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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#397)。

 2月5日の下関市議選と焼津市議選、2月12日の豊見城市議選が終わりまして、次は4月9日の統一地方選まで「選挙がない」という状態になりましたので、NHK党の「討伐隊」と称する団体に、あまり大きな動きが見られなくなりました。
 ただ、「討伐隊」が解散したわけでもなければ、活動を休止しているわけでもありませんので、選挙が近くなると、再び妨害行為が始まる可能性が残っています。なので、まったく警戒しなくて良くなったわけではないのですが、NHK党は今、のっぴきならない状態に陥っていると思われるので、参政党にウザガラみをするほどの余裕がないのではないかと考えています。


■ ガーシー問題で誤算の連続

 今、NHK党は、ガーシーこと東谷義和の問題で相当なリソースを割かれています。というのも、尊師・立花孝志でさえ、東谷義和が本当に帰国するのかどうかが分からず、もし本当に「帰国する」となったら、それこそが立花孝志にとって一番面倒臭い展開だからです。
 東谷義和が最も恐れているのは「逮捕」です。もっと言うと、東谷義和が単品で持って行かれる分にはまだマシですが、東谷義和をキッカケに芋づる式で仲間が全部持って行かれることになると、目も当てられない状態になります。
 警視庁の捜査は、どこまで進んでいるのか。
 東谷義和の帰国は、これこそまさに「人生を賭けたギャンブル」となっています。もし警視庁の捜査がそんなに進んでおらず、暴露系YouTuberとして名誉毀損や脅迫といった類の責任を取らされるだけで済むのであれば、帰国のギャンブルには勝ったことになります。が、もし暴露系YouTuber以外のところまで捜査が及んでいるとすると、東谷義和のギャンブルは「負け」ということになります。
 そもそも東谷義和がドバイで暴露系YouTuberとしてデビューしたのは、ギャンブルで借金をこしらえ、詐欺をして、一文無しになって海外に逃亡したからです。つまり、東谷義和は元来「ギャンブルに強くない男」なので、もし帰国するとなったら、それはそれでかなり面白いことになりそうです。
 おそらく尊師・立花孝志は、自分たちの身を一番に考え、何でもペラペラ話してしまうN国信者のマスコミから、東谷義和の捜査の進捗について、ある程度は聞いているのではないかと思います。なので、立花孝志は東谷義和に対して「帰ってこない方が良い」と進言しているのだと思いますが、どうせ警察のご厄介になるのであれば、「議員を除名された状態の方がダメージが少ない」と考えていると思います。
 しかし、東谷義和にとって「参議院議員」という身分の失うのも、恐怖なのではないかと思います。というのも、東谷義和がアチラの世界で「命を狙われかねない存在」であることは、尊師・立花孝志も認めています。国会に出席するのかどうかが問われ、世間から大いに注目されている状態では暗殺される可能性も低いですが、もし身分を失い、シノギが終わったと判断された瞬間に、東谷義和がドバイの砂漠のサボテンになっている可能性もゼロではないのです。なので、東谷義和としては、土下座してでも議員の身分にしがみつきたいと考えているのではないかと思います。
 抱きつきたい東谷義和と、抱きつかれたくない尊師・立花孝志。
 もし、東谷義和が帰国すると、まずセキュリティーを万全にしなければならなくなりますが、そのお金を負担するのは「党」となり、さらなる出費は避けられない状態になります。ただでも党の資金は枯渇に向かって一直線なのに、東谷義和のセキュリティーに1日あたり数十万円をかけるようなことにでもなれば、「ドバイに居てくれた方がマシ」となります。
 また、東谷義和が帰国をすると、尊師・立花孝志が責任者として、さまざまなケツを拭かされることになります。きょうび、寝たきりのおじいちゃんを介護するよりも頻繁にケツを拭かねばならず、いちいち東谷義和のワガママに振り回されることになるため、尊師・立花孝志の「うつ病」が再発しそうです。尊師・立花孝志は、メンタル弱めだからです。


