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秩父 荒川エリアの魅力を満喫!そば打ち体験と札所28番:橋立堂ジオ散策

みなさん、こんにちは!
秩父ファンクラブ運営のまいまいです。
とうとう2024年、新しい年が始まりましたね。

年始から少し心配なニュースなどを目にする機会もありましたが、秩父ファンクラブが皆さんにとって、楽しい瞬間をたくさん共有できるようなコミュニティを目指しています。
今年も様々な企画やイベントを通して、メンバー同士がつながり、共に成長できる瞬間を作り出していきたいと考えています。

不安や心配がある中でも、皆さんにとってどうか新しい年が希望に満ちたものとなりますように。

さて、話は立ち戻りますが昨年2023年も秩父ファンクラブでは様々なイベントが行われてきました。
新年新しい年を迎え、振り返りという事で改めて昨年行われましたイベントを振り返っていきたいと思います。

メンバー企画について

秩父ファンクラブでは、メンバーの皆さんからアイディアを募り、メンバー自身でイベントやプロジェクトを共に作り上げる企画「メンバーによるメンバーのための企画」イベントを2023年10月28日に実施致しました。

この企画では、メンバーからイベントのアイディアを募集し、応募してくれた皆さんの提案によって、実現可能なイベント内容を運営と一緒に考え、形にしていく企画です。
この過程で、メンバーの方々にも積極的に参加していただき、一緒にアイデアを練り上げ、イベント企画の土台を考えていきます。
メンバー自身の参加によって、参加者の皆さんが望むイベントが具現化される企画です。

本年は8月より企画案を募集し、9月打ち合わせ・そば打ち店舗等へ問い合わせ、10月に現地下見や打ち合わせを重ねてきました。

企画応募者より各企画理由を伺いました。

そば打ち体験をアイディアとしてあげた理由

秩父の名産である蕎麦について、知るだけでなく体験することで、理解・愛着が深まるのではと思ったからです。

荒川エリアを選んだ理由

移住後に色々なところへ行きましたが、荒川は通過点という感じでした。
荒川を選んだ理由は、秩父市なのに、あまり皆が行かない、知らない、ということから選びました。

今回の企画にした理由

秩父エリアは蕎麦屋の数が多いことで知られていますが、その背景には秩父の独特な土地の特性や気候が影響しています。秩父の荒川地域は、その土壌が蕎麦作りに非常に適していることで知られています。
秩父の荒川エリアは街中とは一線を画す、静かで自然に囲まれた場所であり、ここでの蕎麦作りが盛んな理由を知ることで、秩父全体の地域的な特長や魅力に触れることができます。
そして、特筆すべきは荒川エリアの浦山口です。浦山口はその独自の地理としての特性から、他の秩父のエリアとは異なる顔を持っています。
ジオの観点から見ると、ここは非常に興味深いエリアだという事が言え、地形や地質が多様で、探索するスポットとしても魅力があります。

荒川エリアの探索は、秩父の多様性を感じ、地元の文化や風土に触れる良い機会となるのでは!と、運営サイドで今回の企画を選ばせて頂きました。

そばの由来

「そば」が秩父地域の名物として知られる由来は、前述の通り、秩父の環境が古くから「そば」の栽培に適していたからだと言われています。
秩父は四方を山々に囲まれた盆地であり、盆地の特性から小石が多く、土地は痩せていますが、この地質条件が「そば」にとっては好条件でした。
さらに日中と夜間の寒暖差や夏と冬の気温差が大きい環境も「そば」の成長に理想的な条件だったということです。
秩父の「そば」はこの土地の自然環境と荒川上流部の澄んだ水源を利用して栽培されています。
そのため、秩父のそばは「コシ」が強く、風味豊かで美味しいと評判です。

昔から祭事やお正月などの特別な機会や、遠方からの来客をもてなす際のご馳走として、多くの家庭でそば打ちが行われてきたという事です。「そば」は、秩父地域の郷土料理として伝統的に親しまれてきたと言っても過言ではないと思います。

イベント当日スケジュール

10:20 秩父鉄道:御花畑駅 集合
10:35 電車に乗車し、出発
11:00〜13:00 蕎麦打ち道場にて蕎麦打ち体験&昼食
13:06 武州中川駅 発
13:10 浦山口駅 着 徒歩移動15分
13:30 鍾乳洞&札所見学 
14:30 自由解散


当日は午前10:20、秩父鉄道:御花畑駅に集合しました。
その後、秩父鉄道に乗車し武州中川駅で下車。
武州中川駅から歩いて徒歩1分ほどの場所に「そば道場あらかわ亭」があります。

そば打ち体験会場

奥秩父の豊かな自然に囲まれた「あらかわ亭」は、地元の名物である荒川のそばを堪能できるそば処です。あらかわ亭はそばの製法や打ち方を学ぶこともできる「そば道場」としても知られています。

今回は「あらかわ亭」でそば打ち体験をさせて頂きました!

