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自己肯定感では幸せになれない理由

・自己肯定感が低くて毎日精神的につらい
・いつも自分を責めてしまう
・自分に自信がない

この記事では上記の悩みに応えます。

世間的には自己肯定感を高めることが大事で、人生の幸せにもつながるという話をよく聞きます。しかし、世間で言われる自己肯定感では幸せになれないと思います。その理由を解説します。

自己肯定感では幸せになれない理由

自己肯定感で幸せになれない理由は、自分のいいところしからみなくなるからです。自己肯定感に関するよくある誤解は、自分を褒めてあげることだというものが挙げられます。

毎日毎日、鏡に映る自分を見て

・「私は素晴らしい」
・「私は超絶イケてる人間だ」
・「私は今日もちょーかっこいい」
・「私は全知全能だ」
・「私は生きているだけで素晴らしい」

などのように思う感じです。

もちろん、自分を褒めることがダメとは言いません。むしろ、自分で自分のご機嫌をとれる人は常に明るく元気で周りに活力を与える人なので素晴らしいと思います。

しかし、それは自己肯定感ではないということもここではっきりと言っておかなければなりません。

自己肯定感は単に自分の良いところだけを見てほめそやすものではなく、文字通り自分自身の存在そのものを肯定することです。

自己肯定感の正しい定義とは?

自己肯定感の定義は「ありのままの自分を認める感覚」というものですが、皆さんはありのままの自分を認めるって具体的にどういうことだと思いますか?

おそらく多くの方は「自分の良いところも悪いところも両方みた上で自分という存在そのものを肯定すること」と思うでしょう。

おっしゃる通りです。自己肯定感とは、自分の良いところと悪いところの両方を見て、それでも自分という人間を認めることを意味します。

裏を返せば、自分の良いところ・好きなところだけでなく、自分の悪いところ・嫌いなところも一度向き合わないといけないということです。

ほとんどの人にとって、自分の悪いところや嫌いなところを見つめることは苦痛でしょう。今まで犯してきた罪や失敗、恥ずかしいことと一度向き合わなければならないからです。

だからこそ、自己肯定感を保つことは難しいと言えるでしょう。大半の人は自分の嫌なところを見たら自己嫌悪に陥ります。

かくいう私もそうです(笑)。自分の恥ずかしい失敗談や人を傷つけた出来事を思い出すたびに叫び声を上げたくなります。自己肯定感どころではありません。塵となって消えたいくらいです。

自分の恥ずかしいところを踏まえた上で、それでも自分という存在を認めるのはものすごく勇気が要ります。

しかし、尊い行為です。なぜなら、自分のダメなところもふまえた上で存在することを許すからです。

自分のダメなところを真正面から見つめ、それでも自分は存在しても良い人間なのだと考えましょう。ここが、自己肯定感を回復しつつ人間的な深み・ふところの深さ・心の広さを押し広げていく瞬間です。

自分の良いところを認めるのは簡単です。しかし、自分のダメなところを見た時にも同じことができるかどうかが人生の分かれ道と言えます。

涙を流してもいいです。悔しさや恥ずかしさを感じて叫んでしまってもOKです。その後に、「自分を許します」と言いましょう。

ちょっと宗教っぽくなりましたが、これは自分の良いところと悪いところの両方を冷静に見つめる訓練です。

自分を許す感覚を養いましょう。そうすれば、他人のダメなところを見ても許せるようになりますし、自己嫌悪に陥っている人に対して優しく接してあげられるようになります。

自己肯定感はただ能転気に人生を過ごすことではなく、文字通り自分の全てを見て存在することを許す感覚なのだと覚えておきましょう。

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