『スペースチキンマン』第４話「パーヴォはずっとそこにいた！」

前回のあらすじ
　円盤に乗ってバイイーンと打ち上げられた。

チキンマンは円盤の中でものすごく退屈していた！
元木に戻ったらものすごく寒かった！
だからまたチキンマンにもどった！
それでも退屈なのは変わらなかった！

「こないだは地球のみんなと交信して楽しかったなぁ！
　みんなくだらない質問ばっかりだった！
　なんだ”宇宙でのパピコの食べ方”って！」
フィンランド製の交信機は電池（単１×２０）が切れたため
もう地球のみんなと交信が取れなくなってしまった！
「さみしいなぁ！
　おもしろくないなぁ！
　それになんだこの円盤の中は！」
円盤の中はへんてこりんな機械でいっぱいだった！
説明書はあったのだが全てフィンランド語で書かれていて
どれも使い方がわからなかった！
「こんなのはあれだ！
　くるくるぱーの家だ！」
レコードプレイヤーがあったのだが
『フィンランド歌謡全集その３』
というレコードしかなかった！
「なにを歌ってるのかわからない！
　これはくるくるぱーの歌だ！」

フィンランド語でなにか書かれた機械があったので
触ってみた！
「あひゃー！！！！」
水なのかスライムなのかよくわからないのが出た！
「なんだこれは！
　くるくるぱーが使う機械だこれは！」

ちょっとおもしろそうな機械があって
それには日本語で「玉造（たまつくり）」と書いてあった！
「あ！日本語だ！
　しかも玉造だ！
　このスイッチを入れたら中島らもと連絡が取れるかもしれないぞ！」
チキンマンはスイッチを入れてみた！
「もしもし！
　らもよ！
　もしもし！」
すると
ものすごくいっぱい玉が作られた！
「だしゃー！！！！
　くるくるぱーにもほどがある！
　こんなに玉を作ってどうなるんだ！
　なんだこの玉は！」

チキンマンはものすごくいらいらした！
外に出たら宇宙なので死んでしまう！
けども中にいたら自分もくるくるぱーになってしまう！
どうしたらいいのだろう？
するとねこが鳴いた！
「なーん！」

「ややっ？
　この機械はちょいと面白そうだな！
　どうせくるくるぱーな機械なんだろうけども
　スイッチを押してみようじゃないか！
　ひょっとしたらクレーンゲームか何かかもしれない！」
チキンマンはガラスのドームがついた機械のスイッチを押した！
すると！！！
「Hyvää huomenta!」
よくわからない事を言って
機械の中からフィンランドの国旗をつけたロボットが飛び出した！

「うわあっ！
　なんだ！誰だお前は！」
ロボットは少し考えてから言った！
「・・・それは日本語だな？」
「そ、そうだ！」
「じゃあ私も日本語で話す事にするよ！」
「お前は誰だ！」
「私はスーロネンさんが作ったロボット！
　名前はパーヴォだ！」
「パーヴォ？くるくるぱーな名前だな！」
「君は誰だ？」
「俺はチキンマンだ！」
「君こそ変な名前だ！」
「じゃあ元木だ！」
「じゃあとかで名前を変えていいのか！」
「なにをー！
　くるくるぱーロボットのくせに！
　許さん！」
チキンマンとパーヴォの一騎打ちが始まった！
やらかせチキンマン！
お前は一体何に怒ったんだ？
切れどころがまるでわからないぞ！

（2020年4月22日）

#樹脂粘土 #変身ヒーロー #ロボット #UFO  ＃フィンランド

#スペースチキンマン