超え。累計8787人。
京都府:547人。部活動を含むすべての教育活動を停止。
大阪府:2556人。自宅療養者の往診体制を整える方針。
兵庫県:1025人。1週間足らずで奈良県警の警察官22名感染。
奈良県:188人。緊急事態宣言よりワクチン接種優先と知事が明言。
和歌山:80人。2日連続で最多更新。田辺市の飲食店で集団感染。
鳥取県:26人。米子15人、鳥取10人、倉吉1人。
島根県:17人。松江8人。島根あさひ社会復帰促進センターでも感染者。
岡山県:2511人。千葉の新生児死亡を受け、感染妊婦の受入整える。
広島県:381人。4日連続で最多更新。広島市177人、福山市80人。
山口県:86人。サンデン交通の下関-福岡線が全便運休に入る。
徳島県:54人。進学や就職を控える高3を対象にワクチン優先接種。
香川県:90人。高松市45人、丸亀市14人、三豊市5人。
愛媛県:69人。松山市が6割。ワクチン2回接種の80代1人死亡。
高知県:87人。70代の男性がワクチン接種後に死亡。県内12人目。
福岡県:1070人。福岡市430人、北九州市176人。
佐賀県:122人。佐賀商業高校の部活でクラスター発生。
長崎県:86人。長崎市24人、佐世保市26人。
熊本県:247人。猫の預け先がなく入院拒否の50代男性死亡。
大分県:215人。5日連続で最多更新。病床使用率は50%。
宮崎県:85人。過去最多更新。高齢者施設で15人の集団感染。
鹿児島:231人。天文館の飲食店は閑散、公園では若者が酒盛り。
沖縄県:743人。米兵30人がブレイクスルー感染。
パラ輪:15人。海外選手1人を含む。この選手は選手村滞在ではない。

 今回から47都道府県以外に、東京パラリンピックの情報を盛り込むことにしました。パラリンピックでも感染が目立っており、既に100人以上の関係者が感染しています。まもなくパラリンピックが開催されることになりますが、頭がイカれている以外のナニモノでもありません。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 東京都のPCR検査は完全に飽和しているため、実際には4~8倍、酷い場合には10倍ぐらいの野放しの感染者がいると考えられる東京。ここでワクチンも打たずに日常的な生活をするのは、非常にリスクがあります。とにかく人と触れ合わないこと、とにかく人が食事している場所に立ち合わないことが何より大切です。
 そして、東京に住んでいる人の50人に1人以上は新型コロナウイルスに感染したことがある計算になり、実際にはもっと多くの人が抗体を持っている可能性があります。政府や東京都は今すぐに手を打たなければ、異常な数の死亡超過を出すことになるわけですが、今もパラリンピックを開催し、ここに小中学生を連れて行こうとしているのですから、世界有数のクレイジー国家であると言っておきたいと思います。この国、マジでヤバいです。

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。