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トータルで「給食」を学ぶチャンスととらえて、さらにパワーアップできたらいいな。

3月末に退職し、後任の栄養士に引き継いだ。
給食委託会社には変更がなかったから、きっと変わらず上手く給食を提供してくれるだろうと思い安心していたのだが、ちょくちょく委託側に問題があるらしく後任の栄養士が連絡してくる。

私は来週から新しい職場に就くため、今日はその研修に出かけていたのだが、夕方スマホを見ると、彼女からのメッセージがきていた。
 
「いつも汁の量が少ないと教員から文句が出ます。前はどうしていましたか?」
「肉団子入りのスープを出したけど、肉団子が固いし大きいし、で文句を言われました(泣)。」
「ポタージュのトロミが強いと味見の時に感じていたんだけど、提供時間が迫っていたからそのまま出したらやっぱり固いって注意されました。」
「味噌汁の出汁が美味しくなくて、出汁の取り方を指導しました。」

うーん。。。
確かに汁量は難しい。具材が多い時は教室で上手く配膳してくれないと、食缶の底に具ばかり残って「汁が足りない!」って言われたりする。
これは気を付けていたことで、調理員さんも上手く調整してくれたし、野菜の切り方や具材の大きさなど、逆に気を遣ってやってくれていたと思うのだが…。

何度か給食を提供するうち、気になる点はすぐに伝えれば改善されるはず。切り方や大きさなどは初めから「子供が食べやすいように」としておけば問題はないだろう。
しかし、私がいた時から委託会社に変更はないのだから、そのまま変わらない味、形で提供できると思っていた。もちろん栄養士の立てる献立が変われば幾らか味は変わるだろうが、毎日何かが起きるから心配だという。
味噌汁の出汁、私の時薄かったかな…?
後任が問題視するほど美味しくなかった…?
そんなことなかったハズなんだけどなぁ。
実際に今の味を試していないから何とも言えないけど…。

とにかく栄養士と調理員さんの仕事の役割がそれぞれ分かれているから、自分の思いを調理員さんにキチンと伝えないといけない。想像以上に美味しく、見た目も美しくできた時はよく褒めて、作る意欲を無くさないように気を配っていたなぁ。
安心した食事を提供するには仲違いは絶対にNG。
関係性が悪くなって給食に影響が出てしまっては、安全な給食を提供できなくなる。
教職員、児童、調理員さん…気を遣う毎日だったことが思い出された。

私は来週から新しい職場で調理を担当することになった。今までとは逆の立場になる。
衛生面を徹底し、時間内に提供する。段取りよく動かないといけない。そしてレシピを基本にしながら微調整する力も求められる。

栄養士として、トータル的に学ぶチャンスとなりそうだ。調理側を経験することで、給食というものが色々な人たちの連携の上で成り立つこと、作ってもらうことがどれほどありがたいことかを知ることができると思う。

後任の彼女も、新しい調理員さんたちと連携が取れることを願うばかりだ。

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