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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#90)。

 今日は、この国がどれだけカオスなことになっているのかを知っていただくためにも、無料レポートを書くことにしました。他の国と比べてもダントツで何もしない政府になっている日本ですが、さすがにここまで何もしないというのは頭が悪すぎるため、今日は政治家の皆さんに、ぜひ読んでいただきたいことを2つほど書きました。


■ 不誠実な日本の対応がワクチン不審を招く

 菅義偉政権が進めてきた「ワクチン一辺倒戦略」は、完全に失敗してしまったと言わざるを得ません。2本目までは普及しても、3本目を希望する人は少なくなってしまうのではないかと思わずにはいられないし、あまりにも不誠実すぎる対応に、「ワクチンを打ちたくない」という気持ちはどんどん大きくなってしまうことでしょう。
 先日、モデルナのワクチンで混入していたのはステンレスだったことが公表されました。「なーんだ、ステンレスか、安心、安心!」なんていう奴がいるはずもなく、あんな頻度でステンレスが混入する時点でどうかしているし、混入が見つかったばかりの頃は「磁石に反応するんで金属っぽい!」なんて言っていたのです。一般的にステンレスは磁石に反応しないので、「だったら、あの騒ぎは何だったのか?」という話にしかなりません。「ステンレスだから大丈夫」というのも意味はわかりません。金属アレルギーを持っている人はステンレスでもダメでしょう。
 それで、異物混入のあったロットではないけれど、38歳と30歳の男性がお亡くなりになって、厚生労働省をはじめ、医師たちは「偶然かもしれない」と言い出しました。偶然の可能性もゼロではありませんけれども、誰もが「偶然なわけあるかい!」と思うほどの確率です。90歳のジジィだったら「偶然かもしれない」ということはあるかもしれません。しかし、38歳や30歳はそうそう死ぬことはありません。となると、因果関係を証明するのは難しくても、これはワクチンによる副反応の可能性があると認め、約束通り、4420万円の補償金を支払うべきだと思うのです。
 38歳や30歳は十分に若者です。まだまだ未来のある働き盛りの若者がワクチンを打った後に亡くなってしまったのだから、2人合わせて8840万円。よくわからん「GoToキャンペーン」に比べたら、こんなものは余裕で払えるぐらいの安い金額です。もし、これを「因果関係なし」ということで処理することがあるとすると、これはもう何をどうしても補償金をもらうことができないというもので、怪しいオッサンがやっている的屋のくじ引きみたいなことで、1等のプレイステーションの写真はあるけれど、絶対にもらえない詐欺みたいな話になります。そうすると、この国では万が一のことが起こった時に、国からはろくすっぽ補償してもらえないため、「リスクは大きくなる」という現象が起こります。ワクチンは、リスクとベネフィットを天秤にかけて打つか打たないかを決めるものですから、ベネフィットよりリスクの方が上回ると判断されれば、希望する人は少なくなります。
 先日、新型コロナウイルスのワクチン接種のどさくさに紛れて、「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)」を推奨する団体が、「今こそHPVワクチンを積極的に推奨してほしい」なんてお願いをしていましたが、どうしてこんなに「HPVワクチン」が信頼を失ってしまったのかと言えば、重篤な副反応があったにもかかわらず、こうした不都合な真実を一切無視して、まったく因果関係を認めず、少女たちの人生が大きく変えられたまま放置されてしまったばっかりに、「こんな被害者をこれ以上増やしてはいけない」と涙ながらに訴えるメッセージが広く多くの人に伝わることになり、そんなに副反応が深刻だったらやめようという人が多くなって、それでも推奨する国会議員が「オマエは鬼畜か!」と責められるようになり、結局、積極的な推奨が続けられなくなったのです。
 そして、この「HPVワクチン」を積極的に推奨している集団が、このワクチンを推奨したくて、新型コロナウイルスのワクチンを積極的に推奨しようとした結果、「PCR検査をやっても無駄だ」というデマを流し、「とにかくワクチンを打てば大丈夫なんだ」という幻想を抱かせ、このたびの地獄を広げているという側面は無視できません。
 それで、国の体質というのはなかなか変わらないもので、あの時、「HPVワクチン」で起こった重篤な副反応を無視したことで、みんながワクチンを打たなくなってしまったにもかかわらず、当時の反省は一切なく、今も重篤な副反応や死亡例を完全に無視し続けているため、ワクチンに対する不信感は募るばかり。
 今、国は「3本目のブースター接種」を検討していますが、1本目より2本目の方が副反応がキツいことが知られる中、2本目より3本目の方がキツくなりそうだということは容易に想像がつくわけで、そのキツい副反応に耐えられずにお亡くなりになる方がいても不思議ではありません。特に、高齢者に3本目のワクチン接種が必要だと言いますが、爺さん婆さんたちはキツい副反応に耐えられるでしょうか。もし「耐えられない人も多い」ということになると、「副反応による死者」というのが増える可能性があります。そうすると、この人たちにも死亡の補償金が必要になります。しかし、38歳や30歳が亡くなるようなことになっても「因果関係が不明」とされて補償金が払われない国です。それこそ90歳のジジィが副反応で亡くなったとしても、それはますます「因果関係が不明」ということで処理されるだけでしょう。そうなると、やっぱりリスクとベネフィットを天秤にかけた時、リスクの方が大きいと判断されてしまうようになります。
 つまり、「ワクチンを接種すると5Gに接続され、遺伝子組み換え人間になってしまう」みたいなデマを信じているわけでなくとも、こんなに副反応が隠され、万が一のことがあっても全部が自己責任になってしまうのだとするなら、ワクチンを打ちたくないと考える人が増えるのは当然で、ワクチンの接種率が下がれば、人々の行動はますます限定的になるし、感染の可能性は高くなるし、政府はバカみたいに広告を打つけど接種率は上がらないということが起こり、バカが「これだから最近の若者は」みたいなことを言うだけです。
 信頼されるために必要なことは、どんなに不都合なことであっても隠さずに公表すること。そして、因果関係がしっかり解明できなくても、「問題のあったロット」であったことは間違いないわけですから、38歳と30歳のご遺族にはしっかり補償を出すこと。他のロットはともかく、問題のあったロットに関しては、因果関係がわからない段階でも、有無を言わさずに補償を出すことが何より重要だと考えます。


