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「初恋の悪魔」感想


初恋の悪魔とかいう名作については絶対書かなきゃいけないのに、、、
すっかり秋クールのドラマがスタートしてますが、記しておきたいので書きます。

まず、最初に、わたしは坂本裕二がだいすき。
なにが好きかって、独特の世界観だったり、キャスティングのセンスのよさだったり、まあそりゃ色々あるけど一番は言葉選びです。みんなそうだよね、坂本裕二の言葉選びなんて全人類がすき。

で、わたしのなかのナンバーワン坂本裕二は今まで「カルテット」でした。
カルテットは各々のバックグラウンドは結構複雑なのですが、それぞれ自分と他人に嘘をついて、4人でただカルテットとして演奏をしていく。そのうちそれぞれの本当のことがわかってきて、、的なお話ですが、もう名言の連続で頭痛くなりそうなくらい坂本裕二節が効いてるのと、役者陣の演技が最高すぎて忘れられない作品。だいすき。

そのナンバーワンを塗り変えそうなくらい、よかったの!!初恋の悪魔!!!!

魅力かいていきますね

①ストーリー展開
毎話先が見えない、「え、これどうなっちゃうの、、、?」というストーリー展開がとってもすごかった、単純におもしろい!来週まで待てない!に何回なったことか。とくに前半と後半では大きく流れが変わるんですが、これよく1クールでまとまったなってくらいよくできてる。そして無駄がない。
なにを描きたくてなにを伝えたくて、っていうのがチームの中で明確になっているんだなとすごく感じた。

②キャスト
もう演技力爆発してましたね!?個人的に優勝は林遣都。林遣都演じる鹿浜の1クール通しての成長具合は半端なくて、それを自然に表現していたし、というか憑依していた。前々からすごい役者さんだとは思っていたけれどまた度肝抜かれました。
まあほんと、全員よくて。松岡茉優の二面性のある演技も鳥肌たったし、仲野太賀の泣きの演技はこちらも泣いてしまうし、柄本佑の飄々とした演技はスパイスだったし、満島ひかりはなんでこんなにもいるだけで作品に立体感がでる??????
本当に観ていて痺れる〜〜な演技でした。

③主題歌との親和性
「小洒落たミステリー」がテーマでしたが、この小洒落たを見事に表現してた主題歌「初恋の悪魔」
なんか出し方もオシャレで、最初はSOIL&"PIMP"SESSIONSのインストだったのに(それだけでも超オシャレ)なのに、正確には忘れましたがたしかラスト2話くらいで急にRHYMSTERのリリック加わってもうしんでしまった。よすぎて。

④メッセージ性
最後にあそこまで明確にメッセージを出す坂本裕二脚本珍しかったなと思って。
最終話の鹿浜のセリフで「世界中沢山の暴力があるし悲しいこともある。人ができることは耳かき一杯分くらいのことだけどいつか暴力が消えたときに僕の耳かき一杯分も入ってる。大事なことは世の中は良くなっていると信じること。」
こんなセリフがあるんです。
これはこの先が見えない時代に対して、作品を通して一番伝えたかったことなんじゃないかなと。わたしはこのセリフすごくすきでした。


以上です!!!!

なんだかほんとうに贅沢なドラマで、これを無料でみていいの!?となるような作品でした。毎週初恋の悪魔があるからがんばれたくらい、大事な作品になりました。DVDBOXもほしい、、、。

これからも坂本裕二作品を観たいです。そんな作品を届け続けてくれて坂本先生ありがとう!!!!一生ついていきます!!!



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