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【選挙ウォッチャー】 常陸大宮市議選2018・分析レポート。

昨日は、定数18に対して20人しか立候補しなかった常陸太田市議選をお送りしましたが、今回はもっと酷い定数18に対して19人しか立候補していない常陸大宮市議選をお送りします。自分の暮らす街のために働こうという若者は少なく、そんなものに目覚める人はネトウヨをこじらせたアホの若者ぐらいなものだったりするので、この国はだいぶ末期的な症状なのです。しかし、ほとんどの人が何も感じずに「日本はまだまだ捨てたモンじゃない!」とか言っているので、どれだけ末期的な症状になっているのかを見せて歩く人間が必要なのだと思います。日本全国の選挙を見れば見るほど、選挙ウォッチャーが必要だと痛感させられるので、僕以外にも選挙ウォッチャーをやってくれる人が本当に必要だと思います。

この中から落選するのは、たったの1人です。こうなってくると、ほとんど選挙の意味はないに等しくなってきますが、これが「日本の現実」なのです。少子高齢化が深刻すぎて存亡の危機にあるにもかかわらず、誰も何も考えない。本当は考えて行動する人たちが集まっているのが市議会のはずなのに、どいつもこいつも無能の集まりです。水戸で働く人たちの住宅街となっている常陸大宮市は、常陸太田市に比べると少しお金があるようですが、それでも人口の減少は避けられません。このまま寝言のように企業誘致を語るだけで、具体的な対策を打たないままで良いのでしょうか。


■ ガラケーテレフォンが象徴するジジィ感満載の市議選

「大宮の声、届けます!」と言いながらガラケーで電話をかけている姿をポスターに採用している秋山信夫さん。若者から見れば「携帯電話をかけている姿がナウいと思っているのかよ、ジジィ!」という話で、どうしてこんなポーズで選挙ポスターに写っているのかが全然わかりません。だいたい、ガラケーを使っている政治家のジジィは本当にジジィなので、新しい感性についていけません。スマホもSNSも使いこなせないジジィが何の努力も勉強もせずに市議会議員なんぞやったところで、この街が良くなるはずはないのです。僕もいずれジジィになった時には若者たちから「臭せぇんだよ、ジジィ!」と言われるかもしれませんが、歳を取っても最前線で活躍している感性の若い現役ジジィは、けっして臭いなんて言われません。そこらへんの一般人のオジサンやオバサンがガラケーを使っている分には「使いやすさ重視」ということで好きにしたらいいのですが、政治家というのは常に変わっていく時代に対応してこその仕事であり、古い価値観を現代に持ち込まれちゃ困るのです。こういう奴が時代について行けずに、いまだ「原子力発電は日本のベースロード電源」みたいな頭の悪いことを言っちゃうのです。このご時世に「ラクダに乗って移動しろ」と言ってもラクダが普及しないように、危険で効率が悪くて電気代が高くなるばかりの原子力発電がさらなる広がりを見せるはずがなく、原子力発電を積極的に採用しようと考える奴は、時代が30年止まっています。政治家になろうという若者も半分くらいはネトウヨをこじらせて役に立たないのですが、地方議会はどいつもこいつも感性の賞味期限が切れているジジィだらけなのです。どんどん賢い若者が立候補してこないと、日本の終焉はもう目の前まで来ているのです。


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