■ 学校給食を中止する選択肢のないアホの国

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 もしかすると、日本は「2学期」を満足にできないかもしれません。
 数字の上では新規感染者数は減少に転じているように見え、一旦、落ち着いてきたように見えなくもありませんが、時間差で大阪が酷いことになり始めていて、第4波であれだけ地獄を見たのに、第5波で東京がやられているのを見て「やっぱり小池百合子は最悪だ」と言っていたら、大阪もバカの本領を発揮してきたという「いつもの展開」です。
 もはや「小池百合子と吉村洋文だったら、どちらがマシか」という論争に何の意味もなく、「茶色のウンコと黄土色のウンコ、どちらがマシか」と言っているに等しい状態です。
 そんな中、日本は何一つ対策を取られぬまま、「2学期」が始まり、通常通りの「学校給食」が始まりました。幼稚園や保育園、小学校、中学校、高校に通う子どもたち、人口にして約1500万人ほどが、大人たちが居酒屋を自粛している時代に、「数十人単位の大会食」を毎日実施することになるのです。リスクを十分に認識している人の中には、子どもを学校に通わせない判断をしている人もいるようですが、共働きの家庭など、子どもを学校に行かせないわけにはいかないという事情を抱えている人は多く、子どもたちにも容赦なく感染する「デルタ株」が蔓延する中、給食を「通常通り」という頭のイカれた選択をしている日本では、これから子供を中心に感染が爆発する可能性があり、感染者が再び増加に転じる可能性があります。
 普通は、病床も逼迫しているので、子どもたちの命や健康を守ることを最優先に考え、しばらくは「午前中授業」にするなどの措置をするべきだと思いますが、学校は今、どんな対応をしているかと言うと、「学校で感染しても自己責任なので、登校については、それぞれの親で判断してください」という完全な丸投げ状態です。それで子供の勉強が遅れても、それは親の責任だという酷い状況なのです。子どもたちの教育に関することまで「何もしていない」というのが、今の菅義偉政権です。
 これで立憲民主党が政権を取ったら改善するとも言えないのですが、とにかく今の政府が無能に無能をこじらせ、何もできなくなっているということは知っておいていただきたいし、1人でもちゃんとした人を政治家にしていかなければ、この国は酷くなっていく一方だということは、皆さんに訴えたいと思います。


■ 全国の新規感染者数(9月2日版)