そば打ちの工程

そば打ちの工程は以下の通りです。
1、そば粉と小麦粉を手篩(ふるい)にかけて、こね鉢に入れます。


2、水を少しずつ加えながら、粉と水を混ぜ、捏ねます。


3、生地が細かい粒になったら、1つにまとめるように捏ねます。


4、のし棒を使って、生地を円形→四角形に伸ばします。


5、打ち粉をふって、生地を畳み、幅1mm〜1.5mmぐらいの幅で切ります。

6、茹で→完成。

そば打ち体験自体に初めて参加するという方が多く、「人生で一度はやってみたかった体験」を叶えられよかったです、というご感想も頂きました。

茹で上がった蕎麦は、一人分ずつ綺麗に仕切られ盛り付けられていました。
サクサクの天ぷらも3品付きです。

参加者の中には友人を連れてまた来たいとおっしゃる方もいました。
この体験は参加者にとって楽しい思い出となり、さらなる秩父での交流のきっかけにもなるかもしれません。
以上のようにそば打ちは手間がかかるものの、自分たちで作った蕎麦は格別の味わいがあり、手作りならではの満足感も感じられました。

「あらかわ亭」の隣には、農産物直売所も併設しており、地元秩父で収穫された新鮮な農産物も販売されています。

そば打ち体験・食事の後には皆さん直売所に立ち寄り、地元秩父のお野菜など購入されていた方もいらっしゃいました。
リーズナブルなお値段で購入することができるので、お買い物をされた皆さんは大変満足そうな表情をされていたのが印象的で、その様子を見ていた私自身もとても嬉しくなりました^^

札所28番 石龍山 橋立堂/橋立鍾乳洞 ジオ見学

13:06 武州中川駅発▷浦山口駅 到着後、駅から徒歩15分ほど歩いて札所28番石龍山橋立堂/橋立鍾乳洞へ。

秩父 荒川エリアの中でも特に注目されるのが浦山口です。
このエリアはジオの観点から見ても非常に興味深い特性があり、多様で変化に富んだ地質と地形に冒険心をくすぐられます。

道中、野生のサルの群れを数十メートル先に目視するなど、まさに『自然豊かな秘境』と言っても良いでしょう。

さて今回、札所28番 石龍山 橋立堂/橋立鍾乳洞へ足を運ぶことにした理由はなぜでしょうか?

この神秘的な場所では、浦山口が有する多様な地形やジオ的特性を存分に楽しむことができるからです。
秩父の町中とは違う、秩父の自然豊かな面も、現地を歩いて参加者のみなさんに空気感を感じてほしいなと思いました。


目的地にたどり着き、全員で記念撮影を行いました。

記念撮影後には全員で連れ立って、この地にまつわるジオの説明と札所などの歴史について学びます。


札所28番 石龍山 橋立堂について

秩父札所28番の石龍山橋立堂には、約80mもの高さの岩壁があります。
岩壁には縄文時代の遺跡「岩かげ遺跡」が発見され、先史人類が生活していたであろう痕跡が多数見つかっています。
石龍山橋立堂は、秩父札所34か所観音霊場の一部で、かつては巡礼者が寺院の柱に氏名や住所を打ちつける習わしがありました。

秩父宮殿下(ちちぶのみや でんか)の像

一つ、一般にはあまり知られていない情報をみなさんにお伝えしたいと思います。

この岩壁前に一体、案内板もない謎の石像が佇んでいるのですが、実はこの石像は、
地元の方が彫った秩父宮殿下(ちちぶのみや でんか)の像なのだそうです。

秩父宮殿下は秩父にゆかりのあった皇族であり、その存在が刻まれています。

橋立鍾乳洞

次に橋立鍾乳洞のことにも触れていきましょう。

橋立鍾乳洞は国内でも珍しい縦穴型の鍾乳洞で、長さ140m、高低差30mの壮大なスケールを誇ります。この洞窟は縦に割れた部分に地下水が入り込み、石灰岩が溶けてできたもので、童話作家である宮沢賢治も地質旅行で訪れたこともあるそうです。

また橋立鍾乳洞は古くは修験者の修行場であり、胎内くぐりの霊場として巡礼者たちに親しまれてきた歴史もあります。
胎内くぐりとは、仏像の胎内や洞穴などをくぐり抜けること。生まれ変わりの信仰による民間習俗です。胎内くぐりをする事で罪や汚れを清め、生まれ変わるとされています。

橋立鍾乳洞は埼玉県の天然記念物に指定されており、埼玉では唯一の『観光できる鍾乳洞』となっています。※鍾乳洞内は写真撮影不可となっています。


自由時間では橋立鍾乳洞に入洞されたり、多くのメディアに取り上げられているカフェ:JURIN’s GEO(ジュリンズ ジオ)でコーヒーを飲んで休憩されたりと、皆さん思い思いのお時間を過ごされたのでした。


秩父札所28番 石龍山橋立堂、ならびに橋立鍾乳洞とその周辺は、武甲山の神秘的な成り立ちと自然の美しさを堪能できる場所として訪れる価値がありました。

まとめ

「メンバーによるメンバーのための企画」は、参加メンバーと運営とが協力してイベントを企画・実現する特別な企画イベントです。
メンバーからは様々なイベントアイディアが寄せられました。

今回はその様々なアイディアの中から、そば打ち体験+札所巡りの企画/エリアは荒川エリアが選定されました。
秩父の名物である蕎麦に触れ、その製法や秩父がそば作りに適した地であることを学びながら、地元の風土に触れる貴重な機会となりました。

浦山口エリアでは秩父の多様な地形やジオの特性を存分に楽しむことができ、そば打ち体験・荒川エリアの浦山口の道中散策を通じて、イベント参加者同士が、自然とコミュニケーションが生まれる場に繋がっていったと感じています。

今回の企画を通じて秩父の魅力を新たな視点で発見し、共有することができたら幸いに思います。
荒川エリアは春はしだれ桜が有名なスポットです。
春には春の見どころがある、訪れてみる価値があるスポットなので、また春になってから訪れてみるのはいかがでしょうか。
イベントの企画をご提案頂きました皆様、イベントにご参加頂きました皆様、どうもありがとうございました。
また次年度以降もこのような企画を行うことができたら、みなさんと一緒に秩父の魅力を再発見していきたいと思っています!

最後までお読み頂き、どうもありがとうございました!

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