【選挙ウォッチャー】 宮城県議選2019・太白区レポート。
仙台市太白区は、定数5に対して6人が立候補しており、この中から落選するのはたったの1人。立候補している人たちの内訳は、自民党2人、公明党1人、共産党1人、社民党1人、無所属1人の6人です。ポスターを見た感じ、ポンコツそうな人はいないので、この中から誰が落選してしまうのか。地味なところに見どころがあります。
ここには立憲民主党の候補は出ていません。今回、立憲民主党と社民党が選挙協力しているという話があり、青葉区を除き、社民党が立候補する街には立憲民主党の議員を出していません。ここでは岸田清実さんが社民党なので擁立が見送られています。石田一也さんは立憲民主党推薦ということにはなっていますが、公認候補ではないので無所属扱いです。仙台市内では宮城野区と太白区で立憲民主党の議員が存在しないことになっています。
■ 社民党が唯一の議席を死守
今回の宮城県議選で唯一、社民党の公認で立候補しているのが岸田清実さんです。社民党から推薦をもらっている候補は栗原市で立候補しているのですが、公認候補は太白区の岸田清実さんだけです。仙台市議選を見てもらえば一目瞭然ですが、仙台市では社民党がそれほど弱くありません。市議選なら1議席を確実に獲得できるくらいの実力があるので、今年も岸田清実さんが議席を死守しました。実は、岸田清実さんは2007年に48票差で敗れたことがあり、以来、「48票を忘れない」をスローガンに選挙を戦っています。太白区長町に事務所を構え、地盤の長町、八本松、郡山で手堅く票を固めたといい、しっかり当選を果たしています。
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