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【選挙ウォッチャー】 四街道市長選2022・分析レポート。

2月13日告示、2月20日投開票で、四街道市長選が行われました。千葉市の隣にあるマイナーな自治体ですが、選挙の結果は、非常に面白いことになりました。オミクロン株による第6波がこんなに猛威を振るっていなければ、もっと取材ができて面白かったと思うのですが、危険厨である僕は、匝瑳市長選の取材をした時に元ヤンのオジサンにノーマスクで対応されてしまったトラウマで、「こうなったらポスターしか撮影せんぞ!」という気持ちになっていたので、こんなに面白い選挙だったのに、真相に迫る取材ができませんでした。おのれ、オミクロン株め!

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佐渡 斉  68 現 自民・維新推薦
鈴木 陽介 38 新 無所属(元県議)

現職の佐渡斉さんは自民党の推薦を得ていたのですが、それだけでは足りないと思ったのか、「千葉維新の会」からも推薦をもらっていました。僕が選挙ポスターだけでも撮影しに行こうと思った理由はここにあり、匝瑳市長選に続き、ここでも「維新」が手を伸ばしていたからです。

本当だったら、オミクロン株の波が収まるまで自宅でコツコツと情報をまとめていたかったのですが、これだけ維新がアチコチに手を伸ばしてくると取材しないわけにはいかず、維新はN国同様に「反知性主義」なので、オミクロン株をナメています。これだけ死者が生まれて大変なことになっているのに、とうとう「亡くなっているのは高齢者や基礎疾患のある人たちだけ」と言い出す始末です。高齢者も基礎疾患のある人も死んではならない。これは政治の基本です。昨今の政治で起こっている「弱者の切り捨て」が、命まで切り捨てられるようなことがあってはならないのです。


■ 千葉県は知事がバカである

四街道市の話をする前に、記事の無料部分で、どうしてもこれだけは言わせていただきたいです。僕が住んでいる千葉県は「知事がバカ」です。自分が生活している街の知事がバカだというのは、僕の生活にも大きな影響を及ぼすので勘弁してもらいたいのですが、一つだけ言っておきます。僕は知事がバカであることをとっくの昔に見抜いていたので、熊谷俊人なんかに投票していませんからね!

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こちらのツイートをご覧ください。まず、情報ソースが「デマゴーク」として悪名高い高山義浩のFacebookである時点でダメなんですが、アホによるアホの理論を信じて、キリッとした顔で「学校や幼稚園は閉じない!」と宣言しているのです。社会全体の感染者数を減らすのに「学校の一時閉鎖」が有効であることは、感染者数が全国最少の島根県の例を見ても明らかで、長野県でも分散登校を実施して感染者数が減り、まもなく茨城県でも効果が見えそうな状態にはなってきています。今回のオミクロン株の感染の中心が「子ども」であることは、感染者数の年齢別の内訳を見ても明らかです。

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これは千葉県が公表している新規感染者数の年齢別(引用元リンク)の割合です。オミクロン株になってから、10歳未満の割合はグングンと高くなっています。まず最初に子どもが感染して、それをケアする大人が家庭内感染するという構図になっています。実際、どんな感じでクラスターが起こっているのか、僕が住んでいる千葉県柏市の状況をお伝えしましょう。

 2月1日:中学校7人。
 2月2日:保育園5人。
 2月3日:小学校6人、小学校7人、小学校5人。高校6人。
 2月4日:保育園14人、保育園10人。高校12人。医療機関19人。
 2月5日:小学校5人。中学校5人。
 2月6日:小学校6人、小学校5人、保育園11人。
 2月7日:小学校5人、小学校5人。
 2月8日:小学校5人×2、小学校6人×2、幼稚園6人。
 2月9日:小学校5人×3、高校6人、高齢者施設9人。
2月10日:保育・幼稚園5人×3、小学校3件16人、中学校5人。
2月11日:小学校5人、こども園6人。
2月12日:小学校5人、小学校5人、小学校5人。
2月13日:高齢者施設21人、障碍者施設5人。
2月14日:なし
2月15日:こども園5人、小学6件42人、中学校6人、その他11人。
2月16日:なし
2月17日:保育園21人、小学校5人、こどもルーム7人、高齢者8人。
2月18日:保育園6人、福祉施設13人、スポーツチーム6人。
2月19日:こども園15人、高齢者13人、障碍者10人、病院15人。
2月20日:小学校5人、小学校11人、高齢者8人、障碍者7人。
2月21日:高齢者施設6人。
2月22日:幼稚園5人、こども園7人、小学校9人、中学校5人。
2月23日:幼稚園5人、障碍者施設8人。

そもそも沖縄県は、1月の死者をほとんど公表せず、オミクロン株は致死率が低いと豪語するデマをかました前科があります。2月に入ってから公表された1月の死者を数えれば、けっして致死率が低いとは言えなかったことがわかっており、データにおいてはまったく信用なりません。そこに来て、よりによって有名デマゴークである高山義浩のFacebookが情報ソースだとおっしゃるのです。脳味噌が沸いている以外のナニモノでもありません。2月に入ってから柏市で発生しているクラスターを見れば、幼稚園・保育園・こども園などの保育・幼児施設、小学校、中学校、高校でのクラスターがほとんどを占めていることがわかります。2月1日から2月23日までに発生したクラスターの人数は538人ですが、そのうち上記の子どもの割合は379人となり、実に70%に及びます。

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クラスターの7割が子供たちで、幼児施設と小学校だけで過半数を占める現状を考えれば、ここに対策をしなければならないのは誰の目にも明らかなのです。子どもたちが関連する場所でクラスターが起こっているという現象は日本全国どこでも見られます。逆に、高校生は全体の比率からすると、そこまで高くないのです。

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高校生より話が通じない保育園児たちの感染が少なく、感染の状況を十分に理解できる高校生だけが突出して感染しまくっているというデータを見た時に「おかしいな」と思わない時点で、どうかしているのです。「バカはバカ同士、同じ周波数で共鳴する」の法則に陥っているとしか思えません。そして、知事がこれだけバカだということは、より一層、市長の腕が必要になるということになります。寝屋川市は大阪府知事が致死レベルのバカでありながら、自治体としては奮闘しています。


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