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初めましてさようなら

 鮮やかな水色オオイヌノフグリと紫ホトケノザがあちこちに咲きこぼれ、すっかり我が家の庭も春色の絨毯。

 先日、娘たちを迎えに学校へ行くと昇降口に中3の生徒たちが卒業アルバムを持ってウロウロしていた。
(この辺りは児童生徒数が少なく、数年前に3つの公立小中学校が合併。校区が広範囲な為、全児童スクールバスか保護者の送迎。)

 中学生棟と低学年棟は離れてるので、私は中学生とは会う機会が無く、どうしたのかと思っていると、次女すう(小1)が笑顔で走ってきた。
「ママーーーーほら!◯◯ちゃんだよ!こっちは◯◯ちゃんと◯◯ちゃんと◯◯ちゃん!」

私「あっ噂の!いつもありがとうございます。毎日すうから話聞いてるよ。いっぱいぎゅうしてくれてありがとう。」

卒業式を前にアルバムにメッセージを書いてもらう為お目当ての後輩たちを出待ちしているそう。アルバムの最後の白紙ページを見せてもらうと、そこにはちゃっかりとカワイイ文字で「大すきだよ❤️すう」と書かれていた。

 やっぱりこの学校好き。

登校がツラかった時期、毎日昼休みに中3の先輩たちと一緒に過ごしていたすう。何をするわけでもなく。
彼女たちにとっても、昼休みにすうと過ごす時間が癒しになってたらいいなと願わずにはいられない。

 
 そしてふと気づいた。そこにいた子どもたち見事に全員、植物や自然にちなんだ名前だ。

なつちゃん、はなちゃん、すいちゃん、ゆきちゃん、さくらちゃん、あおいちゃん
(仮名)

名前は時代を表すと言うけれど、この子たちに囲まれていると明るい未来しか見えてこない。希望に満ちた笑顔もありがとう。

関係無いのに涙腺が緩む。

頑張ってねと言いそうになるけど、頑張んなくていい、生きてりゃなんとかなる。


卒業おめでとう。

本当にありがとう。

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