 全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で完結に状況をまとめております。

北海道:314人。札幌市189人、函館市27人、旭川市17人。
青森県:100人。公営施設閉鎖。プロスポーツが練習場所を失う。
岩手県:44人。盛岡市の学校や高齢者施設でクラスター。
宮城県:147人。仙台駅西口に若者や働く人向けの夜間接種。
秋田県:18人。病院の職員の子供を学校が早退させて問題に。
山形県:39人。1人死亡。山形市内のスナックでクラスター。
福島県:74人。入院中の40代男性が死亡。いわき市児童施設で感染。
茨城県:220人。2人死亡。小美玉市の病院でクラスター。
栃木県:114人。1人死亡。異物混入ワクチン1000人に接種済。
群馬県:176人。野戦病院は最後の手段だから準備する気なし。
埼玉県:1115人。自宅療養中の夫婦が保健所の確認足りずに夫死亡。
千葉県:1089人。7人死亡。松戸市の千葉西総合病院でクラスター。
東京都:3099人。10人死亡。デルタ株の割合は94.4%。
神奈川:1738人。11人死亡。大和市のハローワーク職員が感染。
新潟県:64人。えちごトキめき鉄道が帰宅の高校生の密回避で増両。
富山県:37人。重症者数が18人になり、過去最多を記録。
石川県:41人。金沢市のこども園でクラスター発生。
福井県:17人。福井市内の体育館に20床の野戦病院を設置。
山梨県:46人。甲府市23人。宿泊施設に新たな補助金を交付。
長野県:58人。12歳以上の2回目接種完了が50%を超える。
岐阜県:229人。各務原市や大垣市の高齢者福祉施設で集団感染。
静岡県:429人。過去最多となる7人が死亡。うち4人は入院中だった。
愛知県:1719人。波物語フェスの参加者500人以上がPCR申込。
三重県:247人。自宅療養中に亡くなる人も出てきている。
滋賀県:234人。陸上自衛隊大津駐屯地で135人集団感染。
京都府:478人。舞鶴市で感染が爆発。一般病床使用率77.7%。
大阪府:2501人。8人死亡。うち40代男性が2名。
兵庫県:954人。1人死亡。高校の部活でクラスターが発生中。
奈良県:193人。1人死亡。PCR検査の結果が出るのが遅い。
和歌山:57人。和歌山市内の東横イン151部屋を宿泊療養施設に。
鳥取県:21人。子ども優先枠を新設し、学校の集団感染を防ぐ。
島根県:25人。松江市12人、浜田市7人、出雲市5人。
岡山県:163人。岡山市74人、倉敷市52人、津山市7人。
広島県:229人。大学野球部26人が感染、マスクなしで会話。
山口県:54人。下関市26人。山口労災病院でクラスター。
徳島県:44人。ガイドライン満たした飲食店の従業員を無償PCR。
香川県:58人。三豊市内の小中学校の児童・教職員に抗原検査キット。
愛媛県:31人。1人死亡。夜の松山市繁華街の人流が4割強減った。
高知県:53人。30代までが感染者の3分の2。高知市長が呼びかけ。
福岡県:795人。2人死亡。福岡市195人、北九州市113人。
佐賀県:50人。80代以上の中等症の男性が1人死亡。
長崎県:70人。自宅療養者にコロナサポート医が電話診療を開始。
熊本県:171人。熊本大学の職域接種のモデルナ製ワクチンに異物。
大分県:115人。別府市のフルゴスペル大分協会で45人感染。
宮崎県:89人。日向市の事業所は休憩室の食事でクラスターが発生。
鹿児島:91人。2人死亡。若者や妊婦をワクチンの優先接種に。
沖縄県:565人。琉球大学病院の入院受け入れを原則停止に。
パラ輪:千葉市のパラリンピック観戦の生徒や教諭4人が感染。

 やはりAランクの知事は、しっかり宿泊療養施設を用意したり、野戦病院を配備したり、感染者が増える前に準備をしていまうすが、Fランクの知事は何もしないどころか、被害を拡大する方向に舵を切っています。

 人の命が守られるかどうかは、「知事」「市長」の能力で全然変わってきます。改めて、来年の春には「2022年版」を更新しますが、今からコツコツと能力を見極めています。僕が住んでいる千葉県の熊谷俊人知事は子どもたちにパラリンピックを観戦させて感染させているので、かなり評価が低くなりそうです。


■ 有名人の感染状況(9月2日版)

 しばらく東京都議選のレポートをお届けしている間に、有名人が次から次へと感染しており、とうとう女優の綾瀬はるかさんまで感染し、しかも、入院していたことが明らかになりました。「上級国民は入院できるのか!」と言っている人がいましたが、入院できた理由が「墨田区民だったから」だということがわかり、みんなが衝撃を受けていました。
 綾瀬はるかさんの入院がキッカケで知られることになりましたが、墨田区はPCR検査も飽和しておらず、積極的疫学調査も続け、感染を減らすことに全力を尽くしてきた結果、都内でもほぼ唯一と言ってもいい「入院できる自治体」になっており、区の保健担当の職員が敏腕だったために、他の自治体と大きく差が生じたものです。区の敏腕職員の提案を突っぱねることをせず、ちゃんと予算を出したということが、綾瀬はるかさんをはじめ、区民の命が守ることにつながっているというわけです。つまり、どれだけ自治体が仕事をしているかによって、命が守られるか守られないかの差が生じているということ。だから、市長や市議を選ぶことはとても大切だと皆さんに知っていただこうとしているのが、「選挙ウォッチャー」なのです。

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 8月20日から情報をまとめておりますが、落語家の三遊亭多歌介さんがお亡くなりになりました。重症化している人も見つかっております。この票では、入院している人を青の網掛け、亡くなった人を黒の網掛けにしております。

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 9月に入ってから、シートが新しくなりました。
 これからも情報を収集していきますので、どれだけ皆さんの身近に新型コロナウイルスが迫っているのかを参考にしていただければ幸いです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 先日、ワクチンが効かないかもしれない「ミュー株」が日本に入ってきたことがわかりました。「デルタ株」「アルファ株」が合体した「日本オリジナルの株」も見つかっているのですが、このままだと「ラムダ株」「イオタ株」「ミュー株」が合体した株が発生し、とんでもない致死率の株が誕生してしまう可能性があります。
 いまだに空港検疫は抗原検査だし、いろいろなところで抗原検査が使われまくりで、頑なにPCR検査を使わないガラパゴス国家になってしまいましたので、日本でコロナを終息させるには、かなり難易度が高くなりつつあります。すべては無能を政治家にしているツケです。

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