■ 新橋SL広場が墓地にならなかった

平将門様に祟られている黒川敦彦が大暴れしていたのが2月8日の出来事

 実は、平将門様に祟られている黒川敦彦が、桜木町駅前で大暴れしていたのが2月8日。この時には既に、尊師・立花孝志がイモを引いていて、参政党への攻撃から撤退することを表明していました。
 そして、ここからが面白いのですが、実は、黒川敦彦らの「討伐隊」なるアホが桜木町駅前で暴れている頃、尊師・立花孝志は、いつものように新橋SL広場前で街頭演説をかましていました。ところが、ここには参政党支持者はおらず、立花孝志の演説を聞くために新橋SL広場に行く人間は皆無だったため、ただ一人でトラメガを持って立つだけになってしまいました。
 これがトラウマになったのか、2月8日をもって、新橋SL広場での街頭演説会は実施されなくなり、現在に至るまで、立花孝志は新橋SL広場に立っていません。あれだけ「参政党の聖地を参政党の墓地にする」と息巻いていたのに、誰も来てくれなくなり、立花孝志の墓地ならぬ「立花孝志の『ぼっち』」になってしまいました。


■ 国会デビューが「謝る」の東谷義和

 尊師・立花孝志は、東谷義和が帰国すると、誤算に次ぐ誤算になってしまいます。
 まず、国会でのデビュー戦は、「NHKの会長との直接対決」だと言っていましたが、そうはならず、いきなり「陳謝」から始まります。東谷義和が文章を読み上げ、「どうもすみませんでした」をやるところが全国中継されるという、とてつもなくダサいところからスタートします。
 ここで最も効果的なのは、「やーい、謝ってやんのー!」をやることだと思います。なにしろ、東谷義和は「謝ったら死ぬ病」なので、本人は「俺に投票してくれた人たちに謝っているんだ!」というところで心の折り合いをつけようとしていますが、「土下座谷義和」と呼んであげたり、「東谷・陳謝・義和」と呼んであげたり、何を話しても「あー、ちょっと待って、頭が高い、頭が高い」と煽ってあげたりすると、怒りで脱糞すると思います。
 実は、NHK党は「メンタル攻撃」を得意としますが、なぜ「メンタル攻撃」を仕掛けるかと言えば、「自分たちのメンタルが弱いから」であり、自分たちがやられたら思いっきりヘコんでしまうことを、あえて参政党をはじめ、いろんな人に仕掛けているのです。だから、こういう奴にこそ「メンタル攻撃」が一番効くわけで、謝った瞬間に、めちゃくちゃバカにして笑ってあげるというのが、彼らにとって一番堪えられない攻撃になります。
 ちなみに、これは参政党のゴレンジャーがやると逆効果で、一般の支持者がやるのが良いと思います。


■ 「討伐隊」の現在

 尊師・立花孝志がテンパっていることに加え、黒川敦彦がたびたび千葉に行って農業を楽しむようになり、中心メンバーである菊竹進が4月23日の武蔵野市議選に向け、駅頭での活動を重視するようになったため、参政党の候補者への攻撃ができなくなっているというのが現状です。
 実は、菊竹進は武蔵野市議選、丸吉孝文は江東区議選、片岡将志は八王子市議選を控えているため、正直、参政党を攻撃している暇があったら、少しでも自分の地域で票を増やすための活動をしたいという感じになっているのです。
 いかんせん菊竹進はダサいTシャツ屋さん、丸吉孝文は嫁と子供を九州に残している無職、片岡将志はガチ無職ということで、ここで議員になれなければ、ずっと「うだつの上がらない人生」からの脱却ができません。人生がかかっているので、他人の選挙の妨害しているほどの余裕はなくなってしまいます。
 そこに来て、黒川敦彦にとっても「誤算」が生じています。
 もし東谷義和が帰国して、議員として延命してしまうと、斉藤健一郎を繰り上げるために、尊師・立花孝志から受け取る予定だった「解決金」が支払われない可能性があり、黒川敦彦にとっても「おいしくない状況」が発生してしまいます。
 また、黒川敦彦は「衆院補選・山口4区」に立候補する予定で、そうなると4月11日告示となるため、かなり早い段階から山口入りをしなければならなくなります。今回はそこまで活動する気はなさそうですが、それでも世間から注目されるタイミングで大暴れしたいでしょうから、それなりにお金がかかるものと思われます。「出費はあるけど、収入がない」という状況になりますので、やっぱり参政党を攻撃するために時間とお金を使っている場合ではないということになります。


