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【新型コロナウイルス】 危険厨の防護マニュアル・第4章。

思えば、僕の人生は大きな災害のたびに変わってきたような気がします。福島第一原発事故の時は、汚染された食品がまるで安全であるかのように振る舞われたため、それに対抗するために片っ端から測定し、本を書きました。今回の新型コロナウイルスでは、政府がろくすっぽ検査をしないために、感染が疑われる症状が出ても治療もしてもらえないし、いつ急激に重症化するかもしれないのに家で寝ておくしかないし、その間に死んでいる人もどんどん出てきています。病院で働く医療関係者にまともな手当てもなければ、まともな防護体制もない。これでは働けないからと辞めていく人たちもいる。こんな状況で新型コロナウイルスに罹ったら、僕たちの命が本当に守られるのかどうかはわかりません。第4章となる今回は、やむを得ず出かける際の注意点をまとめたものになります。


【第4章】危険厨の行動制限

 アメリカ疾病予防管理センターが勧告を出していますが、新型コロナウイルスに罹らないためには、なるべく外出をせず、家にいるべきだとしています。終息までには1年以上かかるという予想もあり、1年以上もの間、まったく外出をしないというのはほぼ不可能。仕事のために公共交通機関を利用する人もいるでしょうし、早期に解除しなければ日本経済に深刻なダメージがあるということで、本当は十分に感染者が減っているとは言えないのに自粛要請を解除してしまう可能性もあります。感染者が限りなくゼロに近づかない限り、自粛の解除が宣言されても、当分の間は気を付けなければなりませんので、いつか自由に遊びに行くことができると言われても、行く場所については慎重に選ぶ必要があります。なにしろ日本は、福島第一原発事故の直後には福島県産の米は安全だと言い、暫定基準値の500ベクレルの米が売られていた国です。1kgあたり500ベクレルなので、5kgや10kgといった単位で食べる米が高濃度に汚染されているのに、それを大丈夫だと言って食べさせた黒歴史を考えると、またしても「恐れることはない」なんて言い出し、なるべく旅行を楽しむように通達を出すかもしれません。それが日本という国です。危険厨の私たちは、福島第一原発事故の後の国の対応を見せられて以来、この国の発表をまったく信じられなくなりました。人の命よりも誰かの利益を優先するのが、日本という国の正義だからです。しかし、命あってこその旅行であることは間違いありません、生きていれば何度でも好きなだけ旅行が出来ますが、死んでしまったら三途の川の向こう側への片道切符です。あの世でどれだけ旅行を楽しんでも、この世の旅行会社はちっとも儲かりません。終息してからたっぷりと旅行を楽しみ、それまで苦しい経営を迫られていた旅行会社をたくさん儲けさせてあげればいいのです。それまでの苦しい経営をどう支えてあげるのかは、私たち消費者が考えることではなく、本当は国が考えるべき話なのです。消費者が旅行をしないせいだというプロパガンダに騙されてはいけません。何のために高い税金を支払っているのかって、こんな時に対応してもらうためではありませんか。私たちが自分の命や健康を守ることに専念しても、誰かに文句を言われる筋合いはないのです。


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