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マラソン大会は誰のもの?

東京マラソンが開催に向けて前向きに進んでいるようです。

東京マラソンが開催されることで、各地のマラソン大会の開催に、大きな影響を与えるのではないでしょうか。

大会開催の意義とは?

東京マラソンの第一回が2007年。その後、マラソンブームが巻き起こり、各都市、各地でマラソン大会が新設されました。マラソン・ランニングに追い風が強く吹いた時期でした。

2020年からの社会情勢により、多くのマラソン大会が中止に。マラソン・ランニングに対して向かい風が強くなりました。

今、改めてマラソン大会の意義を考える機会なのかもしれません。

忘れられない大会

私には、忘れられないトライアスロンの大会があります。2005年大学3年時、2006年4年時に出場した日本海オロロンライントライアスロン国際大会です。

北海道増毛町でスイム2.0km。バイクは、増毛町から幌延町へ日本海沿岸を北上。折り返して遠別町までを走る200.9km。ランニングは、遠別町から羽幌町までの41.8km。当時日本最長のレースでした。

選手にとって最高の大会。開催地は・・・?

海岸沿いに長く伸びたコースは、北海道の自然を満喫できる刺激的なコースでした。美味しい刺身。地元の方の温かい声援。日本海に沈む夕日。地元名物司会者のゴール実況。最高の思い出として残っています。

しかし、私が大学4年生時に出場した2006年が、最後の大会となりました。

開催地の負担が大きく、大会の継続がが困難になったのです。自治体の財政難。ボランティアの確保が困難。

長いコースの中でスタートとゴールにしかお金が落ちない。長く伸びたコース上の多く各地域は、負担だけ。

選手にとって「最高のコース」は、高齢化が進む開催地の負担となっていたのです。感謝の気持ちを強く持ちました。そして胸が痛くなりました。大好きなものが無くなる悲しさ、何も出来ない無力感、悔しさ。開催地の方々へのどこか申し訳ない気持ち。

大会関係者の熱意だけでは大会は継続できない。選手の走りたいという気持ちだけでは大会は継続できない。

ランナーに何ができるか?

東京マラソンが誕生する前年にあったトライアスロン大会での出来事は、今後のマラソン大会にも起こりうることと思います。

マラソン大会に出場するランナーは、自分の都合にあった大会を選び出場します。2020年以前は、当たり前の日常だったかもしれません。

しかし、大会を開催して「得るもの」が少なければ、大会は無くなります。マラソン大会は、選手だけでなく、開催地、ボランティア、住民にとってメリットが必要なのです。

次になくなるのは、好きだったあの大会かもしれない・・・。一市民ランナーの私に何ができるなか?模索する日々です。

最後に。オロロンに想いを寄せて。
日本海オロロントライアスロン国際大会の会場に向かうために乗った留萌駅、増毛駅間は廃線となりました。本当に忘れられない大会なので、いつか旅行しにいきます。

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