■ 大阪府知事選のカウンターは起こるのか

NHK党から最もターゲットにされやすい吉野敏明さんが大阪府知事選に立候補した

 ガーシーこと東谷義和の件でテンパっているNHK党ですが、このゴタゴタから解放された場合、「政治家女子48党」の宣伝を兼ね、4月23日の統一地方選に向け、吉野敏明さんを総攻撃する可能性が、わずかに存在します。
 先述の通り、「討伐隊」の中心メンバーがそれぞれ「間近に選挙を控えている」という事情があるため、わざわざ大阪まで行ってパフォーマンスをするのかという点や、尊師・立花孝志が自ら大阪に乗り込んでパフォーマンスをするとしても、そんな元気が残っているのかなどの問題があり、今のところは「何も起こらない可能性が高い」と見ています。
 しかし、妨害行為に備えておくことが大切で、NHK党から最も攻撃されやすい吉野敏明さんが立候補することは、通常よりも「隙のある状態」ではあると思います。
 個人的には、妨害行為を逆手に取る方法が最も良いと思われ、選挙妨害をかましてくる様子を大々的に配信し、逆に炎上商法を仕掛けるぐらいの方が良いのではないかと思います。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

吉野敏明さんはゴレンジャーの中でも、あまり人気がないメンバーである

 まもなく、注目選挙区の事前予測レポートをリリースし、大阪府知事選についても言及しますが、もし参政党が想像以上に健闘した場合、最も削られるのは「自民党」ではないかと考えています。日本維新の会が削られると考える人が多いかもしれませんが、意外と自民党が削られ、日本維新の会を削ることにはならないのではないかというのが、僕の見立てです。
 大阪に行って、現地の人たちの話を聞けば、その考えが変わる可能性もゼロではありませんが、今回、吉野敏明さんが立候補したことは、若者の票はあまり見込めないのではないかと考えています。
 吉野敏明さんは、お金持ちにもかかわらず、あまりキラキラした雰囲気がありません。若者が憧れるのは「才能だけで、あっさりと一攫千金してしまいました」という感じの人で、努力をせず、才能だけで良い暮らしをしている人です。その点、吉野敏明さんからは、若干アブラギッシュなギラギラしたオーラと「胡散臭さ」が漂ってしまうため、若者にとっては、神谷宗幣さんの方が圧倒的にキラキラして見えるのではないかと思います。吉野敏明さんを好きな層は、40代や50代といった人たちだと思いますし、大阪との相性はそれほど良くないのではないかと思います。これは「東京臭」がしていることも関係あります。
 なので、参政党が「吉野敏明」というカードを切ったことで、無党派層からガサッと持って来れるイメージはなく、維新を削ることなく、維新以外に投票したいと考えている人たちの中から一部を自民党ではなく参政党が持って行くパターンではないかと思います。なので、参政党が立候補したことが北野妙子さんをはじめ、自民党の方々にプラスになるかと言えば、あんまりプラスにならず、ほとんど影響がない程度にマイナスになるのではないかと考えます。

【2022年の参院選の比例区の結果】
[当]神谷 宗幣 44 新 15万9433票
[落]武田 邦彦 79 新 12万8257票
[落]松田 学  64 新  7万3672票
[落]吉野 敏明 54 新  2万5463票
[落]赤尾 由美 57 新  1万1344票

 実は、吉野敏明さんは「参政党」の中では不人気メンバーであり、松田学さんは代表だし、武田邦彦さんは物理的に難しいし、ゴレンジャーの中から立候補させるとなると、吉野敏明さんか赤尾由美さんということになるわけですが、どちらにしても、あまり票を取れなかった人物です。
 参政党を応援している人以外は、吉野敏明さんに積極的に投票するイメージはありませんので、まったく新しい人を立てた方が、実は数字があった可能性があります。

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