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ドイツで子育て🇩🇪誰も教えてくれなかった出産直後の新生児育児の大変さ

先日、第一子をドイツで出産しました。

妊娠中の心の葛藤と、生まれてからの幸せな気持ちについてこちらに少し書かせていただきましたが、今回は大変な面にちょっとスポットを当てたいと思います。というのも、なかなか具体的に新生児育児がどのように大変なのか、出産前に知る機会がなかったので、書き留めておきたいと思ったためです)

ドイツではMutterschutz (ムッターシュッツ、母体保護)と呼ばれる産休(法律で決められ絶対に働いてはいけない、この間お給料は100%支払われる)が産後8週間、
その後はElternzeit(エルタルンツァイト、両親の時間)と呼ばれる育休(この間、給料の70%、しかし上限1800ユーロ、が毎月支払われる)の形で1年間まで休みを取ることが出来、
その後も尚3年間まで育休を延ばすことが出来ます。(ただし2年目以降は支払いなし、だが今の仕事のポストが必ず守られる)

因みに出産前には予定日から遡って6週間前以降、Mutterschutz (ムッターシュッツ、母体保護)で休みを取ることが出来ますが、こちらは推奨される一方で「働いてはいけない」義務ではないようで、
私は5週間前ぐらいまで働いていました。

また、私の場合結局予定日より1ヶ月も早く出産してしまったのですが、
その場合なぜだか「未熟児出産手当て」みたいな形で、
通常より1ヶ月多く、産後のMutterschutz (ムッターシュッツ、母体保護)をいただくことが出来ました(通常8週間なのですが私は12週間)
こんなレポートがありました
産前の休みが短くなってしまった分が産後に来たみたいな感じでラッキーと思いましたが・・

そんな中、ありがたいことに仕事をゼロにすることを法的に義務付けられた中、(そうでないと仕事のメールなどを見てしまいそう)
子育て100%で臨んでいるわけなのですが、

こんなに大変で、みんなどうしてるの?

出産した病院のテラスビュー

そんな中でも私は本当に本当に恵まれていて、文句を言えない立場だと自負しているのですが、
(主人が家で自由業なので、望めば1日中赤ちゃんの面倒を見られて、
弟が12歳差でオムツ替えなど全部面倒を見たことがあるので赤ちゃんの面倒を見るのにも慣れていて、子供大好きで夜通し世話していても飽きない、なので、特に退院してからの2週間は夜シフトは全て主人に任せられていた)

これを退院直後の体ボロボロの母親だけでやるって、物理的にどうするの?

という本当に驚愕の事態を目の前に。

「大変だよ、眠れないよ」
とよく言われるけれど、そんなどころではない恐ろしい自体が数週間(数ヶ月?まだ始めたばかりなので先が見えませんが)は続くということを、
どうして今まできっちり知る機会がなかったんだろう。
と思いました。

何が大変かというと(人によるのでこれも一因であまり一般的に産後の生活がどうかということが人目につかないのかもしれませんが)

◆体と心の疲れピーク状態でのスタート
まず出産という壮絶な戦争を乗り越えた直後で体の疲れが人生でこれまでにないだろうという状態でスタート
※私は破水のタイミングのせいで出産前ほぼ丸2日間寝ていなくて、かつ陣痛の痛さがとても辛くて、2-3時間の間、2-3分置きにくるものすごい痛みに耐えた後の精神肉体的な疲れがひどかったのですが、それでも麻酔を使ったので産む時はほぼ何も感じませんでした。なので麻酔を使わない方の疲労は想像を絶するものではないかと・・。とにかく出産が終わり眠らないと、というタイミングでこの新しい眠れない生活が始まる・・

◆睡眠不足が永久に続くかと思われる
昼も夜も一番眠って回復しないといけない時なのに、不定期に赤ちゃんが音を立てるので日中でも夜でも、深い眠りにつくことがほぼ出来ない状態が続く(数週間以上)これが本当に辛い。
大体新生児は3〜4時間に一度ミルクを欲しがるので、夜22時頃にミルクをあげたとしたら、夜中の1時か2時に1回、5時頃にもう1回、という形で夜中に2度ぐらい起きないといけない。
※私はあまりに睡眠不足で辛くて途中から主人に夜シフトをお願いしていて(←哺乳瓶でミルクをあげてもらう)、且つ最近、赤ちゃんが夜は4時間眠ってくれるので、深夜2時ぐらいに1回ミルクを飲ませてもらうと、その後は6時ぐらいまで寝てくれるのですが、それでもその前に音を立て始めたりするのと、母乳をあげる場合飲んでくれるのに1時間弱かかるので実際に眠れる時間が少ない。

◆母乳をあげる場合、授乳に関する悩みや心配事が尽きない。
私は最初から母乳があまり出なかったので、1時間かけて授乳した後、さらに哺乳瓶で補足していて、1時間かけてあげたのにさらに買ったミルク(最近は搾乳しておいた母乳も)をあげていてなんて非効率なんだというモヤモヤ感で悩んだり、飲ませすぎていないか心配になったり、母乳だけで完結出来る回があっても、一体本当にミルクが足りているのかずっと不安であったり。

また私は退院後数日後に、助産師さんに「母乳がちゃんと出るようになるまでは、授乳をやめて、3時間に一回搾乳機で搾乳して、赤ちゃんにあげるときは必ず哺乳瓶で、搾乳してためた母乳100%か、買ったミルク100%か、混ぜずにあげて、母乳生産量が増えるまで待つ」
という方法を勧められ行ったところ、
搾乳機に毎日何回も一人で向き合い、
両手がふさがって何も出来ない状態で30分以上ぼーっと待つ(しかもその間夫がミルクをあげたりしているので赤ちゃんとの接点がない)というのに心が疲れ、数日で断念。

◆体が回復しないので不安が募る
ということでよく眠れない状態が出産前から蓄積し、疲労はマックスなのにまだ眠れない。いつまでこれが続くのかわからず体もだるいまま。
会陰切開をした部分がいつまでも痛い。
これからどうなってしまうのだろうという不安が高まる。
またホルモンの関係でいきなり具合が悪くなったり、
(※私はある朝、突然体がぐわーっと寒くなり、寒さの波が引いて、また戻ってくる、ということが起こり、あまりの寒さに涙が出て泣き始めたので、主人がパニックになり病院に電話したことがありましたが、こういったこともホルモン変化の関係でよく起こるそうです。誰も事前に教えてくれなかった・・)
突然気持ちが落ち込んだり(産後うつとよく言いますがホルモンの関係が大きいようです)
それでなくても不安定な時期であるのに環境が追い打ちを。

今朝も頭が痛くてどうしても後1-2時間眠りたかったのに、朝の授乳をした後添い寝をしようとしたら、寝ている時もぎゃーとかギーとか音を立てていて、「どうしたの?」と思って飛び起きて見ると眠っている様子、かと思うと突然目覚めて、息が苦しそうで「どうしたの?!」と思って起きてよく見たらしゃっくりが始まり止まらず、などで全然眠れず、頭痛がさらに加速して、機嫌も具合も悪くなり、本当は大好きな赤ちゃんと安らかな時間を過ごしたいのに、イライラしている自分に対して、なんだか悲しくなってしまいました。

こんな今の率直な気持ちと状況を書き留めて、同じような状況の方に「私もそんな状況です!」とシェアしておきたいと思いました。

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